奈良=ナラ?
2001年7月18日 / 役に立たない韓国語
韓国語で国と言う単語を「ナラ」という。
na-ra
ナラというと、日本人は「奈良」を思い浮かべる。
韓国人の中には「奈良という名前がついたのは、国にあたる韓国語を借りたからだ」と胸を張っておっしゃる方もいる。
愛国主義にかぶれた日本人がこの話を聞くと「なんで韓国語なんかで奈良という名前を付ける必要が有るんだ」と興奮する人間もいるだろう。
確かに日本は中国や韓国の文化を輸入してきたから、奈良が韓国語の国を意味する言葉だったら、それはそれで面白いと思う。
しかし、この説が大間違いであると断言する先生も多い。
何しろ韓国の文字である「ハングル」が制定されたのが17世紀。
それ以前の文章というのがほとんど残っていないという。
だから奈良が奈良と命名されたころ、国という韓国語がナラで有ったかも証明できないからだという。
そもそも私が韓国語に興味を持ったのは「万葉集は韓国語で読める」という本を読んだからだ。
この本が出た当時は非常に注目されたが、その後「万葉集は韓国語では読めない(というような題名だった)」を読むと、なるほど、他国の言葉を全て自国の言葉にこじつけていると言うことだったのか!となった。
別に日本語が優れているという訳でも、韓国語が劣っているという事ではなく、言葉遊びとしては楽しめる本だったと思う。
明日は日本語の発音を無理やり韓国語の音に当てはめて、遊んでみたいと思う。
<01/07/18>