餓鬼は闇夜に群がる

■ 私は偏屈おやじ?

 パソコンの話とはずいぶんと横道にそれるが・・・(^。^;) 

 私は東京江戸川区という下町に、三代続いて住んでいる江戸っ子ならぬ「自称江戸川っ子」である。
 深夜0時頃、大きな懐中電灯と、提灯をもって町内会の夜回りをしていたと思いねぇ・・・

 その日が平穏無事に終わって、早く寝ちまいたいと思っているときに限って、無用なトラブルに首を突っ込んでしまうようである。

 道端に高校生位の年ごろと思える少年が3人ほど集まっている。
 最近は24時間のコンビニなどが増えてきたために、夜更かしをする人間が多くなった。
 とくに話をしているというわけでもなく、座り込んでたばこを吸うもの、自転車を乗り回しているもの。
 どうも、目的もなく時間を潰しているという感じ。
 私のように、夜は早く寝たいと心底思っている人間には理解できない行動だ。

 「早く帰りなさいよ」と一声掛けたら
 「うるせぇ、誰にも迷惑かけてねぇだろ!」と茶髪でピアスを付けた子供が凄んできた。

 「そういう言い方はないだろ・・・寝ないで学校に行くのかい?」
 「学校なんて行ってねぇよ!」実際は行かないのではなく、入学できるところがなかっただけと分かる。
 「それじゃ仕事に差しつかえるだろ?」
 「仕事なんかしてねぇよ」と言って、足下につばを吐いた。

 つばは私が来る前からずいぶんと吐いてていたらしく、そこら中に汚らしい跡になっている。

 「汚いからつばを吐くな!すねかじりの分際で、親に迷惑をかけているのがわからないのか?」

 「うるせぇ!これが俺の生き方だ。お天道さまを追いかけて暮らすより、
  お天道さまから逃げて暮らすほうが、何倍も大変なんだぞ!」だって(^。^;)

 しかし、どこで聞き覚えてきたんだか知らないが、所詮餓鬼のたわ言だ。
 そしてぺっぺ、ぺっぺと、つばを吐きまくっている。

 「もう一度つばを吐いたら殴るぞ・・・」切れそうだった・・・
 「おまえだってつば吐くだろ!」と言ってまたつばを吐いた

 その瞬間、私は右手に持っていた懐中電灯を、下からおでこ辺りに向かって振り上げた。
 (一度振り上げた後、振り下げるのではロスタイムであるのでそうした)
 大人げない行動であるが、切れてしまったものはしょうがない。
 素人に「技の起こり」が分かるはずもない。
 「鳩に豆鉄砲」とはこのことだ。

 隣で見ていた町内会の人も、少年の仲間も一瞬騒然となったが、まさか本当に殴ると思っていなかったようである。
 それから数人と取っ組み合いになるかと思いきや・・・

 「殴っていいと思っているのか!」と、少年は泣きながら駄々っ子のように組み付いてきた。
 私は「親にしかられて殴られたこと無いだろ?だから君がこうなったんだ!」と言ってやった。
 とりあえず、切れたことを若干後悔しながらも、少年を投げ飛ばそうという衝動を押さえ込んだ。
 相手はなんの心得もない子供だったから、逆に組み付かれると何もできないのだ

 取り巻きの少年Aは「おれは○×警察知ってるんだ!」と公衆電話に向かって行った。
 なぜこの少年が警察を知っているかといえば「昔お世話になったから」であることは、間違いない。

 取り巻きの少年Bは、別の場所でたむろしている仲間を集めようと、携帯電話で連絡をとっている。
 しかし、何人でも相手になってやるけど、取り巻きはだれ一人として手を出してこなかった。
 自分で仲間のために努力して、解決してやろうという気合いが感じられない。どこかの連中によく似ている。

 パトカーが2台ほど来た。
 少年達は、しきりに「あいつが殴った」と抗議していたが、パトカーのお巡りさんは「どうせおめぇらが悪いんだろ!」なんて言われていた。

 とりあえず全員近くの警察署へ・・・
 私は始末書を書くことと、あいなった

 少年の母親が警察署に来て、申し訳なさそうに謝っていた。

 ちなみにあの少年の主張は

 中学生のころから教室でたばこを吸っても、先生から注意されなかったのに、唾を吐いたくらいで殴られたのが悔しかった

そうだ。

 示談ということになったが、私はこの少年をかわいそうに思った。
 今の世の中、ちょっとしたコミュニケーションも、えらく不愉快に思う人たちが多くなってきている。
 「情けは人のためならず」は死語なのか?

 とりあえず殴った傷はこぶくらいだったので「殴られたとき飛んだピアスを弁償して欲しい」ということだけで終わった。
 実は殴った直後、耳を引っ張るという連続技だったのだが、ピアスを引っ張ってしまったのだ。
 柔らかい素材であったので痛くなかったようだし、本人はそのことに気付いていない・・・・(-.-;)

 これは私が現実社会で体験した、ふれあいのあるヒューマンドキュメンタリーである。

■ 社会常識と言う名のプログラム

 某月某日、会社で出前を取った。すると・・・

 「まいど〜どう・・(聞こえない)」
 腐った魚の目をした、あの時の茶髪のピアス少年が、汚いエプロンを付け、出前持ち姿で現れたではないか。

 見るからにやる気というか、精力が感じられない。
 私は同僚にお金を払っておいてくれとたのんで便所に行く。

 「ありがと〜・・・(聞こえない)」
 といいながら事務所を出て行く音が聞こえた。

 何食わぬ顔で、事務所に戻ってみると、同僚がイヤ〜な顔をしている。
 何だろうと思ったら、定食に付いてきたみそ汁が、私と同僚とでは状態が変なのだ。

 そこの定食屋は、汁物は一つのポットに入れてきて、お客の前で人数分に分ける。
 ところが、片方のお椀に一気に汁を入れたもんだから、残りは具だけになってしまった。

 「そんな馬鹿な」とお思いだろうが、これは現実に体験した話しだ。

 仲間の前でいきがる奴ほど親離れできておらず、一人ではみそ汁さえ入れたことが無い。
 ひどいやつになると、10数年住んでいる自分の家の住所さえ分からないやつとか、親の名前が漢字で書けないとか、大変興味深い噂もある。

 とにかく楽をする、努力をせず逃げ回ることを続けてきたものは、実に早い時期に「落後者」のレッテルを貼られる。
 大抵自分で「茶髪&ピアス&だらしない格好」というレッテルを貼っているから分かりやすい。
 そんな厳しい現実社会の仕事がいやになればいやになるほど、はやり夜に逃げ出したくなる。

 突然であるが、そういう人間をコンピュータに当てはめてみると・・・

 そういう人間は、CPUの性能も悪い。
 よっぽどしっかりとしたOSを読み込ませて、マシン語レベルのプログラムを一から入力して行かないとだめだろう。
 だって、挨拶はできない、御釣りは数えられない(くすねる知恵はある)、味噌汁は上手く分けられない。

 もともと10数年間使うことの無かった、記憶媒体の調子がいいはずがない。
 静電気くらいで衝撃(お小言)で、クラッシュしてしまうので、管理が難しいらしい。
 ところが、午前0時を回ると、彼のOSに組み込まれたレジューム機能が動き始める。
 実は過去10数年間、ほとんどデバックされることの無かった、非社会的理論プログラムがが割り込み処理を掛けるのだ。
 このプログラムは「非力な人間でも三人集まればおやじ狩りもできるぜ」というネットワークアプリケーションも備えている。
 こいつは、相互のCPUに干渉するので、なかなか本来の人間らしい社会常識をマスターさせてくれないのだ。

 ところが、非常に大事な「社会常識」というプログラムは、なかなか高性能CPUにも入力(習得)が難しいようである。
 もともとCPUも人並み以上、OSもそこそこという環境で、一見正常に見えていてもバグが有ることに気付かないことが多い。

 こちらのタイプの「マシン」は扱ってきた分野のプログラムに問題がある。
 受験突破というシステムの中では、社会常識は点数にならない下等なものに位置されるのか?

 「人を馬鹿にしても、自分の知識だけが正しいなら、みんなが賛同してくれるはずだ」
 「私の意見について文句があるやつは、みんな敵だ!時間の無駄だ!根拠の無いことだ!」
 なんていう意見は、どこぞのウイルスに感染して、他人のOSを消去するのが自分の使命だと思ってもいるかもしれない。

 そう考えると人間はパソコンより面白い「マシン」である。
 私はMacが好きだが人間を相手にしているほうが楽しい。
 だからインターネットにこんなことを書いている。

 話を現実世界に戻します(^。^;)

 当然のことながら私は「味噌汁の入れ方をきちっと教えるか、出前に来るやつを変えてくれ」と、定食屋に電話したのはいうまでもない。
 端末機器が悪いと、OSが悪いことにされちゃうよね。
 客にデバック情報を教えられるなんて、定食屋も粗悪な周辺機器のために苦労している。

 これは私が現実社会で体験した、ドキュメンタリーを一部コンピュータに置き換えたお話しである。

■ 少年よ、おじさんの意見は間違っているのかい?

 私は生身の「マッカー」「キルマッカー」「アンチマッカー」「ゲルマッカー」「ネオマッカー」「Windowz」にまだあったことはない。
 (今思いつきで付けた固有名詞もある)

 人のパソコンをあそこまで悪く言う人間に対して、直接お話する機会が有れば参加してみたい。
 なにしろ彼らは(君らは)パソコンの中でしか、その存在が確認できないのだ。
 なにも、態度が気に入らないからといって、いつも殴るつもりはない。(それじゃ単なる乱暴者だ)
 素直に注意を聞いてくれたり、それなりの意見交換を経て、おたがいを認めあうんじゃないのかい?
 引くときは引くし、考えるときは考える。

 たぶんどこぞのピアス少年のように、根はきっと素直なやつだと思う(^。^;)
 どこかで人より抜きんでて堂々としている態度と、他人を排除して自分のアイデンティティを保つことが、どちらもたいして変わらない行為として人格形成されたのかな?
 ○×陣営に負けないように理論武装するのは立派だが、相手が間違っている。
 人間同士のコミュニティーが上手くできない人たちが多いんだもん。
 私が言いたいことがパソコンのことでないことが伝わらないんだもん。
 パソコンの知識の競い合いごときで「オマンマ」は食えないよ。
 
 社会に出ていない学生さんだとしたら、学校が仮想空間であったことを、数年で嫌というほど理解するはずだ。
 だから言ってあげてるのよ。

 もしかしたらサイバースペースは、パソコンオタク達にすれば、普通の人間なら寝ていて、誰も文句を言わない、夜の道端に感じられるのかな。
 だからオタク達が集まる温床になっているとか・・・・
 失礼!もちろん全ての人のことではないよ。
 ごく少数の人のために、全てが同類に見られるのはよくあることだ。
 昔「ウルトラセブンの第12話は誰にも渡さない!」と言うセリフを言ったことのある「おたく」がいたよね。解説5
 そのごく少数の人が、そのグループの代表者のごとく評価されることも有るってこと。

 オタクは群れちゃだめだ!
 たまにはパソコン以外のこともお話しよう!

 これは私がバーチャルリアリティ空間で体験した、謎の生物を想像した物語である。

■ マッカーでちゅ(^。^;)

 彼らには私のメールが大変気に入っていただけたらしく、2回目の「メール」で前回の感想と、意見交換を求めたのだが、3回目のメールにして「おまえの意見など聴く耳持たない、時間の無駄」という態度をとられた。

★宣教師というのは生粋のマッカーです。相手にするだけ時間の無駄ですよ。
★どうせMacの欠点を暴れるのが気に入らなくて邪魔しているだけです。

 人のメールを、そちらの判断で載せておいて、私が君たちの邪魔をしているとは・・・(もちろん掲載を拒んだわけではありません)
 人を中傷しうる、本人の許可をとっていないメールアドレスを公開してしまう危険さが分かっていないのだろうか?
 私が直訴した本当の趣旨なんか「本当にどうでもいいこと」と考えての発言なのだろうか?

 パソコンを使っているので、それなりの年齢の方々と考えたいのですが・・・
 やっぱりおじさんの意見を聞けない、ストリートチルドレンみたいです。

・ 仕事場でパソコンを与えられている人
・ インターネットや、音楽、お絵書きをやりたいという目的でパソコンを買った人
 など、「広く良識の有る一般的なパソコンユーザー」にとっては
「パソコンオタク同士でなにくだらないこと言ってるの?そんな暇があったら仕事してよ」位しか感じないでしょ?
 私もそうですよ。
 仕事中使うOA機器はコピーとファックスだけだもん。
 Macの仕事はピンポイントだし・・・

 私を相手にするのは時間の無駄とまでいったあなた!
 自分ではOSを作れないのに、OSの優位性論争をしているあなた!
 ラジオより未成熟で歴史の短いものを、自分の価値観とするには早すぎるでしょ?
 私の言いたいことを少しでも聞いてくれたらなぁ、お客さん!損はさせませんよ(^。^;)

 「意見する奴はみんなマッカー(キルマッカー)だ!聴く耳持たん」と感じていたら要注意。
 パソコン依存症ですぞ!
 しばらくパソコンから離れて別の趣味を探しましょう。

 何度も言うけど、僕は人のマシンの批判をしているのではない。
 自分のマシンを擁護しているのでもない。
 「隠れキリシタン狩り」のように宗教を弾圧しているのでも、押し付けもしていないじゃないか!
 交流を絶って盲目になるのもよし。
 井の中の蛙でもよし。

 だけど下町で生きるおじさんは、君たちの人間性を心配してるんだよ!

<98/7/12>アップ
<98/7/16>解説等を追加
<99/7/23>ウルトラセブンに関する記事を修正

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