中学校に入って初めて英語を習った時「This is an orange」を「これはミカンです」と訳したと思う。
でも同じ柑橘系果実であったとしても、オレンジとミカンは全く違う物だ。
それを無理やり訳すと違和感が生じると思うのだがどうだろうか?
韓国に「ゲンコツ飯」という食べ物が有るという。
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ju-meog-bbab:ゲンコツ飯
ご飯をこぶしのように丸めて食べやすくした物。
つまり「おにぎり、おむすび」のことだ。
午後の授業が始まり、いきなり教科書に入ることも有るのだが、会話練習のため「昼ご飯は何を食べましたか?」と聞かれるときもある。
私はいつも家からおにぎりを持ってきているので、「ゲンコツ飯を食べました」と答えている。
ところがある日、同じ質問に同じ答えをしたら「おにぎりはおにぎりで良いですよ」とおっしゃる先生がいらっしゃった。
その先生の意見は「食べ物の名称にも国特有の文化が有るのだから、無理に翻訳してしまう必要はないのではないか」というものだった。
もう一つ例をあげるとすれば「刺し身」だ。
韓国にも刺し身にあたる「フェ」という単語が有る。
hoe:膾(なます)、刺身
しかし魚を薄く切るというところまでは同じだが、日本食と違い、唐辛子味噌を付けて食べるという。
先生曰く、唐辛子味噌をつけて食べると魚の生臭さが無くなるのだが、醤油とワサビで食べる時と違い、魚の風味まで無くなってしまうという。
今回題目に「ソーメン」と書いたのだが、正確に言うと韓国の「クックス」とは日本のソーメンとは違う食べ物だと思う。
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gug-ssu:クックス=そうめん?
あえて韓国の「クックス」を無理やり日本語訳するとなると「そうめん」が一番近い食べ物であるということだけを言いたくて、非常に長い前置きになってしまいました。
さて、やっと今回の本題である。
韓国語の慣用句に「そうめんを食べた」という表現が有る。
これはどういう話なのだろうか?
ちょっと例文を紹介してみよう。
母「同級生の花子さん、昨日、婚約したらしいわよ?」
娘「花子は花子、私は私でしょ。」
母「そんなこと言ったって、お前ももうすぐ30歳じゃないの!いつそうめん食べさせてくれるのかい?」
娘「ほっといて頂戴!」
つまり「そうめんを食べる」とは「結婚する」という意味があるのだ。
ところで、なぜそうめんなのかというと「麺は長い」ので「長い間幸せに」という願いを込めて、結婚したら「クックス(そうめん)」を振る舞うという風習が有るからだそうです。
そういう背景がわかって初めて「いつそうめん食べさせてくれるの?」の意味がわかるということです。
もし もし「そうめんを振る舞いたい」若い女性がいましたら、遠慮なく声をかけて下さい。(。☆)\(-_-#

彼女!一緒に「そうめん」食べないかい?
<01/08/20>
補足
修正前の文末は、
もし「そうめんを食べたい」若い女性がいましたら、いくらでもご馳走しますので、遠慮なく連絡下さい。(。☆)\(-_-#
と書いていたが、授業中、直訳して使ってみたら苦笑いをされた。
言いたいことは伝わったのだけど、作文を直されました。
もし「そうめんを振る舞いたい」若い女性がいましたら、遠慮なく声をかけて下さい。
の方がジョークとしても使えそうです。
<01/10/16>
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