11 私はカオリ

 いったい、外国語を習得するためにはどの位の時間がかかるのか?
 専門家の先生によると、だいたい3,000時間は必要だという。
 現在、月曜から金曜まで、一日6時間の授業を受けており、一年間で1,230時間の計算になる。
 今年2年目の私は、このまま挫折しなければ2,460時間、学校で授業を受けることができる。
 だが、目標の3,000時間には、まだ540時間も足りない。
 540時間というと、さらに一日6時間勉強して90日、つまり丸々3月を要する計算になる。
 しかし、勉強していて金が貰えるはずはなく、仕事の合間を見つけて、単語帳と格闘しなければならないだろう。
 そして言語というのは、紙の上の空論では通じるはずはなく、実際に外国人と話をして、その中でヒヤリングや発音、文法を操らなければならないのだから、この2,460時間以外にも、ビデオを見たり歌を聴いたりと、できるだけ飽きない方法で勉強を続けている。

 いったい、外国語を話せるということは、どの位の単語を覚えなければならないのだろう?
 ある学術調査では、日常使われている単語は2万から3万語程度だという。
 ちょっと想像しづらい数字だが、やはり相当の量であることだけは間違いない。

 老化現象と酒の飲み過ぎのため、退化しつつある私の脳みそに、単語3万個を覚えるスペースは残っているのだろうか・・・

 前置きが長くなってしまいました。
 これからが本題です。

 一人の日本人女性が韓国語を習得するために、単身韓国に渡った。
 彼女は留学してすぐ、某韓国の語学学校に入学したのだが、この語学学校では日本語は一切通じない、韓国語オンリーだ。
 高まる不安と、羞恥心を振り払い、彼女は知りあった韓国人に大きな声で自己紹介をした。

 私の名前は○×カオリです。

 すると、韓国人は彼女の名前を聞いて一瞬、くすっと笑ったという。
 え?どうして笑ったの?
 彼女はカオリという自分の名前の発音が、韓国語で別の単語を意味することを知らなかった・・・

 ちょっとドラマチックに話を作りすぎたかも知れない。
 だけどこのカオリと言う名前を聞いて笑ったという話は、ネイティブの先生から聞いた話である。
 実は韓国語で魚のエイのカオリというのだ。

ka-o-ri

 まったく逆のパターンも有る。
 翻訳をしていたら「子熊(こぐま)」と日本語で発音できる単語が出てきた。

ko-gu-ma

 ちなみにこの「コグマ」とは日本語で「サツマイモ」の事である。
 韓国にも焼き芋(グンコグマ)や、大学芋があり、非常にポピュラーな食べ物のようである。

 とにかく単語を覚えるのは一朝一夕には行かない。
 時には「カオリ」や「子熊」のように、日本語で発音できてしまう単語が、日本語のイメージとは全く違うものであるという、強引でいんちきな関連づけをして、覚えてしまった単語も有る。
 今後もこのパターンのものを発見したら、レポートするつもりなのでお楽しみに。

<01/07/24>

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