オタクの総論
前回「アンチマッカーの事例」なるものを書いた。
変なパソコンオタクがMacもしくは、Macを使う人を面白く思っていないため「マッカー」という差別用語を用いて、筋の通らない批判をやっていたのを論破したつもりである。
マッカーに対する言葉で、マッカーアンチテーゼな人であるから「アンチマッカー」という呼び方がある。
それじゃ私は何者かといえば、人から言わせれば「マッカー」であるのだが、アンチマッカーのへんちくりんな理屈に文句をつけているのだから「アンチ・アンチマッカー」なのだろう・・・
もし、そう言う私を批判する人がいれば、その人は「アンチアンチアンチマッカー」なのかもしれない。
いい加減に本題に戻ろう。
まずマッカーとはなんぞやということだが、
だと思われる。
広義のマッカーとは全てのMacUserのことであるし、たとえWindowsマシンを使っていてもMacに大して悪意を持っておらず、どちらかというと「Macに興味がある」程度の人物まで含まれると仮定する。
狭義のマッカーとはWindowsを批判し、Macが一番だと豪語し「G3はぺんちあむの倍は速い」という盲目的にAPPLEの言っていることに同調する人物のことと仮定したい。
この仮定というのはかなり大ざっぱなものであるので、仮定の論争で揚げ足を取るのは勘弁願いたい。
私がマッカーだと思っているのは広義のマッカーである。
そのわけは、マッカーと言う差別用語を作った人を尊重しているからである。
その人はとてもペンギン好きらしいのだが、MacUserでペンギン好きの人に対してこんなことを書いている。
「マッキントッシュユーザに対しては「人を憎んで OS を憎まず」という態度を通したいつもりでいたのですが、「ペンギン好き」に関しては例外処理です
と、言っているからだ。
まぁ、殺せと言われて「ハイ殺しました」なんて言う人がいたら物凄く怖いので、原作者は殺してしまいたいほどMacUserが嫌いというのはよく解ります。
だけど、マッカーを口にする人は狭義のマッカーと広義のマッカーを知らないばかりか、自分勝手に都合よく解釈していると思われる人もいるのだ。
Macを持っていて「Macのよい部分は認めてますよ。」なんて言える生粋のマッカーなのに、「マッカーさんって、ア○ウエイとか、マルチ商法とかにイカれちまったキチガイによく似てるよ。」なんて事を言い出すやつもいる。
だって、マッカーを作った人がそう言っているのだから、人から又聞きした「単語」を出典も確かめずに使うなんて「一知半解」だ。
女性が「私ロリコンなの!」なんて言うのと同じなのだ。(最近ロリコンというのもあまり聞きませんが)
言いたいことは解るけど、原作者の手から離れて独り歩きしてしまって、本来の意味から逸脱してしまうと、原作を知っているものからすると違和感を感じるわけだ。
まぁ、狭義のマッカーに関しては私も同調できる部分があるし、同じMacUserとしても「あんたそれはおかしいよ」と言ってみたりすることもある。
暫定CEOの頼みなら無差別テロもOK | ? |
Macが全て、Windowsなんてこの世から無くなればいい! | ? |
Macを批判されると言い返したくなる | ? |
あのプロの人が使っているのでDTPやDTMはMacじゃないといけないと思う | 7 |
Windowsを触っていると頭に来る、やっぱりMacが良い | 6 |
MacはWindowsより感覚的に使いやすいと思う | 5 |
Macが何となく好きである | 4 |
Macを買った。 | 3 |
Windowsを使っているが、Macも使ってみたい | 2 |
会社で使っているだけにすぎない | 1 |
尾崎豊が好きだ | - |
酔っぱらってくだを巻く、布団を上手くちぎれて喜ぶ |
- |
Macなんてこの世から消えてなくなればいい |
- |
上の表はレベルが上がれば、よりマッカーだと私も同調できると思う。
私はWindowsをあまり使い込んでいないので、今使っているVAIOをMacほど使い勝手が良いとは思ってはいないが、それは練度の問題であって、根本的にはWindowsは別にMacより劣っているとは思わないだけである。
逆にWindowsを使っている人の中には、練度がどうのこうの言う前に「感覚的に合わない」「ワンボタンマウスに虫ずが走る」「あいつがMacを使っているからMacが嫌い」みたいな人も知っている。
尾崎豊を聞いているようなやつはマッカーだ!なんて事を口にするのは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」的な事であって、マッカーを定義するための必要条件としてはとても低いものだが、とりあえず原作者が広義のマッカーに含むと主張されれば一応の納得はする。
まぁ、それは極論として、MacUserの中にはWindowsのことを毛嫌いしたり、はたから見て「恥ずかしいからそんなことしないで!」と思えることを言う人間もいる。
そう言う人間はとてもまれなことであるが、マッカーを口にする人にとっては「Macを使っている人はそう言う傾向を強く示す」と言うことを体感している人もいるのではないだろうか?
だからMacUserを総じて「マッカー」と呼んだりするのは納得がゆくところである。
マッカーと言う差別用語を用いて、たかがパソコンの一種を使っている程度の人間を差別しようというのは物凄いことなのだ。
何度も書くが「ア○ウエイとか、マルチ商法とかにイカれちまったキチガイによく似てるよ。」なんて事を口にできる人の神経こそ疑わしいものがある。
でも、言わんとしていることは解らないでもない。
人は時として、ひとりの人間が起こした個人の問題を、一つのグループに属している人を全てに当てはめようとする性質がある。
それは「物の考え方講座」の「問題4」をやってもらうと解るかも知れない。
例えば某電機メーカーがユーザーに「あんたは客じゃない」なんて言って、会社の印象が悪くなってしまったとか、車を修理に出したら事故車になって帰ってきたのに、知らぬ存ぜぬを決め通したとか・・・
スプラッタムービーを見ていたやつが殺人事件を起こしたら、スプラッタムービーを見ている人間が同じように殺人を起こすかもしれないと思ったり。
「コロンビア大学」をちゃんと卒業した人も、最近では肩身の狭い思いをしているのでは?(半分冗談)
自分の身に直接降りかからなくても、自分も被害を受けるかも知れないという疑心暗鬼にはなるはずだ。
そう言うイメージというものを払拭するのは並大抵のものではない。
なにしろ人の心を満たすことなんて、物質的なものでは本来不可能なことなのだから。
逆に「一知半解」、断片的なことをその全てと感じ取ってしまうお子様もいる。
穴だらけな理論を指摘されたのに、最後っぺを残して自分のからにこもってしまうようなアンチマッカーは、そいつの嫌っているマッカーと同等の「へんなオタク」であるのに、自分ではそれを認めようとしない。
それこそが「へんなオタク」の必要条件だ。
下の図を見ていただきたい。
L2 | L1 | 0 | R1 | R2 |
ちょっと解りづらいかも知れないですが、真ん中の0では赤でもない青でもない中間の色をしているとします。
右に行くと赤みを強く帯び、左に行くと青色が強くなる。
ここに二人の人間がいるとします。
方や「赤」を強めようと頑張っている。
もう片方の人は青を極めようと日夜努力している。
普通の感覚なら、人の進む道はさまざまで、他人の進む道に対してちゃちゃを入れるなんておこがましいはずです。
ですが、世の中には変わった人がいて「赤が全てだ!」「赤なんてとんでもない!」と言う人間も出てくる。
色が濃くなると、より深くパソコンに精通しているといってもいいですが、盲目的な信者のような人間も出てくるわけです。
私は赤を自分なりに模索しつつ、自分なりの道を探しているのですが、青に傾いた人の中に「青こそ全て」の思想の人も出てくる。
私は青が嫌いなわけではありませんが、赤の立場にいることもあり、青側の妙な挑発に対して喧嘩をすることもある。
だから、たとえ「0」にいてもL2にいる人にとっては「おまえは赤の仲間だ!」と言われる。
青側の人間「L1」であっても、赤の擁護をしようものなら、へんちくりんなL2の人から「おまえも赤に見えるぜ!」となる。
とても変な話です。
L6 | L5 | L4 | L3 | L2 | L1 | 0 | R1 | R2 | R3 | R4 | R5 | R6 |
スキルが上がるだけならまだしも、えこひいきが入ってお互い貶しあいが始まると、その色はどんどんどす黒くなってくる。
L6の人がR6の人を貶しあう。
だけど正常な感覚の人にとっては「どす黒くてどちらも嫌な色」に見える。
上のカラーチャートはえこひいき度、人の迷惑をはばからないオタク度にダブってきます。
それそれの立場で、反対方向を向いた考え方を持つとそのギャップは物凄く大きいものとなり、そしていやらしく、汚らしく見えるということです。
もうお分かりかと思いますが、これをWindowsとMacの批判大会に当てはめれば一目瞭然ではないでしょうか?
マッカーと言うものが、赤よりの立場で青をマイナスの目で見る人だと思っています。
マッカーが嫌いで、マッカーのマイナスの目とは逆の見方をしている人は、マイナスのマイナスでアンチマッカーと言ってよい。
私はマイナスの目のマイナスのマイナスを見たりするからL側の人間にはマイナスの人間に見える。
だけど数学的に言えばマイナスをマイナスすればプラスになってしまうという感覚に思えます。
アンチマッカーの見方→ |
マイナスの目(ネガティブ)というものは前向きな見方(ポジティブ)に比べれば、一般的に言ってあまり良いこととはされていない。
何事も悪い方悪いほうにみてしまうと、その他の良い部分まで見たくなくなるのは解るのですが、変なオタクがMacを使っているからと言って、MacUserが全て変なオタクと結論づけてしまうのは、やはりその人が「変なオタク」だからに違いありません。
お互い切磋琢磨してという感覚は持てないのでしょうかね?
「そんなオタクにならないで」で言いたいのは、変なオタクとの戦いが主眼ではありません。
趣味というものは、人生を豊かにしてくれる、人の心を豊かにしてくれるものだと思っています。
しかし、その趣味をやる人の中には「特異」な人間が出てきます。
パソコンに限った話ではありません。
人間的におかしなやつがその趣味をやっているということもあるのでしょうが、趣味の性質によっては「特異」な人間が集まりやすい分野というものも否定は出来ません。
Mac User
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Mac&Win
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Win User
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同じパソコンというジャンルの中にWindowsやMacがあり、そのそれぞれに初心者からプログラマー、趣味で使う人、金もうけに使う人など、さまざまな人間がさまざまな使い方をしている。
その中に「特異」な人間が絶対に存在します。
その中に「変なオタク」がいるわけです。
オタクという言葉は10年ほど前「人殺し」同然に使われた時期がありました。
現在はその意味は薄れ「マニア」などに変わる「深い趣味の人」という意味合いにはなっているようです。
しかし、オタクという言葉を「巻頭言」で書いたように、差別的な使い方をする人もいるのは、オタクという言葉が持つ歴史的背景を考えれば当然のことです。
拳銃マニアが警察官を襲い、フライトシュミレーションマニアが航空機を乗っ取り、アイドルオタクがストーカーをやる。
どれも越えてはいけない一線を越えてしまったとき、とんでもない事件となり新聞をにぎわすことになります。
U氏は言っていました。
「あなたはアップルの代弁者なんですか?」
とても変な質問です。
私はMacのUserの一人であり、その中のオタクの一人として、U氏というWindowsオタクへコミュニケーションを行っただけです。
自分の言いたいことを言うだけ言って、人に理論の穴を指摘されれてたら被害者のように振る舞い、殻に閉じこもるようなオタクが嫌いなだけです。
ネガティブな見方をする人が嫌いなだけです。
明るく楽しいオタクを目指しているだけです。
<99/10/23>
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