世渡り

 韓国語と日本語の文法構造はとても似ているうえ、漢字語が多いので日本人が勉強する外国語として、一番取っつきやすいのが「韓国語」である。

 ところが例外と言うか、日本では使わない漢字語というものがある。
 Hangulだと想像できない漢字語も、漢字を見れば大体意味が分かるはず・・・と思いたいのだが。

ta-ryeong:打令

 この漢字語を使って例文を作って見よう。

旦那が奥さんに「なんだ、また服打令か?」
酒飲みの友人に「お前は酒打令なんだな!」

 漢字を見てもさっぱりわからん!

 この言葉を辞書で引くと「音曲の一種」とか、口癖、決まり文句という意味が出てくる。
 「鐘やドラを叩いてリズムを取る」というところから派生したのだろう。
 同じ言葉を繰り返す=口癖という理論展開なのだろう。
 また、この「打令」は「具申=おねだり」と訳すほうが滑らかな時が有る。

haeng-se:行世

 この漢字語を使った例文を作って見よう。

独身行世をして、合コンで軟派した。
宅配業者行世をして、ドアを開けさせた。

 この言葉も辞書を調べないとさっぱり分からないだろう。
 辞書には「世渡り」「に成りすます」等と出ている。

独身「世渡り」をして合コンで軟派した。

 これじゃ意味が通じないから

「独身に成りすまして、合コンで軟派した」と訳すのが良いだろう。

 日本語では想像できないけど、覚えると結構使えるのが漢字語だ。
 面白い?表現の漢字語を見つけたらこれからも紹介してゆきたいと思う。
 投稿もお待ちしておりますm(_ _)m

<03/07/20>

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