ちょっと!ちょっと、ちょっと!!

2007年2月1日 / 役に立たない韓国語

 最近お笑い番組を見る機会が以前にも増して少なくなった。
 そういえば、ハタヨークってどこ行ったのだろうか…なんて感じで、芸人さんはあっという間にお茶の間から、そして人の記憶から消えて行ってしまいます。
 その中でも最近流行っているのが「ザ・たっち」なのかな。
 おすぎとピーコの物まねとか、

ちょっと!ちょっと、ちょっと!!

なんて一発ギャグがちょっぴり受けているようすです。
 最近知ったことなのだが、ザ・たっちがやる一発ギャグを、韓国で放送したら結構問題になるらしいです。

 このことに気がついたのが、今年のはじめ「水割り大学」に行った時の話。
 店のママが、目の前にいる可愛いアガッシ(女の子)がやらかした?笑い話を紹介してくれたのだ。
 そのアガッシはある時、お客さんからデートに誘われたそうなのだが、あまり乗り気ではなかったらしい。
 かといって、むげに断ることも出来ず、ママに助けを求めようとしたのだが、あいにくママは外出中であった。
 イエスかノーかの答えを求めるお客さんに対して、アガッシは

少々、お待ちください

と言って、ママの帰りをひたすら待っていたのだという。
 何度も「少々お待ちください」なんてよそよそしい答えをされたものだから、お客さんも気分を害してしまったとか。

ちょっと待って!って言えば良いのに

と、その話をしながら笑い転げるママさん…
 なんでそんなに笑っているの?と思っていたら、

「ちょっと」ってこの子言えなかったらしいのよ。
「ちょっと」って韓国語では失礼な言葉だから

 ヘェ…そうだったのか!って自分も笑ったのだけど、どこかピンと来ない話。
 どうやら「ちょっと」って言う言葉自体が「下ネタ」だってことは推測出来たのだけど、まだ奥が深そう。
 素早くメモって、このことを先生に質問した訳です。
 すると、先生からもの凄く長い解説文が送られてきました。
 この「ちょっと」という発音ををハングルに直すと

jod-ddo

になるそうで、最初の文字

とは男性器を表す言葉だそうです。

 先生から、この「ちょっと」に関する例文を沢山教えてもらいました(^^;

“좆도 작은 놈이…”(너는 나하고 비교가 안된다)
○●も小さい奴=お前は俺と比較にならない

“좆도 없는 것이…”(너는 남자도 아니다)
○○も無い奴=お前は男じゃない

“좆도 모르는 것이…”(너는 아직 어리다)
○○も知らん奴=お前はまだガキだ

なんて使い方をするそうで…
 ちなみに、「ちょっと」に聞こえるハングルの別表記バージョンもあるそうですけど、ここでは書かないことにします(^^;
 悪口大国「韓国」では、この他にも様々な使用例が出てきそうですけど、基本的に悪い言葉なため、ネットでの書き込みは不可になっていることが多いとか。

 ところが、この「ちょっと」って言葉は若者の中でかなり浸透してしまい、日本語で言えば「超~」みたいな感嘆詞代わりに使われたり、「すごい」とかいう形容詞代わりに使われることもあるとか。
 面白い例は「ちょ」を連想させる言葉に入れ替える例。
 先生から「PSY」という歌手が歌った

sae:鳥

という歌を教えてもらいました。
 なぜ鳥なのかというと、鳥という漢字をハングルに直すと

になり、結局は発音が同じ?になるからだとか。
 この歌は、1980年前後に流行ったアメリカの有名なディスコソングのリメイク版。
 歌詞も面白いけど、ノリノリで良いです。
 だけどどこかで聞いたことがあるぞ!
 そうだ!韓国映画「猟奇的な彼女」の劇中で、彼女とキョヌがディスコで踊っている時に流れていた曲だ!
 曲の締めに

완전히 “새”됐어!
完全に鳥になったわ!

なんて歌詞があるんだけど、ここの部分を意訳するとしたら

本当にあきれかえるわ!

ってことらしいです。

 ん~ん。語学って奥が深いし、こういう話題が出て来る水割り大学も、たまには良いものです。
 あの可愛いアガッシ、やめないでほしいです(^^;

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