ブッキン

 今回も韓国パブで仕入れてきたお話しです。

 以前紹介したことがあるが、若い男女が良く遊びに行くところが「ナイト」である。
 これは「ナイト・クラブ」の略で、日本ではディスコと言った方が通りが良いのかと思っていたが、今では「クラブ(語尾が上がる)」と言うべきだろう。

 私にこの話しをしてくれたアガッシ曰く、「ナイト」に行く時には女友達だけで行くそうだ。
 ちなみに、韓国のナイトの料金システムは店によってまちまちらしいが、ビール3本のサービスが付いて3万5千ウオン(3千500円)位が相場らしい。
 女の子達だけで飲んでいると、ウエーターが近づいてきて、こんなことを言うそうだ。

 あちらのお客様が、一緒に飲みませんかと言っています。

 このように、男性客がウエーターに可愛い女の子を誘ってくるように頼むことを「ブッキン」というそうだ。

bu-king

 この言葉を聞いてピンと来た人もいるだろう。
 人と会う時間を勘違いしてしまい、同じ時間に予定が重なってしまうことを「ダブルブッキング」と言うのだが、この「ブッキン」も英語から来ている言葉である。

 女の子達は、ブッキンを受けても受けなくても良い訳だが、一応期待して男達の席に行くそうだ。
 だが、この話しをしてくれたアガッシの話しによれば、ブッキンしてくる男は(オルクゥアン)である場合が多いそうだ。
 ただ、そういう「オルクゥアン」がブッキンする場合、金を持っているケースも多いとのこと。
 お小遣いが少ない女の子は、オルクゥアンアジョッシをちょっぴりおだてていれば、タダ飲みすることも可能だろう。
 顔に自信のある(オルチャン)は、金を持っていないが、ひたすらフロアーで踊っていれば、自然に女の子の方から声をかけてくるので、ブッキンする必要が無い(^^;

 「色男、金と力は無かりけり」は日韓共通なのかな?

 韓国語ジャーナル第8号にも紹介されていたが、若者の間で「チャン」という流行り言葉がある。

jjang

 この「チャン」というHangulの前には必ず名詞が付く。
 上の「オルチャン」とは「顔が良い」という言葉で、「ナイスバディー」だとか「お尻の形がカッコいい」とか色々な単語が作れるそうだ。
 ただ、本来は「オルグルチャン」と言うべきだろうが、少し長いので省略したりするので、慣れないと意味が分からないだろう。

eol-jjang:顔が良い=イケメン

mom-jjang:体が良い=ナイスバディー

 「チャン」の反対語が「クゥワン」だ。

ggwang

 この言葉の使い方は「チャン」と全く同じだ。
 名詞+「クゥワン」でOK。

eol-ggwang:ブオトコ

 アガッシの話しによれば、日本人からブッキンされたことが無いが、相手が韓国語が出来る日本人なら、物珍しいのでブッキンを受けるかもと言っていた(^^;

 余談になるが、アガッシには「沢庵」というあだ名の友人がいるそうだ。
 韓国でも「沢庵」はポピュラーな食べ物だが、どういう意味だか想像付くだろうか?
 沢庵をHangulにすると・・・

da-ggwang

 とは「全て」という副詞である。
 つまり「性格もダメ」「顔もダメ」「体もダメ」・・・
 タクゥワン!という訳。
 なお、この「沢庵」は、そのアガッシ達の間だけの言葉なので一般には通用しないので参考まで。

 さぁ、今年の夏は「オルチャン」も「オルクゥワン」も、韓国で「レッツ!ブッキン!!」

<04/05/24>

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