らーめん匠屋
2006年10月31日 / ラーメン・麺類
こだわり醤油 600円(大盛り100円増し)
この店に来たのは二度目、それもおそらく五年以上前のことだと思う。
昼間行列をなしているお店なので、さぞかし美味しいのだろうと期待して入ったのだが、記憶にあるのはラーメンの味ではなく、店員さんの動きの悪さだけ。
その時、7つか8つある狭いカウンターに自分を含めたお客がぎっしりと座っているのに、店員さんの動きが悪く、なかなかラーメンが出てこない。
なにしろ、店主と思われる男性が一人だけがあくせく動いているのに、他の若い店員2名程はぼけっと突っ立っているだけ…
なんだこの店は?
そんな状態で出て来たラーメンが今一だったのだから、もう行く気になれなかったのだ。
店の立地条件もあまりよくない。
駅前から少し離れている上に、車を止めるスペースも無いため、よほどの決心が無いと?入ってみようという気になれないのだ。
暫くこの店は支店を出す関係で店を閉めていたのだが、1ヶ月程前から営業を再開していた。
ラーメン探検隊としては、当時の店員さんの動きの悪さではなく、もう一度味を確かめてみようかと思い、一大決心をしたのだった
ランチタイムの行列が無くなった頃、店に入った。
店には先客が2人。
醤油・味噌・塩とあるが、とりあえず醤油ラーメンを注文してみる。
さて、店員さんの動きは…
マスターと思われる人が厨房に一人、奥に太ったおばちゃんがラーメンとは全く関係のない作業をしている。
なんだ?小豆をミキサーに掛けようとしているのか?
狭いテーブルの横には、ビールジョッッキが置いてあり水が入っている。
ガチャン!!
おばちゃん、お約束のごとく、ビールジョッッキの水を倒してしまう。
ごめんなさい、と愛想なく言った後、床を掃き始める。
中国人学生らしい二人組が入って来てラーメンとライスを注文した。
マスターが
暖かいご飯二つね!
と声をかけるがおばちゃん、返事が無いし客にお冷やを出そうというそぶりも無く、相変わらず床を掃いている。
そんなこと後にして!
とマスター軽く切れるが、再び小豆をミキサーに掛ける作業を始める…
マスターは淡々と作業を続け二杯のラーメンを作った。
作業は醤油ダレを一杯と、油を一杯どんぶりに入れ、出汁スープのような物で割るだけ。
デボで茹でた細縮れ麺を入れて完成。
やっとラーメンの解説が出来る。
普通の醤油ラーメンより黒いスープだが、意外とアッサリトしている。
まず化学調味料の味を感じ、その後醤油っぽい雰囲気を感じるのだが、ネットで見たような奥深さはまるで感じない。
確かに醤油ラーメンなのだろうが、水道水臭さのような後味がある。
麺は細縮れ麺であるため、濃い色のスープに染まり、少しどす黒く変色している。
どこにでもあるようなゴム麺ではないのが救いだが、スープが今一なので麺の味も引き立ってこない。
トッピングは極普通。
そんなことを考えながらラーメンを食べていたのだが、店の奥で作業しているおばちゃんはまるで働いていない。
先ほどからミキサーで小豆を砕こうとしているらしいが、ミキサーの使い方が分かっていないらしく、マスターが「そうじゃないんだよ!とりあえず止めて!」と作業を中止させる。
中国人学生が注文したラーメンを仕上げたのだが、おばちゃん何かを忘れている…
暖かいご飯二つ!!(怒)
マスター再びライスのオーダーをおばちゃんに命じると、やっとおばちゃんがご飯を盛りつけたまではいいのだが、何も言わず店からいなくなってしまった…
マスターは一通りのオーダーを作り終えると、小豆をミキサーに掛ける作業を始めた。
何のためにあんなことやっているのだろう?
ラーメンの具になるのだろうか?
そう思っていたのだが、どのラーメンにもあの小豆は入らないだろうなぁ。
先にラーメンを食べ終わったオジサンが、代金を払おうと声をかけているのだが、今度はマスターが反応しない。
相変わらず小豆をミキサーで粉砕している。
オジサンがカウンターに代金を置いて店を出たところ、
いらっしゃい!
とマスターが飛んで来た。
当然のことながら、一人のお客がいなくなっていて、カウンターにお金が置いてあるという状況に、マスターが苦い顔をした。
…なんじゃこりゃ。
前回同様、マスター以外の店員にやる気がまるで感じられないことだけは、確認出来た。
この地区ではまともなラーメン店がほとんどないので淘汰されないでいるのだろうけど、ちょっとおかしすぎるよなぁ…
コメントを残す