ヒルズ族の末路
2006年1月19日 / 宣教師の思考方式
昼休み、テレビで耐震強度偽装問題の参考人質疑をやっていた。
昨日フューザーの小嶋社長が出てきたのは「証人喚問」で、今日のは参考人質疑。
不勉強で申し訳ないが、小嶋社長が出てきた「証人喚問」は、その内容いかんにあっては「偽証罪」が適応されるという。
そして今日の「参考人質疑」は、極端な話いくら嘘を言っても罪に問われないかな…
どこかの代議士先生が「この証人喚問とは事実を明らかにするためにある」とおっしゃっていた。
限られた昼休みで全ての内容を見ることはできなかったが、ひとつ大きな疑問がでてきた。
「証人喚問」「参考人質疑」どちらも公開の場所で代議士先生が色々な質問を投げかけてくる。
当然のことながら、裏づけされた証拠に基づいて質問しているのだろう。
質問の直後「そうじゃないだろ!」と代議士先生が資料を読み上げ、「一応、事実を明らかにする」ということをやっていた。
私が言いたいのは、今日の参考人質疑を見ていると、どうもにわか検察官が感情的になってワーワー自分の言いたいことを言っているだけのように感じるのだ。
代議士先生が検察・警察のようなことをやっているわけだが、現実に立件しようとしたら、警察や特捜部が資料を整理し、裁判所に提出することになるのだろう。
小嶋社長がテレビでどんなことを言うのか、非常に興味を持っていた人も多かったに違いないが、現実にはあの程度の短時間で全ての疑惑が解消されるはずもない。
代議士先生は国民に対して「わが政党はこの件に関してこのような考えを持っています」とアピールするための場所だったように感じる。
まぁ、今後この偽装問題の裁判を傍聴しようとしても、傍聴席の数が限られているし、ましてやテレビカメラやビデオの持ち込みはおろか、携帯電話の持ち込みも制限されているので、裁判の雰囲気を味わうのは非常に難しい。
仮に運良く傍聴できたとしても、専門用語がとびかう裁判の内容は素人では理解できない部分が多いだろう。
この疑惑は裁判で明らかにされて行くだろうけど、その裏に潜むものまでは決して無くならない。
それは人間に欲があるからだ…
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話は変わってライブドア問題。
テレビの経済番組で、今回の「株式分割」や、堀江モンがライブドアをどのように大きくしていったか解説をしていた。
昨日「六本木放送局」の放送を見て、堀江モンのやっていた「株式の分割」は「違法ではないがグレー」という印象を持った。
だが、今日見た番組で分かったことなのだが、実はこの「株式分割」は市場経済の活性化という名目の元、2001年に解禁された合法的なやり方であると説明していた。
つまり、株式分割に関しては堀江モンは合法なことをやっていたわけだ。
六本木放送局のアナウンサーから、胡散臭いとか言われる筋合いのことではないじゃん!
そして付け加えるなら、株式分割をすることによって、株が買いやすくなり「株価が上昇することもある」と言う点。
つまり分割したって、その企業に価値がなければ、株価は上がらないということだ。
しかし、ここでも胡散臭い映像がインサートされていた。
元ライブドアの上層部を名乗る「謎の人物」が「堀江氏が一株を100株にしようなんて言い出したのを見て、ちょっとおかしいんではないかと思った(こう言った訳ではなく、あくまでも私が覚えている印象を文章化しました)」と、顔も見せずに語っていた。
この経済行為に関して専門家の先生が淡々と「正論」を語っていた。
会社の経営方針や実績があってこそ、後から株価がついてくる。
そして、ライブドア事件を教訓に、企業は法律を遵守することが問われていると。
今回の様に、不正が発覚すれば、その反動で株価が暴落したり、会社がつぶれてしまうこともあるのだから当然のことだ。
この事件でライブドアの知名度は相当落ちてしまったが、まだ裁判で有罪になったわけでもないし、今後の推移を見守ることにしよう。
オウムサリン事件があった直後、ガスマスクを製造していた会社の株が上がったと聞いたことがある。
そういう予測がつかないからこそ株で大損をする人もいれば、本当に先見の目が有って大もうけする人もいる。
しかし、株を購入する人の中に、どれほど会社の成長を望んでいる人がいるのだろう?
最終的にはお金儲けの世界だ。
株価上昇の過程より、金が儲かるという結果が重要。
だからマネーゲームっていうのでしょ…
ここでも人間の欲が渦巻いている。
「堀江モン、吉川ひなのと30億円自家用機でデート発覚」
やっぱり世の中、銭ですかね…
「堀江モン、2月に逮捕されてムイチモンになる。」という雑誌のコピー…
上手いですね~(^^;
マスメディアは当分堀江モンネタで食ってゆけそうな雰囲気です。
純粋な意味で、以前からアップル社の株を買いたいなと思っていました。
iPodが出る前に買っていたら面白かっただろうな(^^;
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