ハングルに関する参考資料

注1:ハングルの読み方

G+A=GA

ハングルは一言で言えば発音記号(表音文字)です。
上の文字の左側、カタカナの「フ」の字の様な記号は子音でGの意味。
そして右側にある、カタカナの「ト」の字の様な記号は母音でAを意味します。
これを左から右に読むと「G+A」だから「ガ」と読むことが出来る訳です。
簡単でしょ!?
ちなみに子音の「フ」の字の様な記号は、単語の頭ではKに近い発音で構わないのですが、単語の途中に有るとGの音に変わります。
これは日本語の「か」に濁音を付けると「が」になるようなものだと思って下さい。
ちなみに日本語を習い初めて間も無い韓国人は、単語の頭を濁音化しないということに慣れていないため、例えば「十円(じゅうえん)」を「ちゅうえん」と発音してしまうようです。

B+U+LK=BUK

さて、Cの「赤」を意味する単語を分解して見ましょう。
コップに水が入っているような記号は子音の「B」(単語の頭に来たときはPに近い発音)、Tの字のような記号は母音で「U」、日本語の「う」に近い発音です。
その左下に有る「己」の様な記号は子音の「L」の意味。
ただし、舌を巻いたよう発音する事も有るので「R」と言いたいところですが、韓国の「正書法(ハングルの読み方の規則)」にしたがった表記は「L」とされています。
右下に有る記号はすでに説明したように、子音の「G」・・・
日本語では子音の後に必ず母音が来なければいけない法則が有るわけですが、これを「パッチム(下敷きの意味)」と言って、日本語にはない独特の発音をする為の発音記号です。(注5:パッチムの発音参照
子音が二つ並んでいるとどういうふうに発音するのか・・・
韓国語、ハングルに興味が出てきた人は、韓国語の入門書をご覧ください。m(_ _)m

注2:母音変化によるイメージの相違

日本語では赤を表す単語として「紅色」だとか「トキ色」だとか、動物や植物の名詞を用いた共通のイメージを感じる単語があります。
韓国語にも動物や植物の名前を使った色の表現も存在しますが、韓国語の基本色である、「赤、青、黄、黒、白」は漢字を使った言葉ではなく、固有語を使った言葉が基本です。

 余談ですが、日本の基本色は「赤、青、黒、白」の4色だそうです。
このことに関しては、またいずれ機会がありましたら書きたいと思います。

そしてそのイメージは、母音を変えることによって暗い赤、明るい赤など、を表現できるようですが、外国人である私には、まだその「赤」の違いと言うものを体で理解することが出来ません。

先生が面白いことをおっしゃっていたので紹介させていただきます。

韓国人は同じような事を意味する単語でも、母音が変わることでイメージまで変わるということを体で理解している。
だが、外国人がそのニュアンスまで理解するのは非常に難しい。
日本語で「思い出ポロポロ」と「思い出ボロボロ」では、全くイメージが変わってしまうということを勉強しながらも、外国人がそれを理解するのは非常に難しいことと同じことだ。

ちょっぴり勉強の励みになるようなお言葉でした。

さて、どのような「赤」の場合どの単語を利用するかと言うのは、実際使われている文章を見なければ解りづらいものです。
ちなみに宮崎駿監督のアニメ「紅の豚」は韓国では下記のように訳されています。

 bulgeun dwae-ji

右の二文字は韓国語の「豚」にあたる単語なのですが、もし「紅の豚」という日本のタイトルを知らなかったとしたら、「赤い豚」と訳してしまうと思います。

注3:平音、激音、濃音について

韓国語には大きく分けて3つの発音が有る。

平音 ga

平音はごくごく普通に発音する

激音 ka

激音は息を一気に吐き出すように発音する。
口の前に紙を吊るして、激音を発音したとき紙が吹き飛ぶように発音しなければハングルはならない。

濃音 gga

濃音とは「物価(ぶっか)」という単語を発音するときの「ッカ」のように、咽で息を絞りながらというか、息を吸いながら発音するというか・・・とにかく日本人が一番発音しづらい物なのだ。

注4:形容詞から派生した名詞

形容詞の語幹に iが付くと、動物や人間を表す名詞になったりする物が有る。
例えば「若者」と言う単語は「若い」という形容詞から派生した単語だ。

 jeom-dda 若い

 jeolmeuni 若者

また「17 犬と馬」で紹介した「黄色い動物」=「黄色い犬」は「黄色い」という形容詞から派生したものだとわかる。

nu-leong 黄色い

nu-leong-i(ヌロンイ)

26 鼻角牛」で紹介したエレファント「象」を意味する単語には「鼻の長い動物」という意味がある。

 ko-ggi-li 象

どこにも iが無いじゃないか!と思われたかも知れないが「象」は昔、以下のように表記されていたようだ。

 kod-ggil-i 象

そして「長い」を表す単語は下記の「gil-da」だ。

 gil-da 長い

この gil-da に iが付き、新しい意味の名詞が派生する。

 kod 鼻の

 gil-i 長い動物

が、なぜになってしまうかというと二つの原因が有る。

ko:鼻を意味するハングルの下に「人」の様なマークが付いている。
これは「間のS(サイシオッ)」と言って「~の」という意味を持っている。
サイシオッが入ったことで、次の文字の発音に影響することがある。

gi→ggi 規則的にGの音は濃音化される。

一方、(gil-i)は発音を見てわかるようにパッチムの「L」(子音で終わっているL)は隣のにリエゾンされ、結果的に(gi-li)となる。

この二つの現象により「象」を表す単語を発音通りに表記するようになったようだ。

注5:終音(パッチム)の発音

韓国語には日本語に無い「パッチム(下敷きの意味)」という発音がある。
簡単に言うと、韓国語は子音で終わることもあるのだ。
逆に言うと日本語はほぼ100%母音で終わる言語だから、その発音が日本人には取っつきにくい。
今回パッチムの発音を説明するに当たり、ハングルの子音の一番目「K」と母音の一番目「A」を使ったが、当然のことながら他の母音子音の組み合わせは存在する事だけは御断りしておく。

 ga

これはパッチムが無いと日本語の「カ」もしくは「ガ」である。(注1:ハングルの読み方参照

 gag

発音表記では「G」としたが「K類」の意味を表すハングルが下にあると「ガック」の「ク」を咽でせき止めるように発音する。
その際、舌は口の中で中ぶらりんになっているか、下あごに付いている感じ。

 gang

「香港(ホンコン)」のngを表す時などにも使われ、日本語で無理やり表記すると「ガン」だが、舌は口の中で中ぶらりんになっているか、下あごに付いている感じ。
「銀行」の「ん」は知らずしらずだが、この発音をしている。
上の「K」と兄弟関係にある。

 gad

発音記号では「D」としたが「T類」の音を表すハングルが付くと「ガッツ」のツを取ったような発音になる。
舌は上あご、又は上の歯の付け根に付けるような感じで止める。

 gan

神田、案内の「ん」は知らずしらずにこの発音をしている。
舌は上あご、又は上の歯の付け根につけるような感じで止め、鼻に抜けるように発音する。
更に極端にはっきりと発音したいときは、舌先を軽く歯で噛むようにするとばっちり。
三番の「T」とは兄弟関係にある。
また七番の「R」と舌の位置が同じであることから、しばしば「R」に変化してしまう、かわいそうなやつでもある(^_^ゞ

 gab

発音表記では「B」としたが「P類」の音を表すハングルが付くと「活発」の「カッ」のように、唇を締めて「プッ」の音が出るような感じ。

 gam

「新聞」と言うときの「ン」で唇を締めて鼻から息が出るような感じ。
5番の「P類」と兄弟関係に有ると言って良いだろう。

 gal

発音表記では「L」としたが「R」の音を表す。
舌を巻くように発音するのだが、日本人にとって一番難しい発音だと思う。

更にこの「leul」が奇麗に発音できると、韓国語が上手く聞こえる。

※「K類」「T類」「P類」としたのは、それぞれに多数のハングルがあるからで、今回その種類などについては省かせていただきます。
また、終音が二つあるハングルも有るのですが、これについてもいずれ機会がありましたら書きたいと思います。
パッチムの種類の中で「兄弟関係にある」と表現したのは、それぞれのパッチムの後に来る子音によって、変化が起きるときがあるからです。
韓国語をかじると、あぁ、兄弟みたいなものだなぁと感じると思います。
興味の有る方は韓国語・朝鮮語の入門書をご覧ください。

注6:陽性母音と陰性母音

母音のうち、下記の四つを陽性母音と呼ぶ。
先生の中には陽母音だとか「明るい母音」「大きい母音」等と表現する方もいる。

 a
 ya
 o
 yo

これ以外の母音、合成母音を陰性母音と呼ぶ。
先生の中には陰母音だとか「暗い母音」「小さい母音」等と表現する方もいる。

韓国人の耳には、陽母音と陰母音、そして平音・激音・濃音の違いにより、イメージが大きくなったり、かわいくなったりするそうだ。

注2:母音変化によるイメージの相違」も参考にして下さい。