FireWire CD-R

 私は疲れていた・・・
 そう、1年数ヶ月にも及ぶ韓国語の勉強に。
 いや、勉強は楽しいのだが、テストになると私の心はどんよりとしてしまう。
 「普段の勉強の成果を出すのがテストだ!」と思っているのだが、先日の期末テストは反省点が非常に多かった・・・
 何もする気が起こらないくらいに・・・

■ 突然FireWireCD-R購入

 試験の結果は週明けにならないとわからないのだが、今までで最低の点数をとるであろうことぐらいは火を見るより明らかだ。(※ 案の定、ボロボロの成績)
 週末にもなれば、秋葉原に行こうとか、ホームページを更新しようとか思うのが普段の行動なのだが、今回はそういう気にもならなかった。
 しかし、家の中でボーッとしているより、外の空気を少しでも吸ったほうが気分転換になるだろうと、近くの大型電気量販店に行くことにした。
 12月1日の一日だけは、ちょっぴり早い「クリスマス大セール」見たいなことをやるとのダイレクトメールが来ていたのだ。
 なんでも、3000円以上買い物をして、当たりが出れば現金が戻ってくるという凄い企画もやっているというのだ。

 この店にはしょっちゅう気晴らしがてら行っているのだが、これだけパソコン関係にお金をかけてしまっているので、水戸黄門が「も〜、良いでしょう」と言うまでもなく、欲しい物はほとんど無いという、非常にぜいたくな悩みを抱えてしまっている。
 だけど精神的に、何か新しいものを買って気分を切り替えたかった。

 そこでWindowsマシン用に「ウイルスバスター」を一本買った。
 最近立続けに「ウイルスメール」が届いていたので、それなりの知識が有るから大丈夫と、高をくくってもいられない状態だったのだ。

 そしてLogitech社製、FireWire接続のCD-RW LCW-R1210F(CD-R*12/CD-RW*10/CD*32)を衝動買いしてしまった。
 去年買ったヤマハ製のCD-RをMacに押し込んで使っていたのだが、OSをバージョンアップした途端に使えなくなってしまい、仕方なくWindowsマシンに入れた。
 CD-Rを使うのは、ほどんどカーステレオに入れるためのCDを作るためなので、MacにCD-Rが入っていなくても特別不自由に感じることはほとんど無かったのだが、やはり時々Macのファイルを焼きたいときも有るだろうという、非常にぜいたくな衝動買いだった。

 さて、FireWireというのはアップル社の登録商標で、正式にはIEEE1394というらしい。
 この規格のことをSONYでは「i-Link」などと言っている。
 登場直後はUSBの勢いに押されて、あまり日の目を見ていないデバイスであったが、ここのところデジタルビデオカメラとの連携によるビデオ編集等に使われはじめ、脚光を浴びてきた。

 今回買ったCD-RはIEEE1394インターフェイスが付いたマシンなら、MacにもWindowsマシンにも付けられるので、汎用性が有るだろうと思った。
 USB方式のCD-Rより高速に焼き付けられるというメリットも有る。(もちろん最近出たUSB2という規格ならより高速なCDライティングができるだろうけど)
 だけど、そんなことより別の購入目的、そう、凄い単純な興味からこのFireWireCD-Rを購入したのだ。

■ FireWireCD-Rの中身

 私はこのCD-Rを箱から出すなり、分解を始めた。
 なぜかって?
 只、中身を見たかったからである。

 ネジを一本外すと、簡単に中身を見ることが出来た。
 私の予想通り、IDEタイプのCD-RをFireWireに変換しているだけだった。
 このことから、どんなことが考えられるのか?

 IDEのデバイス、ハードディスクやより高速なCD-R等をこのケースに入れればMacでもWindowsでも使用可能だろう、ということだ。
 現在Windowsマシンにはハードディスクを入れ替え可能な5インチ拡張ベイを入れているのだが、このベイをこのケースにも入れることだって出来る。
 そうすればMacとWindowsとのデータのやり取りもかなり楽になるはずだ。
 目的はこれで十分はたせられたのだった!


電源ケーブルもほどいていません・・・

 さて、当初の目的が済んだ後は、本来の使用形態に戻さなければならない。
 CD-Rを元に戻してMacとWindows双方に接続してみた。

 ところがMacではこのドライブを認識してくれないのだ!
 このドライブは理由は良くわからないが「CD-ROMドライブとしては利用できません」という注意書きがしてあった。
 だが、デバドラを入れようが、付属のライティングソフトを入れようが、全く認識してくれないのだ。

 試しにWindowsマシンの方に接続したら、いとも簡単に認識してしまった。
 これには困った。
 折角購入したCD-RがFireWireで接続できなかったら何の面白みもなくなってしまう。
 何度も何度も再起動とソフトのインストールを繰り返したのだが、一向に認識してくれない。


「このバスのデバイスは見当たりません」の意味は・・・

 どうやらこのMacのFireWire端子は故障してしまっているようである。
 購入からすでに3年近く経っているのだが、その間このマシンのFireWire端子にデバイスを接続して使ったことが無かったので、いつどんな理由で故障したのか想像も出来ない。

 思い当たることも無くはない。
 2年ほど前このマシンを個人売買したのだが、先方が「FireWireハードディスクが認識しない」と言って来たので返品してもらった。
 私の方でそのFireWireハードディスクとMacを接続したところ、問題なく作動したので、単なる接触不良と思っていたのだが・・・

 近々、同機種のMacを所有している友人のところに行って、最終的な実験をするつもりなのだが、最悪の場合、このCD-Rを分解してMacに入れようと思っている。
 そしてFireWireの外付けキットとして利用するつもりである。

 この確認作業に費やした無駄な時間は、奈落の底に深く沈んでいる私の心をより一層ブルーにしてしまった。
 またやけ酒である・・・

<01/12/04>

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