
もし日本人が知っている韓国料理の名前を上げろと言われたら、おそらく「ビビンバ」が上位に来ると思う。
特に最近では「石焼きビビンバ」の方が有名だと思うのだが、実は私はビビンバを1回しか食べた記憶が無い。
そもそもビビンバとはどういう食べ物なのか?
まずビビンバをハングル表記してみよう。
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bi-bim-bbab
順番が前後してしまうが、3文字目の「bbab」というハングルは「ご飯」を表す。
bab:ご飯
そして前の二つは「擦る、揉む、ご飯を混ぜる」という意味を持つ動詞から派生した「ご飯や蕎麦を混ぜ合わせた食物」という名詞だ。
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bi-bi-da:擦る、揉む、ご飯を混ぜる
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bi-bim:「ご飯や蕎麦を混ぜ合わせた食物」
このことから「ビビンバ」を「混ぜご飯」と訳すこともあるわけだが、日本語で言う「混ぜご飯」と「ビビンバ」は全く違う食べ物と思ったほうが良いのだろう。
ビビンバを注文すると、ご飯の上にナムルや卵がトッピングされて出てくる。
だが、それを混ぜずに食べてしまっては「ビビンバ」とは言えないのである。
この「ビビンバ」とはどのようにして生まれた料理なのか?
いくつか諸説が有るらしい。
一つ目は戦場で簡単に作れて、簡単に食べられる食べ物として考案されたという説。
もう一つは、大みそかに残った食材を無駄にしないため、また新しい気持ちで新年を迎えるため、残った食材をご飯に混ぜて食べたというのが始まりだという説だ。
つまり年越し蕎麦のような意味合いが有ったということらしい。
この話は「韓国語能力検定」だか「ハングル検定」の過去問題に載っていたものだが、問題解説をしてくれたネイティブの先生も「始めて聞きました」とおっしゃっていた。
もし「ビビンバってどうして出来たの?」と子供心に思って、お母さんに質問しても「黙って食え!」と言われるに違いないと、授業中笑い話になった。
今はお正月だが、お節料理にはそれぞれ意味がある。
そのほとんどは日本語のごろ合わせ的な物であるが、子供のころはそんなことを考えて食べていなかった。
食べ物一つ、単語一個にもドラマが隠されているというお話でした。
<01/01/02>
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