通訳の心構え1
2006年3月9日 / コラム
朝からつまらないミスをする。
時間が無駄になっただけだが、一日の始めがそうだとなんか嫌なものだ…
午後からお客さんのところに行って、書類の内容を韓国語で説明してくれという仕事が入っていたのだが、昼休みに弁当を食べていると、担当の上司から電話が入った。
先方から一時間早く会えないかと言ってきた!
すぐ○★まで来てくれ!
ひょえ~!今から事務所を出ても間に合うだろうか?
とりあえず最短コースを選択、電車に乗った。
電車の中で単語の復習。
お堅い書類には漢字語が多用されていているが、そのまま直訳しても通じない場合が多いので、その場合どう言ったら良いか、押さえておかないとだめなんですよね~。
日本人が読んでも意味分からない難解な言い回しもあるし…
私の通訳としての実力は余り高くないのに、事前に書類を見ることができず、さぁ読み上げてくれと書類を手渡されたら、日本語の文法がでたらめで、目を白黒させたこともある
そんな三流通訳の私であるが、通訳の心構えがいくつかある。
その一つが時間が無いときでもなるべく走らないこと。
以前、それこそ猛ダッシュしてお客さんのところに行ったら、息が上がってしまい、ゼーゼーハーハー、汗ダクダク
汗が引くまでまともにしゃべれなかった。
途中まだか、まだかと催促の電話が入ったが、タクシーに乗っている訳ではないのでどうしようもないですよ。
待ち合わせ場所である喫茶店に到着すると、上司から
この人、韓国語の先生ね。この人がこの書類を韓国語で読むからね
せめて韓国語が出来る人くらいにして下さいまし…
あれだけ予習してきたというのに、途中なんども変なところでつっかかる。
できるだけ正確な翻訳をと思うのだが、体が言うことを聞いてくれない。
最後の手段は、文章をおおざっぱに記憶し相手を見ながらこんなことが書いてあります
すると、その人が流暢な日本語で話し始めた。
ん~ん。発音よくないですね。
特に「N」と「 NG」が曖昧
それだけ話せるなら、書類を日本語で読み上げたらよかったんじゃありませんか!?
最後まで平静を装っていたけど、心の中はずたずたでした。
好きこそものの上手なれでやってきましたけど、好きだけじゃだめですね。
実力が伴わないと…
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