アンチマッカーの事例
某アンチマッカー系の掲示板に以下のようなことが書かれていた。
ここでは「U氏」としておこう。
左側に数字が打ってあるが、彼が言いたいことを分類するために、私が勝手に付けたものである。
とりあえず、彼の心のすき間を覗いてみることにしましょうか(^_^ゞ
■ ちなみにマック一台持ってるよ。
まず順番が前後するが、5で「自分はMacを持っており、その不満は自分の実体験に基づくことで、Macが頭から嫌いではない」と言いたいのだろう。
これを書いておかないと「Macを持っていないやつが、ろくに使ったこともないMacの批判をするのはおかしい」とまで言われかねないから書いたに違いない。
そして、上に書いた4つの項目は「彼のAPPLEやMacへの不満」であると同時に、彼の不満に気付かず盲目的にそれらを使っている「マッカー」へのけなし文句となっている。
この書き込みの直後に「やっぱりワンボタンマウスはだめですね」と賛同する書き込みもあった。
彼らはこういった「マッカー批判」をしたいお年ごろのようである。
■ ワンボタンマウスで、何でもかんでもずるずる引き摺って作業するのがそんなに楽しい?
さて、まず1ではMacのマウスの批判をしている。
Macのマウスは、購入時にワンボタンマウスがついているわけだが、Windowsは2ボタンマウスが標準となっており、それに慣れてしまうと、Macのワンボタンマウスは使いづらいと言いたいのだろう。
「何でもかんでもずるずる引き摺って作業するのが・・」のくだりを読むと、ワンボタンマウスのユーザーがまるで鎖でつながれているような、地の底を這いずり回っているようなイメージがわく。
彼はワンボタンマウスユーザーは、不便なマウスで作業をやっていることに気付かないで笑っていられるような愚か者=マッカーだと言いたいのだろう。
そして、Windowsの2ボタンマウスの便利さに気付かないAPPLEやマッカーを批判したいに違いない。
ところが、懸命な読者ならご存じの通り、Macにはさまざまなマウスが付けられる。
基本的にMacのソフトウエアーの全てはワンボタンでも動くように設計してある。
MacOSで複数ボタンのマウスを禁止しているわけではない。
Windowsは基本的に2ボタンのマウスを基準にソフトが設計されているのと同じ理屈だ。
更に突っ込んで言わせてもらえれば、Windowsは右クリックを使わなくても作業はほとんどできる。
逆にWindowsのビデオ編集ソフトなどは、スクロールマウスを使うと、スクロール部分でコマ送りなども出来る設計の物もあり、非常に便利なのだ。
しかし、スクロールマウスがなければコマ送りが出来ないわけではない。
「必ずMicrosoftインテリジェントマウスを使って下さい」なんてシステムを仮に押し付けるのであれば、欠陥品だと言われて当然である。
Macのワンボタンマウスも同じことで、複数のボタンでなくても全ての作業を行えるのだからけして欠陥では有りえない。
私はDOS/VショップからUSBのスクロールマウスを買ってきて使っている。
2ボタンマウスを使いだしてからは、病みつきになってしまい以前より作業もしやすくなったと思う。
ただ、ソフトによっては2ボタンマウスの利便性を実現できないものもある。
私は右ボタンにコンテキストメニューを割り付けているのだが、Macのソフトはコンテキストメニューを採用してから日が浅いため、なのであろう。
Windowsの右クリックも、結局コンテキストメニューを割り付けてあると言って間違いないでしょう。
U氏はこのことを全く知らないのだろうか?
正直言って、ワンボタンマウスで十分事足りるという人は多いはず。
ほとんどのWindowsユーザーは、私よりボタンの少ない(スクロール部分はボタンの一つである)マウスを使っているはずだが、それで不便をしているわけではない。
標準より1個ぐらいボタンが多いマウスを使っている人が、少ないボタンの人より優れているという証明にはならないし、人より優れている様な気になるほうがおかしい。
そして、不便を感じていないユーザーに対して「僕よりボタンが一つ少ないけど、そんな不便で良いの」なんて言うのと同じで余計なお世話である。
私はそう言う考えを持ったうえで、スクロール(3ボタン)マウスを使っているし、人が1ボタンマウスを使っていようが、2ボタンマウスを使っていようが、それで満足している人間に「ずるずる引き摺って作業するのがそんなに楽しい?」なんて子供じみた発言はできない。
友人には「2ボタンマウスは便利だよ!」と言ってはいるのだが、「別に困ってないから良い」と言われればそれ以上のことは言わない。
それじゃ彼はなぜこんな変なことを言いたかったのか?
もしかしてAPPLEに「2ボタンマウスを標準にしてくれ」と言いたいのかも知れない。
APPLEやMacが好きなのだが、Windowsのマウスの方がボタンが一つ多いのでうらやましい、悔しい、Windowsユーザーから馬鹿にされたくないと思っているのかもしれない。
マウスを買うお金がないから最初ッから付けてくれと言っているのかもしれない。
いずれにしろ、彼は1ボタンマウスが嫌いであることは事実だ。
では、私のように2ボタンマウスを与えてやったら彼の意見は変わるのだろうか?
私は意地悪で「2ボタンマウスで、何でもかんでもずるずる引き摺って作業するのがそんなに楽しい?」と言ってやったのだが、彼自身が自分の心のすき間に気付いていないらしく、まったく的外れの嫌みが帰ってきた。
これはMacOSに付属されているフォントの問題である。
U氏は明朝体が図1-1のようになってしまうのを「汚い」と思っている。
そりゃそうだ。Macの明朝体はビットマップフォントで図1-2のOsakaの様なアウトラインフォントではないからしかたがない。
ビットマップフォントとは漢字Take7以前に使われていた、アウトラインではないフォントのことであるのだが、今でもビットマップの明朝体が入っている。
考えてみれば、昔からMacをやっている人間にとっては常識であるのだが、最近Macをいじった人には「アウトラインフォントでなければおかしい!」と、頭に来ているのかも知れない。
しかし遅いというのはU氏がどんなスペックのマシンを使っているかが解らないので突っ込めない。
まぁ、明朝体を使いたかったら他にも「平成明朝」などがあるので、そちらで表示してもらいたい。
U氏に「偉そうなこと言っている割にそう言う知識が無いんだね」と言いたいところであったが、どの辺までが常識であるかなんて線引きが難しいので、技術指導だけにとどめた次第である。
蛇足ではあるがインターネットを「インタネ」と略すのは初めて聞いた。
最近は何でも略してしまうことが当たり前のようだが・・・
ファーストフードの「マクドナルド」を関東近辺では略して「マック」と言うことが多いが、関西では「マクド」と言うらしい。
「マクド」と聞くと泥臭いイメージが沸くのだが、それに関してはやはり経験上の話である。
「インタネ」の略し方は「マクド」に近い感覚がある。
本当にどうでも良い事なのだが・・・
これはYosemiteことNewG3のデザインが彼の感性に合わないということだろう。
私の友人もYosemiteを持っているのだが「こんな安っぽいデザインは最低だ!」と言って使っている。
性能は満足だがデザインは意見が分かれるところだろう。
非常に大きな筐体ではあるが、拡張性は乏しいところも指摘できる。
でも、友人も私もYosemiteを使っているのだ。
それはパソコンは筐体のデザインではなく、モニタ上のOSがちゃんと動けばデザインは2の次で良いからだ。
その辺は私もU氏と意見と同じであるのだが、ロジックボードに非常に簡単にアクセスできる点などは評価している。
Yosemiteを選んだ人間はAPPLEに馬鹿にされている、そしてそれを喜んでいる人間は馬鹿だと言いたいのだろう。
つまりU氏はYosemiteは絶対に買いたくないと言いたいのかも知れない。
では、この筐体ではなくなったらU氏はぜひこのマシンを使ってみたいと思っているのだろうか?
ちなみに私は、不満があったらその不満を自分で解消するように努力している。
その結果生まれたのが「Yosemite改」である。
DOS/V用のケースにYosemiteを入れただけで、費用は筐体だけの値段である。
リセットスイッチが効かないなど、若干の不具合はあるものの(本当は出来るけどやらないだけ)これで十分である。
最近10万円を切る値段のパソコンが流行っているが、コストを抑えるためかその筐体やマウスは「やめてくれ〜〜〜」と叫びたくなるほどの部品を使っている。
でもスペック的にはとても魅力的だ。
だから10万円をベースに自分の好きな筐体に入れたりすればそれでいいと思う。
Macでも同じじゃないの?
その努力をしないで、与えられたものの上っ面だけの評価をしようと思うとU氏のようになる。
Yosemiteの筐体はどうであれ、その性能はそれまでのMacに比べてアップしている。
高性能マシンを導入することで時間を短縮できるクリエイターには、Yosemiteの性能は悪いものではないと思う。
感性は人それぞれだが、U氏の感じたことが全てのMacユーザーを共感させるものではない。
自分の意見が取り入れられないとしても「俺の意見を聞かないやつはマッカー」と自分を正当化させるのなら「やはりまだまだ餓鬼よのぉ〜」と言いたい。
非常に幼稚な言葉遣いである。
U氏はパソコンを掃除したことが無いのだろうか?
自分で自分の部屋を掃除したことが無いのだろうか?
万物は汚れるものであり、汚れが付いて汚いと思ったら掃除をすればいい。
それがスケルトンのiMacでも同じだ。
特にスケルトンなどの半透明ボディーは埃が着くと目立つ。
埃が目立つのが嫌なら頻繁に掃除すればいい。
しかし掃除するのが面倒だと感じだしたら、その時は「スケルトンて汚れが目立つのでだめだね」と降服すればいい。
「きたね〜」とはその「使っている人」に言ってくれたまえ。
「汚いから掃除しろよな!」って。
掃除が好きでしょっちゅう分解清掃している人もいるだろうし、数ヶ月に一度しか掃除もしない人間もいる。(自分がそうか(^_^ゞ)
「あいつは白いパンツを履いている。おしっこのシミが見えるよ。きたねー」と言ってるのが同じことだ。
シミの目立たない真っ黒いパンツを洗濯もしないで履いているのかね?
黒の方が洗濯する回数が少なくて済むのか?
さて、私が上のように細かくはないにしろ、挑発的な書き込みをしたため、その後U氏は次のような発言をした。(その後別な人との意見交換になったのだが、最期までU氏は顔を出さなかった)
マッカーさんって、ア○ウエイとか、マルチ商法とかにイカれちまったキチガイによく似てるよ。
自分達のやってる事と、自分の扱ってる商品の素晴らしさなどを目を輝かせて熱く語るんだけども、その為市販品をけなしたりするし、周りの人達はもう、うんざり、って事にまるで気が付いてない。
まったく。
今更言うのもナンだけど、Macのよい部分は認めてますよ。
でも、それ追っかけてる連中というのが、やたらとWindowsをこき下ろそうとする性癖をもっていたり、やたらと下品だったりするイカレた連中がいるわけですよ。一部に。
そういう連中が「マッカー」と卑しまれているのです。
また、そんな一部の連中のおかげでまともなマックユーザーも迷惑している。
「使って楽しいのがマック」ってさあ、つまり、画像のレタッチやら、仕事やら、どうせ同じ事するならマックでやったほうが楽しいみたいに言うのは印象批評に凝り固まったマッカーさんにありがちなうすら馬鹿発言だと思うな。
今時ワンボタンマウスのほうが使いやすいなんて言う奴まだいるの?
マックの嫌な部分を指摘してるだけですよ。
あなたはアップルの代弁者なんですか?
これがU氏の言いたいことの本質らしい。
だが、上で指摘したように、彼の意見というものはかなり穴がある。
つまり、彼の指摘していた「Macの嫌な部分」というものは、実は全て解消できるであって、その程度のことで人を「うすら馬鹿」と言うのには経験の乏しさ、認識力の甘さを指摘せざろう得ない。
「あなたはAPPLEの代弁者なんですか?」なんて言われたって、私はAPPLEから委託を受けたわけではないので「代弁者ではない」とは答えるでしょう。
そうするとU氏は「じゃなんでそんなことを言う権利があるのでしょうか?」となるに違いありません。
そのくせ、矛盾を指摘したら「馬鹿馬鹿しい、マッカーの意見は聞きたくない。俺の意見は正しいんだ。」と自分を正当化してさっさと逃げ出したわけですけどね。
ユーザー同志が意見を交換しあうのは有意義なことだと思います。
悪いところを指摘することも必要だと思います。
だけど、パソコンオタクの中には人間同士のコミュニケーションが上手く取れなかったり、人の意見を理解しようとせず、他人から批判されると「きちがい」扱いして排除し、殻にこもってしまったりする人間が多いようです。
なにしろパソコンは自分の言うことを忠実に聞いてくれます(なんて言うのは半分嘘ですが)。
裏切らないかわいい友人なのです(裏切らない?(-"-))
「君の彼女ってブスだね」と言われて頭に来るやつはおかしいですか?
マッカーとは差別用語である。
だが、どういう人のことをマッカーというのか?
このU氏とのやり取りを見ていた「ある人」との意見交換をまじえて、マッカーとはなんぞやを考えてゆきたい。
※ 今回の「アンチマッカーの事例」は筆者の推敲途中の産物であり、いずれ過失訂正する可能性もあります。
<99/10/09>
<99/12/09> 一部加筆修正
<00/03/11> 一部加筆修正
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