メ〜ロン

 「メ〜ロン」とはどう意味だろうか?
 あの果物のメロンとは違うのか?
 この「メ〜ロン」という言葉は、韓国でも翻訳されている日本の漫画「くれよんしんちゃん」が良く使う言葉であるらしい。

 この「メ〜ロン」は韓国初の猟奇殺人事件を主題にした映画「カル」(原題Tell me something)の1シーンにも登場する。
 幼い兄弟がエレベータの中でじゃれあっていたが、兄にいたずらをやめろ!と言って頭をたたいた。
 痛い!と頭をなでる兄。
 そして弟がベロを出しながら言った。

メ〜ロン!
me~rong メ〜ロン!

 もう御判りだろう。
 これは日本の「アカンベ〜」と全く同じものなのだ。
 もしかして「くれよんしんちゃん」を韓国語に訳すとき「アッカンベ〜」が訳すことが出来ないから「メ〜ロン」と苦し紛れに訳したのかな・・・
 そしてそのアニメが韓国で大流行したから、子供たちの間で韓国語版「アッカンベ〜」が定着したのかも知れない。

 その事実を確かめるために、わざわざ年配の先生に質問をしてみた。
 すると「メ〜ロン」はその先生の生まれたときからすでにあったそうだ。
 今回は日本のアニメの影響は全く関係ようだ。

 ところで「メ〜ロン」と果物の「メロン」と何か関係があるでしょうかと、先生に聞いてみたのだが・・・

 『メ〜ロン』の意味って言ったって、昔からそうなっているから解りませんよ。
 日本の『アッカンベ〜』だって、何か意味があるわけじゃないでしょ?

 それはそうだ。
 「アッカンベ〜」も「メ〜ロン」も子供同士の悪たれ合言葉なのだ。
 親がわざわざ「アッカンベ〜」を教えるわけでもないのに、子供は「アッカンベ〜」を知っている。
 親から子供へ、古の頃から伝わる言語の中に、なぜか不思議な物を感じた。

<01/08/10>

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