中華そば 幸貴
2006年7月11日 / ラーメン・麺類
中華そば 600円
※大盛り50円増し
どこかに美味しいラーメン屋は無いかと、駅を下りてテクテク歩いているうちに、いつの間にか隣の駅まで来てしまいました。
かなり太い幹線道路を歩いていたはずなのに、ピンと来るお店は発見出来ず。
この辺りはラーメン不毛地帯なのか?
梅雨の合間で雨こそ降っていないものの、蒸し暑く汗が流れる。
確か、この方面に以前一回だけことのあるラーメン屋があったはずだと歩いてみたものの、記憶違いだったのか?
結局、隣の駅までたどり着いてみたものの、この界隈も最近歩き回っているので、新規開拓は望み薄だなぁ。
そう思っていたら、ガード下に一軒のラーメン屋を発見。
表に出ているメニュー表を見てここだ!と思った。
派手さは無いものの、しっかりとした仕事をするであろうと感じる店構え。
メニューには
・中華そば
・ワンタンめん
・チャーシューメン
の三品しか書いていない。
三品と言っても基本的な中華そばにトッピングを加えただけのものだから、さぞかしベースの中華そばの味に自信が有るのだろう。
これはチャレンジしてみる価値がある。
店に入ると、5席しか無いカウンターに先客が2名いて、おじいさんがラーメンをすすっていた。
厨房にはいかにも頑固親父のようなオジサンが一人きり。
中華そばが600円で、大盛りが50円増しだと言うもの泣かせる
特盛りでも100円増しだというがとりあえず大盛りを頼んでみる。
狭い店内に広がる醤油ラーメンの香り。
これは「メトキ」の臭いに似ている。
期待に胸を膨らましていたところ、先に食べていたおじいさんが
量が多くて残しちまったよ
なんて厨房のオジサンに話しかけていた。
オジサンも
今度は三分の一盛りというやつでも出しますかね?
なんて、気さくに答えていた。
小柄なおじいさんがラーメンを馬鹿食いするはずも無いのだが、残してしまう程、麺の量が多いのか?
量が多いというのも「メトキ」並なのか?
厨房のオジサンが茹でた麺を網で丁寧に湯切りしている姿が見えた。
おぉ、またしても期待度アップ。
壷状の網に麺を入れて茹でるのは、素人でも出来る。
ぐらぐらと茹だっている鍋の中で、麺が縦横無尽に踊ってこそ、美味しくゆで上がるってものだ。
そして、網で麺をすくって素早く湯切りするのは、結構技術がいるそうだ。
さぁ、いよいよラーメンが出てきました!
叉焼2枚に支那チクと少量の刻みネギが入っているとてもシンプルな中華麺。
これぞ中華麺のお手本である!
…なんて心の中で褒めてみたものの、大盛りという割にはどんぶりが小さい。
ラーメンをすすってみると、まぁ麺は悪くない。
きっちり調理されている…
だけど、スープが良くない。
なんと言うか、旨味の芯が抜けている感じ。
ちょっと化学調味料を入れれば補完出来るのかも知れないが、ベースとなっている鶏ガラとかが煮えすぎて味が抜けてしまっている感じだ。
続いて叉焼…
か、固い!
とにかく固い。
そりゃ、とろとろに柔らかくなった叉焼が絶対に良いとは言わないけど、これは煮すぎて肉の味が抜けてしまっているだけでなく、油が無くなってパサパサのガチガチ
これじゃ、先に食べていた入れ歯をしていたようなおじいさんには、到底噛み切れません。
店を出る時、いかにも頑固そうな厨房のオジサンが
狭い中すいませんね、ありがとうございました。
なんて、優しく見送ってくれました。
それじゃ駄目なんですよ!
頑固親父は、味にも頑固でないと!
そんなにフ抜けた態度だから、味にも妥協してしまうのでは?
そんな感じがしました。
もちろん、厨房のオジサンはとても優しい人で、一見すると強面だから「頑固親父に違いない」と、勝手に思い込んでいただけですけど
総括:激安びっくりラーメンよりは味は良かったですけど、秀でた部分が無いのが物足りなかったです。
更なる味の追求を期待します。
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