ならし

 最近立て続けに、私のWebPageを見たと言う方からメールを頂いている。
 平成10年にHomePageを立ち上げてから、早5年の月日が経っているが、身内友人以外から「感想メール」を頂くのは今までほとんど無かったのに、意見交換が出来るというのは嬉しい限りである。

 その方のメールの中に、以前何回か紹介したことが有る、韓国に根づいている「日本語」と言うものがいくつか書いて有った。
 日本が韓国を占領していたという、悪しき歴史の産物であるという声も聞こえるが、韓国固有の言葉で表現できる言葉であっても、未だにその「日本語」を使っている人がいるというのも事実なのだ。

 例えば「カッパ(雨具の)」、「わさび」、「(料理の)つきだし」などだ。
 料理の名前に至っては「おでん」「豚カツ(トンカス)」など、ほぼそのままの言葉を使っているところも多い。

 それではこの日本語から派生した言葉はどういう意味だろう。

na-ra-si:ならし?

 この言葉は、建設機械などで「地面をならす」時使われるようだ。

※ 参考[ナラシ動作]
http://www.jeastar.com/control_3.htm

 だが「ならし」の意味はそれだけで収まらない。
 私が聞いた話だが「慣らし運転」から派生した「ならし」という職業が有るそうだ。

 答えは「無許可タクシー」「白タク」の事。
 本来韓国でも、日本同様営業用タクシーを運転しようとしたら、役所の許可が必要である。
 だが、それを無視して営業している「無許可タクシー」があるのだ。
 なぜそれが「ならし」と呼ばれるかだが、おそらく「営業用タクシーの練習をしている」ような意味合いから出てきた言葉ではないだろうか?

<03/08/02>

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