春になれば

 ひょんなことで勉強し始めた韓国語であるが、もうそろそろ3年が経とうとしている。
 勉強し始めてすぐ、一緒に勉強していた先輩から、こんなことを言われた。

「おい、知ってるか?韓国語で春は一日って言うそうだよ。」

 えっ!?韓国の春はそんなに短いのか?と思ったのだが、私の大きな勘違い。
 私が聞いた「ha-ru」とは、韓国語で一日(だけじゃないけど)という意味の単語だったのだ。

ha-ru:一日、一つ

 若き日の思い出である。(とっくの昔に中年だろ!だとか言う突っ込みは却下!)

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 さて、暦の上ではもう春だが、まだまだ朝夕は非常に寒い日が続いている。
 韓国にも花冷えと言う言葉がある。

ggod-saem chu-wi:花冷え

 この単語を分解して見ると、韓国の昔話が見えてくる。

ggod:花

saem:嫉み

chu-wi:寒さ

 これは、春に咲き始める花を、冬の神様が嫉妬して寒くしているのだという、言い伝えかららしい。
 なるほど、美しい話だ。

 また、花嵐という言葉も有る。

ggod-bba-ram:花嵐

ba-ram:風

 これも、花を嫉んだ冬の神様が、花を散らそうと吹かせる風と言う意味かも知れないが、日本で言うと「春一番」に近いものかも知れない。

 今回の話のネタを提供して下さった先生、ありがとうございましたm(_ _)m

<03/02/19>

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