MURAMASA

PC-MT1-H1

　シャープの「MURAMASA」という、いかにも切れ味が鋭そうな、超薄型ノートパソコンです。
　それまで会社で個人のパソコンを使うということは、全くといってよいほど無かったので、ノート型パソコンの必要性をほとんど感じておりませんでした。
　ところが、突然会社のプロジェクトチームに応援に行くことになり、そこでデータの入力作業のため、個人のパソコンがどうしても必要となってしまいました。

　当初はプリントサーバーとして使っていたパソコンを借りたり、外回りに出た先輩のパソコンをお借りして入力作業を行なっていたのですが、周りの人から苦情が出てきてしまいました。

　宣教師君、今どき自分のパソコン持っていないのかい？

　正直言って、この言葉を聞いてむっとしました。(^_^ゞ
　デスクトップなら数台持っている私ですが、いつ解除になるかも分からない応援の身分です。
　そういう状態で、電車を乗り継いでデスクトップパソコンを抱えて持ってくるほどの必要性が有るのか？
　それにプロジェクトが行われている部屋は机も狭く、人の出入りも激しいことから個人で使える机というものが有りません。
　だから、みなさんノートパソコンを利用していたわけです。

　最初、応援の約束が２，３日だったので、苦情を言われながらも人のパソコンを使い続けていたのですが、それが１０日になり、２０日になり、いつの間にか「データの入力と分析は、宣教師君が居なければにっちもさっちも行かない！」という有りがたいお言葉を頂くようになりました。
　豚もおだてりゃ木に登る。
　そこまで見込まれたら悪い気はしません(^_^ゞ
　PowerMacG4を購入して数週間しか経っていませんでしたが、ノートパソコンを購入することになったわけです。

■　購入の条件

　パソコンのことに関しては一目置かれている私ですので、ショッチュウ「パソコンが欲しいけど、どんなものが御奨めなのか？」と相談を受けます。
　そういう時に「何に使うかをはっきりさせるのが先決」と答えています。

　最近のオールインワンタイプのノートは、実に何でも出来るくらい、ソフトも最初からどっさり入っています。
　まぁ、ほとんどの人は「このソフト何に使うの？」と言って、結局使わないソフトをＨＤの中に入れっぱなしにしているようです。

　これとこれをしたいと思ったら、何が必要なのか？という発想が曖昧だと、星の数ほど有るパソコンの中からベスト、ベターと思われるパソコンをチョイスできないわけです。

　今回、私が考えた条件は

・　中古でも構わない
・　Microsoft Officeがインストールされているもの。もしくはインストール可能なスペックを持っていること。
・　CD-ROM，FDディスクはほとんど使わないので外付けでも構わない。
・　出来るだけ安いもの

　でした。
　ところが思ったほど中古品は安くなく、Officeが入っているものは特に高かった。
　秋葉原の露店で数万円で購入できる事もわかっていたけれど、新製品の多くはOfficeが入っているものが多かった。
　と、いうことから、中古を買うメリットが非常に小さかったのです。

　そして重さ、大きさは二の次の条件で有ったのですが、オールインワンタイプの何でも付いているタイプのものは、自分には必要としていないものが付いている分、高額であると判断しました。

　そんな時、在庫処分品のMURAMASAがそこそこの値段で売られていました。
　値段はCD-ROMとFDを付けて、消費税込みで１４万円くらい。
　１４万円出せば他にもいくつか候補に上がったものもあったのですが、薄さ、軽さという魅力もあってMURAMASAに決定しました。

　液晶に定評の有るシャープですし、プリンタポートなどのレガシーインターフェイスは有りませんが、USBとLAN、PCIカードスロットがついていればこれで十分。
　問題はキーボード。
　液晶を開いた時、キーボードがせり上がってくるというギミックは、見た目に面白いものの、キーストローク3mmというのはキータッチがすごく悪く、パチャパチゃと言う安っぽい音を出します。
　漢字変換に使うスペースキーにいたっては、主に右手の親指で右端ばかりを押すものですから、ダンパーがへたり、わずか１ヶ月で右側のクリアランスが少なくなってしまいました。

　一時はMacのノートタイプにOfficeを入れる事を考えたり、キューブ型の超小型デスクトップパソコンを組み立てたほうが安くて楽しいとか、色々なことを考えたのですが、MURAMASA君を買ったのは正解だと思っています。

<02/11/02>

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