ビンタ

2001年7月30日 / 役に立たない韓国語

 「手紙」という韓国映画がある。

 愛する夫に先立たれ、生きる希望を無くしてしまったヒロインの元に、死んだはずの夫から手紙が届くという感動的なラブストーリーだ。

 残念ながらDVDはまだ発売されていないが、是非見ていただきたい作品の一つである。

 さて、この映画の一シーンに、夫の友人である中年男性が出てくる。
 夫がこの中年男性を紹介するとき面白い表現をしていた。

「この人は薬草の専門家で、医者をビンタする」

 あえて意訳してみたのだが、ビンタするとは「頬っぺたを叩く」ことだ。
 医者をビンタするとはどういう意味なのか?

 つまり「医者顔負けの腕前」と言うことだ。
 いきなり「医者をビンタする」と聞いて非常に面食らったのだが、雰囲気を考えてみると納得させられる。

 最近感じていることなのだが、初期の段階では日本語直訳でも十分韓国語は通じると思うのだが、ある段階を過ぎたら、韓国語らしい慣用句を織り交ぜて喋ることにより、より「韓国語ぽい」韓国語になる様な気がする。
 逆に慣用句を覚えていないと、名詞や動詞の単独の意味だけ知っていても、会話で全く意味が通じない事が多い。

 私も「韓国人をビンタする」ほど韓国語を上手く喋れたらなぁ思っている。
 勉強有るのみだ。

<01/07/30>

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