手電話

 ずいぶん前に書いた話題のおさらいだが、韓国語で携帯電話を何と言うか。
 答えは3つ有る

 一つは「携帯電話」と言う漢字語そのもの。

hyu-dae-jeon-hwa:携帯電話

 もう一つは「携帯」という漢字に「電話」という意味の英語「フォン」を付けた言葉で「ヒュデポン」。

hyu-dae-pon:携帯フォン

 最後はオール英語の「ハンドフォン」。

hyu-dae-pon:ハンドフォン

 韓国語で「F」の発音は激音の「P」に変りやすいので、「ハンドフォン」の発音を無理やり日本語読みにすると「ヘンドゥポン」になるかな?

 さて、「電話」を書いた時から、すでに相当の時間が経っているので仕方ないことだが、韓国で「携帯電話」のことを「ヒュデポン」または「ヘンドゥポン」と言う方が一般的のようだ。
 「携帯電話」という言い方は有るにはあるが、ちょっと古めかしい感じになっているようである。

 「ポン」と言えば、昨年(平成15年)「ボイス」と言う携帯電話を題材にした韓国映画が放映されたのを思い出す。
 この映画の原題は「ポン」だった。

 日本での評価はあまり高くなかったが、とにかく映画に出ていた子供が非常に怖かった!
 おそらく、この映画も日本で大ヒットした「リング」のような精神的に追い詰められる恐怖を題材にしているのだろう。

 それでは北朝鮮で、携帯電話をなんと言うか。
 もうお分かりだと思うが、タイトルのとおり「手電話」と言うそうだ。

son-jeon-hwa:手電話

 2004年4月27日、北朝鮮「竜川」で発生した列車事故は、やはり金正日暗殺計画であったというニュースがまことしやかに報道されている。
 この事件の直後、北朝鮮内の「手電話」が回収されていると言うのだが、どうやら列車爆発「事件」の犯人は発火装置に「手電話」を利用したためだとか、犯人達が、列車爆破まで逐一携帯電話で連絡を取り合っていたからだとか・・・

 北朝鮮で利用されている「手電話」の台数はたかがしれているだろうし、犯人探しの為なら通話・発信記録を調査すれば良いと思うのだが、今後「我々の偉大なる同志」をお守りする為には「手電話」回収も必然なのだろう。
 ちなみに、北朝鮮の「手電話」の値段は、平均年収の28年分だそうで・・・

 さて、携帯電話の話を続けよう。
 韓国語で「着メロ」を何と言うか。
 答えはさほど難しくなく、そのまま着信メロディーという。

  chag-sin mel-ro-di:着信メロディー

 また、音楽に限らず、着信音自体は

bel-so-ri:ベル音

と言う言い方の方が一般的らしい。

 読者の中にも、自分の携帯電話にK-POP(韓国の歌謡曲)の着メロを入れたいと思っている方もいるだろう。
 以下のページに行くと無料で着メロがダウンロードできるので、是非参考にしてもらいたい。(さるさん!リンク許可ありがとうございます!)

さるばん
http://sarubang.que.ne.jp/

 さぁ、次の問題。
 着信メロディーが鳴る設定と、バイブレーターモードを、韓国語で何と言うだろうか?

 まず着信メロディーが鳴る設定を「ベルモード」という。

bel-mo-deu:ベルモード

 次にバイブレーターモードなのだが、答えを聞いてみれば納得。

jin-dong-mo-deu:振動モード

 この単語が出てきたので、応用問題を一つ。
 相手とおしゃべりをしている内に、バイブレーターモード(振動モード)にしていた携帯電話に電話が掛かってきた。
 ポケットの中で携帯電話が「ブルブル」言っている。
 当然のことながら「あっ」と言う小声を上げて、相手との会話が途切れる。
 相手は「どうしたの?」と言うだろう。
 その時どう答えるか?
 答えはこれ。

  jinn-dong-i wad-sso!:振動が来た!

 現在、日本では電車の中での携帯電話の利用が制限されている。
 なぜ制限されているかと言えば、他人がぺちゃぺちゃ携帯電話で喋っているのがうざったいからだ。
 ところが、そういうことをマナーと言うオブラートに包み、「心臓ペースメーカーをつけた人に悪影響が出る恐れがあるから」という理由をつけて、制限をしている。
 携帯電話程度の微弱な電波で、心臓ペースメーカーが誤動作を起こすのなら、日常生活に飛び交っている強大な電磁波の中で生活することは出来ないと思うのだが・・・(医療機関からのご意見をお聞きしたいです)

 それでは、お隣の国韓国ではどうだろう。
 電車の中で携帯電話を使うことが制限されているだろうか?
 答えは「めちゃくちゃOK」だ。
 なにしろ、

   ji-ha-cheol-e-seo-do jal teo-jin-da!
:地下鉄でもよく通じる!

なとどいう、携帯電話のコマーシャルが有るくらいだから、電車の中で携帯電話が使えないのは困ると言う訳だ(^^;

 それでもマナーと言うものはある。
 韓国でも携帯電話でお喋りしている声を、うるさいと感じる人もいるだろう。
 そういう時には前もってお断りの一言を言うのが定番らしい。

   ji-geum ji-ha-cheol an-in-de
:今 地下鉄の中なんだけど・・・

 周りに「自分はちょっとでも気を使っているのよ〜」と思わせた後は、思う存分大声で喋り始めるそうだ(^^;

<04/07/09>

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