22 赤い唐辛子

 語学を学んでいる身の上であるのだが、なぜ苦しい思いまでして母国語以外を習う必要が有るのかと、自分を恨むときさえ有る。
 些細な切っ掛けで有るにせよ、男が一旦心に決めて始めたことなのだから、途中で投げ出すのも後味が悪い。
 そんな時には視点を変えて、気楽な気持ちで辞書を眺めると、案外面白いことに気がつくことが有る。

 今回は「色に関する考察」の第一段である。

 「赤」という言葉を聞いて、皆さんは何を連想されるだろうか?
 素朴なところだと「太陽」と言う言葉が出てくると思う。
 なぜ「太陽」かというと、「真っ赤な太陽、仮面に受けて!(秘密戦隊ゴレンジャー)」とか「真っ赤に燃えた、太陽だから〜(美空ひばり)」など、日本人にとって「太陽は赤いものだ」というイメージを持たせられる歌が多いからだ。
 本当に太陽は赤いのか?と聞かれても、真昼の太陽を「赤」だと言う人はいないと思う。
 だが、子供のころ、特に幼稚園や小学校のころを思い出してみて欲しい。
 少なくとも私の周りに、太陽を「黄色や白」で書いた友人はいなかった。
 歌や生活環境が影響して「太陽」=「赤い」というイメージがどこかにすり込まれたのではないかと思われる。

 それではお隣の国、韓国で「赤」という言葉を聞いて連想されるものに、どんなものが有るのか?
 確かに日本人と似たような物があげられるのだが「さすが韓国」と思わされるものが一つだけ有った。
 それは「唐辛子」である。

 日本人にとって、韓国といえば「キムチ」を連想するほど、韓国文化に直結した物であるから、異論をもたれる方もいないのではないかと思う。

 「唐辛子」と言えば、韓国には一風変わった風習が有るという。
 それは、家をつぐ男子が生まれたとき、それを祝うために、玄関や門に「唐辛子」を飾る風習が有るというのだ。
 なぜ唐辛子を飾るのか?
 これは韓国語の辞書を見るとわかるかも知れない。

 男の子供=唐辛子。
 どんな関係があるのか?

 またしても話が飛んでしまうのだが、「クリスマスに雪が降ったら」という韓国映画のなかに面白いエピソードが有る。
 ヒロインは幼稚園の先生。
 幼稚園に出勤したら子供同士で喧嘩をしていたらしく、女の子が泣いていた。

先生 「ソンニちゃん、何で泣いているの?」
子供 「ミナちゃんがね・・・」
先生 「ミナちゃんが叩いたの?」
子供 「違うの・・」
先生 「それじゃ何で泣いているの?」と聞いたら子供がとんでもないことを言い出した。

子供 「昨日ね、ママがね、赤ちゃんを産んだの・・・」
先生 「それで?」
子供 「赤ちゃんがね、私のママの唐辛子から出てきたんだって・・・違うよね?本当なの?」
先生 「え?ミアちゃん、あなた・・・」
子供 「先生、赤ちゃんはどこから出てくるの・・・」

 幼稚園児相手にどぎまぎしてしまう先生が新鮮でした(^_^ゞ

 つまり「唐辛子」とは韓国で「性器」の隠語を意味するらしいです。
 ちなみに男の子が生まれて飾る「唐辛子」には子供の「オチンチン」を意味すると書かれています。
 確かに形は似ているといえば似ていますね。
 そこまではわかっていたのですが、女性の○×△まで唐辛子と言うのは・・・
 あぁ〜セクハラになるからこれ以上書けません。

 さて、話はどんどんあちこちに飛んでゆきます。
 韓国では「赤」という言葉から、「性」のイメージを連想する人がいたそうです。
 日本で言えば「ピンク色」からちょっぴりエッチな雰囲気を感じる人がいるのと、同じことだと思います。
 その一面を象徴しているのが、韓国の高校生が自主制作した「赤いマフラー」という映画?です。
 内容は・・・書けません。
 見たことは無いですが、この単語で調べると結構出てきます。
 ちなみに「赤いマフラー」というちゃんとした映画も有るそうで、先生にこの話をしたら「何で赤いマフラーが、いやらしいんだ?」と聞き返されました。

 日本で言うところの「ビニ本」を、韓国では「赤本」と言うそうです。

 「赤」という形容詞一つでこれだけの話が書けてしまう。
 連想ゲームのごとく何事も関連づけて覚えてゆくと、結構面白いという話でした。

 今回「赤」という単語をハングル表記しませんでしたが、これには訳が有ります。
 そう、まだ「赤」に関して非常に面白いことが有るんです。

 後編に続く

<01/08/02>

補足

 有る先生の前で「韓国人は赤と言う色からエロというイメージを想像する」と発表したところ「どちらかというと赤より黄色の方がエロのイメージが有ると思います」とおっしゃっていた。
 韓国映画「八月のクリスマス」のセリフの中に「赤く脱いだ写真」という言葉が出で来る。
 直訳では意味がわからないが、日本語訳では「ポルノ写真」となっていた。
 やっぱり「赤」を使った言葉にはエロに関する物が有ると思うのだが、赤というイメージからだけでは、エロと言うイメージが出てこない人もいるという事だろう。

<01/10/16>

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