映画「ほえる犬は噛まない」
2003年11月4日 / コラム
お勧め度 ★
先週「ほえる犬は噛まない(原題フランダースの犬)」を見てきた。
猟奇的な彼女の時の様な、大ヒット間違いないという映画ではないためか、マスコミにはあまり取り上げられていないし、映画館もマニアックな人しか来ないのではないか?という位の規模だった。
公式HomePage
http://www.hoeruinu.com/
ストーリーは、はっきり言って公式HomePageに書いて有ることが全て。
韓国語の勉強をする身としては、映画の中で特に難しい表現は出てこなかったと思うし、結構聞き取りやすい韓国語だったので、初級のヒヤリングには使えるかも知れないと言う点ではお勧めできる。
・・・が!内容は前評判ほど面白い物ではなかったし、雑誌「韓国語ジャーナル第6号」の表紙を飾る、美人女優で主演の「ペ・ドゥナ」は化粧をあまりしていない、ボケネェチャンにしか見えないのが残念。
映画の舞台はおしゃれな都会の生活ではなく、どこかの地方都市の集合住宅で繰り広げられる?ごく普通の人たちの日常が、時折り流れるジャズのリズムに乗って、淡々と進行して行く不思議な空間だった。
正直言ってあの映画を無音で流したら、日本が舞台だと言っても気付かないかもしれない。
恋愛ものではないし、主演の女優の魅力が有る訳でもない。
そもそも原題の「フランダースの犬」とはどういう意味が有ったのか・・・
映画が終わった後のテロップロールでは、日本のアニメ「フランダースの犬」のパンクロックバージョン?が流されていた。
映画を見終わった後、駅につくまで色々考えた。
映画の中に3匹の犬が登場する。
それぞれの犬は、それぞれ境遇の違うご主人様に仕えていて、それぞれ違う人生(犬生と言うべきか?)を歩んで行き、うち2匹は食べられてしまう・・・
昔見たアニメ「フランダース犬」のストーリーはほとんど覚えていないものの、最終回で主人公ネロと、その愛犬パトラッシュが、教会の中で抱きあうように死んでしまうという衝撃のラストシーンだけはよく覚えている。
なんでネロとパトラッシュが死んでしまわなければならなかったのかなんて覚えていないが、犬と人間という関係は、大昔から単なる家畜とは違う存在であったのだけは事実。
犬を食べる風習は韓国文化でよく取り上げられることであるが、家族の一員として育てている愛犬家は韓国にも沢山いるので、犬食文化を否定する人たちもいるのも事実だ。
そういう背景もかくし味として有るのかも知れない。
よくよく考えて見れば、もう一人の主人公で大学教授になれない、情けない夫は犬が好きではない。(ネタバレになってしまうので詳しく書けませんが・・・)
だけど、最後の最後にあれだけ毛嫌いしていた犬が幸運をもたらしてくれる存在に変わって行く。
韓国における、犬と人間との関係。
そして日本とは若干違う韓国庶民の生活が描かれている映画として見れば、韓国語を勉強する人間は、一度見ておいた方が良いかも知れない。
最後になるが、面白くないと言えば、火山高以下なので、語学の勉強のためと割り切って見るべし(^^;
映画館の中で笑いが出たのは2,3回くらいはあったけど・・・
<03/11/04>