前回に引き続き、通信ネタである。
日本でも携帯電話が流行る前は、ポケットベルが流行っていた。
元々ポケットベルというのは「用件があるから連絡してくれ」と、電話番号だけを表示する様な、とても単純な道具だったのに、若者の間で「数字言葉」というものが流行って爆発的ブームになってしまった。
お隣の国韓国でも、似たようなものらしく、韓国語版「数字言葉」と言うものが流行ったらしい。
101023535
これは韓国語を勉強してもちょっと解りづらかったが「熱烈に思慕思慕」と言う意味らしい。
恋人に送るメッセージの代表的な物だろう。
ん〜ん。他にどんなものが有るかと調べようにもちょっとネタが少ない。
日本では会社の電話番号をごろ合わせで覚えやすくしたりする。
韓国も同じだ。
2424 引っ越し屋
4989 リサイクルセンター
1414 葬儀社
それぞれの意味は韓国語を習わないと意味が通じないのだが、興味の有る方は勉強してみて欲しい。
さて、前回「携帯電話」の韓国語は「携帯電話」もしくは「ハンドフォン」だと書いたが、ポケットベルは何というだろうか?
韓国語で「ポケット」とはチュモニと言い、ベルはベルだ。
だから「チュモニベル」となるかと思ったら全く違った。
その音から「ピッピ」と言うそうだ。
bbl-bbi(ピッピ)
昨年、学校の教科書とは別に、市販の韓国語入門書を勉強していたのだが、まだ携帯電話は普及していなかったためか、このピッピと言う単語が出てきた。
「それじゃ明日、時間が出来たらピッピして下さい。」
私は韓国の会社が発行した日韓・韓日辞書と、日本の会社が発行した日韓・韓日辞典、計4冊を持っているのだが、この「ピッピ」という単語は出てこなかった。
唯一、韓国の日韓辞典にポケットベルはハングル表記の英語である「ポケットベル」としか載っていなかった。
もちろん韓国の「広辞苑」や「イミダス」の様な物を調べればもちろん出てくるだろうし、もしかしたら、今後日本で手に入る改訂版辞書には「ピッピ」がポケットベルのことだと記入されるかも知れない。
だが、これだけ携帯電話が普及してしまうと、今更ポケットベルなんて使う人がいなくなるかも知れないし、わざわざ使う頻度の少ない単語を、辞書に載せることもないかも知れないと思う。
新しい単語が出てくれば、消えてゆく単語も有るかもしれないというお話でした。
<01/08/11>
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