巻頭言
某月某日
行きつけの居酒屋に行こうと階段を上っていると、20歳代の若者数人が店の入り口で喧嘩をしていた。
喧嘩の理由はわからない。
全く見ず知らずの客同士の喧嘩らしく、殴り合いとまでは行っていなかったが、御互いそれぞれの代表者?を「まぁ、まぁ・・・」となだめていた。
すると一方のアンちゃんが
「大阪のオタッキー相手にしても仕方ないぜ!」と相手を挑発するようなことを言っていた。
「喧嘩は他人にけつを拭いてもらっていてはいけない」が私のもっとうのなので、知らん顔して店に入った。
「オタッキー」とは「オタク」のという言葉の変形みたいなもので、言うなればあのアンちゃんはもう片方の奴を「オタクというマイナスイメージの言葉」で罵っていたわけだ。
平成10年の初夏から始まったこのコーナーでは「オタク」とか「マッカー」だとか言う言葉を題材に、私がインターネットでやりとりして感じてきたことを書き込んできた。
1年もその事柄について考察してみると、自分の中でも当初とは若干ニュアンスが変わってきている気がしてきている。
「オタク」ってなんなのだろう?
もう一度原点に帰ってみようという気になってきたのだ。
以前から「マッカー」なるものを毛嫌いしているHomePageがいくつか存在しているのを、観察していた。
そう言う私も「マッカー」であるのだが、どうも「マッカー批判」をする人物達の考えがいまいち分からないため、時々チョッカイを掛けるのだ(^^;
そう言う人物は、べつに「マッカー」より優れた人物であることは少なく、どこかで聞きかじった知識で「マッカー」を批判して気分良くなっていることが多い。
それって、窓際族が仕事の出来る後輩を肴に「あいつはだめだ。」「あの若造はいい気になっているだよな」と、その場だけは仕事の出来るエリートサラリーマンの気分で酒を飲んでいるオジサンと同じに見えるんだよね。
アプローチとしては「あんた何考えてるの?」と批判めいた事柄から攻めてゆくわけで、私の考えがどうであれ、チョッカイを掛けられたほうとしては逆に面白くもないだろう。
だけど、人が不快に感じるようなHomePageを作っているわけなので、製作者やそのシンパ達が「お前なんてじゃまだ!気分悪い!!」なんて言うほうの言い分はおかしいと考えている。
「出る杭は打たれる」のが世の常なわけだから、打たれるのを恐れて、匿名で自分の言いたいことだけ言って、勝ち誇ったかのようにさっさと逃げてゆく「ヒット・アンド・ウエイ」に終始する奴等には、「無責任な事言うんじゃない」と言ってやりたいのだ。
ところで「マッカー」って本当はなんなのだろう?
私は時々「これでいいのか?」と言うことを頭に思い浮かべる。
だけどえらそうなことを書いている割に、実生活ではまだまだお子様同然である。
かといって、昨日今日入ってきた新人と比べれば「百戦錬磨」とは行かずとも「それなりに」先輩らしいところは見せているつもりでいる。
ようは自分のやって来たことを振り返ってみて「あの時はこうしたほうが良かったのでは?」とか、「今度はこうしよう」とか考えているのだ。
そのためには先輩の技を盗んだりもするし、逆に先輩のやっていることを鵜呑みにしないで「ここはこうしたほうが良い」と反面教師的に受け止めてみたりもしている。
先輩から御小言を言われることは少なくなってはいるが、それでもまだまだ先輩からしてみれば歯がゆいところも多いのだろう。
時々酒の席では「むか!」とするようなこともいわれ続けている。
これって当たり前のことだよね?
だけど「マッカー批判」をする人の言い分を聞いていると、先輩として「一言」言ってやりたくなるのだ。
相手の言い分と、こちらの言い分をぶつけ合って「どうしてそう言う考えになるのか?」を私は知りたいと思っている。
そうして、書きなぐった私の文章に何か欠けていたものはないのか?もっと的確な表現を取れないのか?と自分を振り返ってみたいのだ。
なんで「マッカー」を嫌うのか?
そもそも「マッカー」って何かが分かっているのか?
「マッカー」が君に何をしたのか?
どうしたら「マッカー」に対する不満がなくなるのか?
その疑問を解決するためにはディベートしなければならない。
たんなる変人からの苦情のメールだとしか思わない人がいるだろう。
振り返ってみて欲しいのだ。
君は人の意見をどう解釈するのか。
なんで君はそんなことを言われたのか?
自分は常に正しい絶対無比の存在なのか?
「一知半解」、自分も含めて分かったつもりになっていい気になっているだけじゃないのか?
人の家の前で真夜中大声で騒いでいて、誰からも注意されないからと言って、それが大丈夫だと勘違いしているのではないか?
人から注意されて「逆切れ」起こすようなお子様なんじゃないの?
まだこのサブタイトルの意味を、ここでは十分説明できない。
非常に論文じみた事になるかもしれないし、趣旨に反することも有るだろうから、全く触れずに終わるかも知れない。
だけど最近、「オタク」の事を考えていると「悪ガキ」との奇妙な類似点というか、ある種共通の「考え方」が私の頭の中をよぎるのだ。
一言で言えば「自分勝手」と言うことなのだけど、「オタク」の全てがそうであると言う意味ではない。
とにかく「オタク」とは「マッカー」とは?を話の中心に持ってゆくことによって、このコンテンツが誰かの考え方に一石を投じられればと思っている。
くだらないことでも、正面から掘り下げてゆく姿勢が大事じゃないかなぁと考えているのだ。
<99/09/08>
<99/12/09> 一部加筆修正
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