ださい

jib-eu-ro:家へ(邦題:おばあちゃんの家)という映画の中に出てくる表現。

 都会育ちの孫が、せっかくおばあちゃんが買ってくれた運動靴を「ふん!ださい!」と言って蹴飛ばしてしまうシーンがある。
 この時「ださい」というのを、男の子はこう表現していた。

chon-seu-reob-dda:チョンスロップタ

 この「チョンスロップタ」の最初の一文字は「村」という漢字語だ。
 名詞に「スロップタ」が付くと、名詞が形容詞化するので、無理矢理この「チョンスロップタ」を直訳すると「村っぽい」となる。
 「村っぽい」では意味が分からないが、ようするにここに出てくる「村」の意味は「都会のようにあか抜けていない」ということ。
 つまり「田舎者」「あか抜けてない」「野暮ったい」など、相手をさげすんでいる言葉なのだ。

 それでは「チョンスロップタ」の反対語はどんなものが考えられるか。
 教科書では「かっこいい」を「モシッタ」と書いているものが多いと思う。

meod-id-dda:カッコいい、おしゃれだ

 この単語の頭にあるハングル「モッ」とは日本語に直すと「粋(いき)」に近いものだという意見を聞いたことがある。
この「モッ」を使った単語として「いかした人」「おしゃれな人」というものもある。

 しかし、最近の歌謡曲の中で、この「モシッタ」「モッチェンイ」という単語が出てきたことがあるだろうか?
 歌の歌詞では圧倒的に「クェンチャンタ」の連用形である「クェンチャヌン〜」という表現が使われていると思う。
 例えば「いい男であることを見せてやらないとな!」という歌詞では


クェンチャヌン ナmジャロ ポヨヤ ハルテンデ!

という感じ。
 「八字」「大丈夫」で紹介したことだが、韓国を「ケンチャナヨ精神の国」と表現する人がいる。
韓国人は、やることなすこといい加減で、おおざっぱだということを皮肉った表現だ。
 韓国語を勉強し始めた頃、この「ケンチャンタ」とは「大丈夫だ」「許容範囲だ」と言う意味だと習ったものだが、意外と深い意味がある言葉である。

 それでは私は「クェンチャヌン ナmジャ」だろうか?
 背は低いし、体重は重いし、お腹は出ているし、パソコンオタクで秋葉原にしょっちゅう行くし、眼鏡かけているし・・・
 後は想像に任せます。

<04/05/10>

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