巻頭言

 皆さんが韓国語を勉強しようと思った理由は何でしょう?
 「冬のソナタ」を見て、「ヨン様(ペ ヨンジュン)」のセリフを理解したいから?それとも、ブランド品を買いに韓国に行くため?もしかして、韓国クラブのお姉さんと仲良くなりたいからなんて人もいるかも知れませんね。韓国語に限らず、他国の言語を勉強する前には「はたして途中で挫折する事無く、外国語を身に付けることが出来るのだろうか?」と誰でも不安になると思います。

 私が最初に通った韓国語学校の第1時間目、先生がおっしゃった言葉が、今も私の心の中に残っています。「韓国語がうまくなりたいのなら、韓国語を好きになることです。」つまり語学上達のコツも「好きこそものの上手なれ」ということですね。それではどうやったら韓国語が好きになるのか?異性を好きになった時のことを思い出して見て下さい。顔が可愛いとか、心配りが気に入ったとか、一目見て運命を感じたとか・・・異性を好きになるには、何かしら理由が有るはずです。それは語学でも同じではないでしょうか。つまり、自分自身が韓国語を勉強する目的の中に、韓国語を好きに成る理由が隠されているはずです。私は良い先生方に恵まれ、韓国語を学ぶ喜びを覚えました。先生も「あなたは成績は良くないけど、韓国語を学ぼうとする熱意は一番だね」と励ましてくれたうえ、様々な韓国文化を知るためのプログラムを組んで下さいました。

 今だから言える事なのですが、一時、あれだけ熱中していた韓国語の勉強をやりたくなくなった時も有りました。語学勉強は小さい努力の積み重ね、薄皮を張り合わせて行く「作業」です。私がいくら韓国語を勉強する熱意が有っても、当時は同じ時間勉強している人間より「読めない・書けない・喋れない・聞き取れない」という状態でしたので、ずいぶん落ち込んだりしました。そんな時、私はこの文章を書き始めました。くだらないことでいいんだ。自分の目で見て、耳で聞いて、面白いと感じ取った表現や、韓国語と日本語の違い。実際に習った韓国語を使ってみて通じなかった時の失敗談など、自分が韓国文化の何に興味を引かれているかを書くことで,新しい発見があるかもしれないと思ったのです。それからと言うもの、私は試験勉強はそこそこに、先生が話して下さる雑談に耳を傾けました。ドラマを見ていても、今の実力では聞き取れなくても当たりまえだからと、気楽な気持ちでドラマを楽しみました。そして私が面白いと思った事を人に伝えたいなと思い始めました。

 この本は韓国語の学習書ではありません。私が韓国語を勉強している間に出来た副産物です。

<04/05/05>

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