我々が普段使っている日本語を、韓国語に直す時、どうしても辞書を頼る事になる。
例えばこんな言葉はどうだろうか?
「棚からぼたもち」
これは思わぬ幸運が入ってきた時使う、一種の慣用句だと思うが、これを辞書で引くと、そのままの「直訳」が出ているのでご注意を。
これに当たる韓国の慣用句は
:転がって入ってきた来たカボチャ
が、妥当だと思う。
さて、日本の慣用句に「たぬき寝入り」という言葉がある。
しかしながら、この言葉を
たぬき
〜(名詞)同様に、同然に、みたいに
寝る
たぬきのように眠る
と直訳しても、韓国人には全く通じない。
そもそも、この「たぬき寝入り」とは、猟師がたぬきを捕ろうとして、死んだふり、寝たふりをしたたぬきに近づいたら、ぱっと逃げてしまうということから出てきた言葉であると記憶している。
慣用句が出来た背景には、その言葉が出来るに至った物語があるはずなのだが、「きつねの嫁入り」という同様の慣用句がある韓国だといっても、通じるとは限らない。
やはり辞書に載っているからと言っても、一つ一つネイティブに確認して行かなければならないのが語学を学ぶ上での難関なのかも知れない。
さて、肝心のたぬき寝入りだが、ネイティブに通じるように説明するとなると、ちょっと味気なく感じるが、
ja-neun jeog-ka-da:寝たふりをする
となってしまうのだ。
さぁ、次の問題。
疲れ果てて、布団に入った途端、何も出来ず寝てしまったと言う時、日本語で「泥のように寝入る」という慣用句を使う。
貴方ならどういう風に翻訳しますか?
やはり「たぬき寝入り」同様、上の構文を使って「〜の様に寝る」と直訳したとしても全く通じないだろう。
私も大して勉強をしていない人間であるのだが、こういう状態をどう表現するかをイメージする時、歌の歌詞の中にその答えを見いだそうとする。
そういえば「存在の理由」という歌の中に、軍隊に行ったばかりの新入隊員が、恋人の事を思いながらも、訓練で疲れ果て寝てしまうと言う歌詞が出てくる。
君を恋しがる前に寝入ってしまうかも知れないけど・・・
これもまた、状況説明的かも知れないけど、直訳をするよりましかも知れない。
日本語の表現の奥深さをかいま見たような気がする。
さて、今回も「お勉強」っぽくなってしまった。
どうも堅苦しいので、馬鹿話を書いてみたい。
これはネイティブの先生から習った「ある単語」を覚えるための例文である。
ja-ji ma-ra:寝ないでよ!
・・・そんな、寝ないでと言われたって、自分の意志ではどうしようもないのですよ。
おい!がんばれ!
・・・この文章を見て笑えた人はメール下さい。
この件に関して、特に女性からの質問メールは受け付けません。
また
bo-ji ma-yo(いや〜ん、)見ないでよ〜ん
という構文で覚えている単語もあるのだが、これに関する質問も却下である。
分かる人だけ笑って下さい。(^^;
<04/05/11>
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