ハンドルネーム「サンガムママ」からのお便り。
私が韓国語を習っている、ある釜山出身の30代の先生は、小さい頃、鬼ごっこの鬼ををそのまま「オニ」と言っていたそうです。
さて、韓国語で鬼ごっこは次のように表現する。
sul-rae:隠れんぼ、鬼ごっこの鬼
jab-ggi:捕まえるの名詞形
sul-rae-jab-ggi:鬼ごっこ、隠れんぼ
隠れんぼ、鬼ごっこの鬼という意味の韓国語「sul-rae」は、動詞か何かから発展した単語なのかとも推測したのだが、隠れんぼ、鬼ごっこの「鬼」以外の意味はなさそうだ。
それだけでは面白くないので、「オニ」と発音する韓国語の単語が無いか調べてみたところ、一つだけヒットした。
o-ni:汚泥(おでい)
ん〜ん。汚い泥(オニ)から逃げ回るから「鬼ごっこ」なのか?
そんなはずはないだろう。
もう一つスペルは若干違うが、オニの発音になる単語が見つかった。
o-ni:矢筈(やはず)
矢筈(やはず)?
聞いたことが無い日本語だ・・・
Internetで矢筈について調べてみると
(1) 矢の一端の弦にかける部分。
(2) 文様の一。(1)をかたどったもの。
(3) 掛軸をかける道具。先端が二股になった細い竹の棒。
弓矢のように「ぴゅ〜」っと追いかけ始めるから「オニ」なのか?
を無理やり韓国語の文章として考えると・・・
o-da:来る
の軽い疑問文として捉えることも出来るので、鬼ごっこの鬼に対して「来るの?来るの?」と挑発する発言とも考えたり・・・
無理やり「オニ」という言葉を韓国語で考えてみたものの、やっぱり無理やりこじつける根拠は見つからない(ToT)
釜山と言う都市は、日本に一番近い韓国である。
それがゆえ、釜山では日本のテレビ放送が入ってくるし、日本の電化製品もかなり昔から普及していたとも聞いている。
釜山と言うと、韓国でもかなり方言がキツイ所である反面、生活の単語の中に「日本語」が多く使われているという事実もある。
そこから考えると、子供の遊びである「鬼ごっこ」の鬼が日本語の影響であると考えた方が自然なのだろう。
Internetで「o-ni」に関して調べていたら見慣れないHangulで書かれた映画のタイトルがヒットした。
映画「eum-yang-sa」
どういうことなのかと、ヒットした内容を見てみると、映画に出てくる単語に関する質問であった。
質問: 「eum-yang-sa」に出てくる「on-i」とはトッケビという意味のことなのでしょうか?
答え: 日本語で「on-i」とは「おに」と書きます。漢字はわかりませんが・・・ 妖怪とか鬼神という意味だそうです。必ずしもトッケビを「おに」とは言わないんですね。全体的にトッケビの様な種類のものを、そのように言うそうです。
なに?日本語?
よくよく上の映画のポスターを見てみると・・・
「陰陽師」
なるほどね「陰陽師」は漢字だから、Hangulにするとぴんと来なかった訳だ(^^;
<04/03/31>
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