「子供を産む機械」発言
2007年2月1日 / 宣教師の思考方式
インターネットなどで、この話の発端を知ったのだが、私の脳裏に浮かんだのは「マスコミによる煽動報道」だった。
どこもかしこも「あの大臣がこんな暴言を吐いた!」と、発言の一部を切りとって取り上げ、キーワード化し、
あんな大臣ゆるせません!
と厚化粧をしたおばさんコメンテーターに発言をさせる。
この報道の「方針」というのは明らかで、現政権を引きずりおろすため、もしくはバッシングするためのもので、本当の意味でこの大臣の言いたかった部分を「弁護」していない。
いや、弁護する必要性はないし、なぜあの大臣があのような発言に至ったかという部分に関しては、あからさまに無視を決めているのがいけ好かない。
言葉は悪いが、あの大臣の発言は本心なのであろう。
本心と言っても、女性を「子供を産む機械」という扱い、見方をしているという意味ではないと感じている。
ようは、少子高齢化の問題に関して、70代から見た「率直な意見」を述べたに過ぎないのだろう。
もちろん、今の世代の人間に、
70歳のもうろくした爺の意見など聞くに値しない
ということを、声高らかに報道する言論機関が多く存在するのだが。
今朝のテレビでもこの話題を取り上げていたが、その端々に「傷ついた」という側の理論や、マスコミの報道姿勢という片鱗が見えて面白かった。
昔は子供の産めない女性を「石女」(うまずめ)と呼ばれた
とか。
あの大臣の発言を聞いている限り「子供ができる人は頑張って子供を作ってもらいたい」という意味でいったもので、「子供を産む機械ではないけれど」というのは、話の流れでは、むしろ「女性を子供を産む機械としてみてはいけない」という否定的な言葉として発言していると受け止めた。
自分には子供の産めない女性を非難したようには聞こえないが、そのように受け止める人間もいたのは確かである。
と、いうことはですよ、これから少子高齢化対策として出産をする家庭に対する優遇措置をはじめたら
子供の産めない人間に対する優遇措置はどうなっているんですか!
なんて突っ込む人もありな訳でして…
差別と区別
ここを度外視して感情的に上っ面のキーワードだけ取り上げ、ヒステリックになっても不毛です。
男だけでは子供は作れない。
子供を産めるのは女性だけ。
変な話、精子の売買が普及すれば、結婚せずとも女性一人だけで子供を作り出産することも可能な時代になっているのだから。
あと、なにげなく報道していたのだが、以前あった暴言特集。
有名なのは「貧乏人は麦を食え」発言。
元は「金持ちは米を食い、金のない人は麦を食べるのが経済の原理」みたいなことを取り上げ、噛み砕き、煽動報道したようだ。
どの「暴言」も途中途中で筆者の脚色を入れたり、言葉をすり替え、末端の読者が腹を立てるように仕向ける。
話の骨格は全く変わらないが、最終的には「国民が馬鹿にされている」と印象づけるように仕向けるなんて、よくもまぁこうあからさまなことができるのだろうかね。
裏を読めば確かにそうとらえてもおかしくない内容ではあるけどね。
弱い人間を焚き付け煽動するという、言論機関の手口だということが分って面白かった。
ようは、少子高齢化の問題に関して国会で論議するより、場外乱闘をして足を引っ張り合うことばかりに終始している連中が気に入らないのですよ。
私は。
与党の中からも
あいつをやめさせろ
という話も出ているらしいが、それって今年の参議院選挙対策であったり、アベさんを引きずり降ろして次の政権で美味い汁を吸いたいって根性が見え隠れしていてはしたなく見える。
野党の方はというと、またしても審議をボイコット。
全然生産的ではないですね。
まるで裁判をボイコットしてし、審議を先送りにしてしまった弁護士のやり口に似ている。
黒ではない人間を黒にする裁判なんて受けられない
なんて茶番を通り越して犯罪行為だということを以前書いたと思う。
何度も書くけど、議題に揚げるべきことは少子高齢化社会をどうするかだ。
国会議員どおしで足の引っ張り合いをしている暇があるのなら、審議を尽くして下さいませ。
確かに・・・発言自体は不用意だったと思うけどあのオバサン達のヒステリックと言っったら・・・