月別アーカイブ: 2005年5月

人の振り見て

ちょっと野暮用が有って、とある役所に行ったときの事。
順番待ちのため、うろうろ掲示物などを見ていると、ハングルが書かれたチラシのようなものが目に入った。
どうやら、役所が斡旋している外国人向け日本語講座の案内らしい。
ところがよく見たところ、あまりの間違いの多さにびっくりしてしまったのだ。
さぁ、このチラシのどこがおかしいのか、自分なりにチェックしてもらいたい。

※ 皆さんも暫く考えてからスクロールしてみて下さい!

正直言って、字が汚いのは目をつむる。
正式なイウン(ハングルの母音でOのような文字)は、上から書き始めるのが正しいのだけど、文字として認識できるのだから、些細な事だ。
分かち書き(文字と文字の間隔を空ける文法規則)は、テストでは細かくチェックされるが、実際ネイティブでもたまに間違っているのを見た事が有る。
だけど、誤字の多さには閉口してしまった。
私が添削して、受付の人に渡したのは7点。
正直、後から気づいたので添削しなかった点が1点、計8点有った。

1と2

「月」というハングルの二重母音を間違って書いている。
「o」+「eo」という二重母音は存在しない。

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第何回の「回」というハングルも「hyo」+「i」というあり得ない二重母音になっている。

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母音の間違い。
「受講料」の「講」というハングルは「gang」と書かなければならないところを「ging」と書いている。
これでは意味が通じない。

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助詞の書き間違い。
なぜこんな間違いをしてしまうのか?

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これも、ハングルの形が似ているので仕方ないというのか?

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この点に関して、受付の人に指摘はしていない。
文法的に間違ってはいないものの、全体的に公式で硬い表現を使っているにもかかわらず、この一カ所だけ「柔らかな表現」になっているのが不釣り合いだ。

なんだろこれ……(-“-)
日本語を見ると「見学」となっているのだから、以下のように書かねばならないはずだが、もしかして「ピウプ(B又はPの子音)」+「何かの母音」+「ニウン(Nの子音)」から始まる「見学」という意味の単語が存在するのだろうか?

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そこで、こんな仮説を立ててみた(^^;
このチラシの文字を書いた人は、全く韓国語の勉強をしていないことは明らかだ。
そこで依頼した「手書きの翻訳文」を自分なりに解釈して書き直したのだろう。
子音「フ(キオク:K又はGの子音)」の書き始めが下記のようにちょっぴり短めに書いてあったため、「フ」を「1」のように認識してしまったため、ピウプに見えるのかもしれない。

役所での用事を済ませたあと、私は添削したプリントを受付のお姉さんに渡したのだが、やはり韓国語・ハングルの勉強をした事の無い人には理解できるはずも無い。
お姉さんは「似ているけどどこが違うのかしら…」と言っていた。
このチラシに書いてある「日本語学校」の先生に翻訳してもらったと言っていたが、たかが日本語学校のチラシだからと更正を行わなかったのだろう。

この件に関して、お役所に文句を言いたいのではない。
私も韓国語を勉強しはじめの頃は、なんてくだらないスペルミスで点数を落としてしまったかと、ずいぶん落ち込んだものだ。
そして、ようやく人の間違いが気づくレベルになっただけの話しである。
人の振り見て我が振り直せという言葉が有るが、他人を批判するバカリではなく、自分の書いている文章にも、もう少し気を配りたいなと思った次第である。

…しかし、このチラシが書き直される事は有るのだろうか?
この役所に行く事なんて当分なさそうなので(^^;

<05/05/28>