今年はやけに暑い日が続き、10月に入っても「まだ夏では?」と思うほどだった。
東京にいると、風景による季節の移り変わりをあまり感じないのだが、いつの間にか秋を通り越して冬になってしまったようだ。
秋といえば思い出すことが有る。
韓国語を習い始めた最初の年のこと。
とある先生が、例文を見ながらこんなことをおっしゃったのだ。
「韓国では秋になると、風が甘くなるんですよ。」
始めは、韓国の風土のことなど全く知らなかったため、暑い夏が過ぎ去り、秋が来ると空気が和らぐので「風が甘い」と感じるのかも知れないと、勝手な想像をしてみたのだが、目の前に有る例文を見て、すぐに先生の冗談であると判った。
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dan-pung-i deuleod-dda:甘い風が入った?
danとは「甘い」という形容詞 ![]()
の連体形
pungとは漢字語の「風」を表すハングルなので、
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を「甘い風」と解釈ことが出来る。
そして![]()
と言う単語には、同音異義語が沢山有るのだが、ここでは「入る」と言う動詞と考える。
ここまで説明しておいて、この例文のどこが冗談なのか、韓国語を勉強したことが無い人にはさっぱり判らないだろう。
実は「甘い風」と訳したのが誤りで、この単語は「紅葉(もみじ)」を表すハングルなのだ。
つまりこの例文を日本語らしく翻訳すると「紅葉(こうよう)する」と言ったほうが良いだろう。
「紅葉(もみじ)が入る」と表現するのは、実に韓国語らしい独特の表現だ。
改めて日本語を見てみると「紅葉」という漢字の読み方に「もみじ」と「こうよう」という二種類がある。
おそらく「もみじ」が日本の固有語で「こうよう」の方は、中国から来た漢字語ではないかと思う。
韓国語の辞典を見てみると、「紅葉」を使った漢字語が載っており、やはり「もみじ」と書かれていた。
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hong-yeob:紅葉
漢字の単語を、むりやり日本の固有語読みさせてしまう日本語って、外国人にしてみれば大変なんだろうと思う。
ここで私が考えたクイズを書いてみよう。(もしかすると、韓国では使い古された問題かも知れないけど、本当に自分で考えたんです!)
韓国語を勉強したこと無ければ判らない問題なので、あまり深く考えないでもらいたい(^_^ゞ
Q 韓国のお札には、かならず「木」が書かれているのだが、それは何だろう?
もし韓国旅行に行った人で、手元に韓国のお札がある人がいたら、じっくり見てもらいたい。
おそらく「木なんてどこにも書いてないじゃないか!」と言うと思う。
実は日本でも同じような問題があるのをご存じですか?
日本の場合「お札に必ず書かれている鳥は?」という問題で、その答えは「インコ」と言うもの。(日本銀行をアルファベット表記すると「NIPPON GINKO」だから・・・)
話しを韓国のお札の問題に戻します(^_^ゞ
答えは「銀杏(いちょう)」です。
イチョウなんてどこにも書いてないって?
よくハングルをご覧ください。
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eun-haeng
と言う字が書かれていませんか?
イチョウを表すハングルは「銀行」という漢字の同音異義語なんです・・・
お後がよろしいようでm(_ _)m
<02/11/10>
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