さて、先日新聞のコラムを翻訳していたら、ちょっと理解不明の表現が出てきた。
ある奥さんが自分の旦那が浮気をしないかどうかを試すため、カツラをかぶったり厚化粧をしたりして変装をし、旦那の会社まで行った。
そして旦那をセクシーな声で誘惑をしたのだが、その旦那はこんなことを言ったのだ。
勘弁してくれ!
お宅は私の愚妻とそっくりで飯の味が無い!
bab:ご飯
mad:味
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eob-tta:無い
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bam-ma-deob-tta:ご飯の味が無い
※発音表記が若干変化していますが、韓国語の連音化、鼻音化によるものです。
状況から考えると「魅力が無い」という事だと類推することは出来ると思う。
問題はなぜ「ご飯の味が無い」と言うかだ。
まず、韓国で料理などの味がまずいことを「味が無い」と表現する。
そうか、いつも食べているご飯が美味しくないということから転じて、味が無い→魅力が無いということなのだろうか。
ちょうどクラスメートが似たような文例を見たことが有るというので、その時の先生に質問をした。
女性が自分の姿を鏡に映してこんな感じのことをつぶやいたという。
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bam-ma-si-da:ご飯の味だ
「ご飯の味が無い」が魅力が無いということなのだから、逆に「ご飯の味」という事は「魅力的だ」と意味だろうと類推したのだが、意外な答えが帰ってきた。
「ご飯の味だ」も「魅力が無い」と訳すのだという。
これはどういうことなのだろうか?
その先生曰く、
ご飯自体にはほとんど味が無いし、毎日食べていると飽きる。
という事らしい。
整理して考えてみると、最初に書いた「ご飯の味が無い」というのは、純粋に「食事がまずい」という比喩から「魅力が無い」で、後者の「ご飯の味」というのは「味も素っ気もない」という比喩から「魅力が無い」となると言うことだ。
韓国人の全てがご飯という「主食」に対して同様のイメージを持っているかどうかは確かめたわけではないのではっきりとは言えない。
でもこれが本当だとしたら、韓国人はお米の味を過小評価しているのかな?と思わないでもない。
味に関した韓国語をもう少し書いてみようと思う。
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ma-si na-ga-da:味が出て行った
この慣用句は「パソコンが”味が出ていった”」と言うふうに使われる。
助詞がちょっと不自然であるが、ちょっと目をつぶってもらいたい(^_^ゞ
「壊れて使い物にならなくなった」という意味だ。
「味が出て行った」と言うのは、古くなって味が変わってしまったり、みずみずしい食べ物が干からびてしまい、まずくなったのだと想像できると思う。
この慣用句?は主に若者の間で使われている言葉らしく、確かめるために年配の先生に使ってみたところ「意味は大体わかるが、私は聞いたことが無い」とおっしゃられていた。
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jjab-jjal-han il:適度に塩辛い仕事?
名探偵コナン韓国語版を読んでいるとこんな表現が出てきたのだ。
いったいどんな仕事なんだ?
辞書には「結構だ、程よい」と言う形容詞として出ていた。
最近の日本語にもあるが「美味しい仕事」と翻訳することが出来ると思う。
楽して金もうけが出来たという意味として使われていたわけだ。
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韓国も日本と同様、白いご飯を食べるのだが、食事の作法は日本と若干違う。
韓国ではご飯はスプーンですくって食べ、決して御茶わんを手に持って、箸で食べてはならない・・・
と、韓国文化の入門書などには書いてあると思うのだが、私がよく見るドラマ「コルベンイ」の中では皆、御茶わん(正確に言うとアルミ製の御椀)を手に持って、箸で食べていた。
このことを先生に質問したのだが、あまり良い顔はせず「最近の若いものは・・・」と言うばかりだ。
日本風の食べ方が広まったということだろうか?
「コルベンイ」と言うドラマの根底には、古い世代から見れば非常識とも思われる若者たちのコメディーだから、あえてそういう「非常識」を演じているのかも知れない。
韓国人が御椀を持たずにスプーンで食べる理由に関して、昔ある先生からこんな話を聞いたことがある。
韓国の食器は金属製のものが多いので、特にスープなどは熱くてとても手に持っていられない。
だからスプーンですくって食べるようになったのではないかという事だった。
やはり「コルベンイ」の中のエピソードなのだが、彼女が箸で持ったおかずを「美味しいよ!」と言いながら彼氏に差し出した。
その彼氏はそのおかずを箸で取っていた。
日本では御骨を骨壷に入れる時、箸から箸に手渡して入れるため、縁起の悪い行為だとして「箸箸」はやってはいけないマナーであるが、韓国の場合は「友好の印」で有るということ。
似ているようでも、韓国はやっぱり文化の違う外国なんだなと思う。
<02/03/09>
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