「怒りを韓国語学習のエネルギーに」の第二段。
数カ月前のことだが、飲み屋で大学生数人に喧嘩を売られたことが有る。
彼らは仕切りの無い居酒屋で、貸し切り状態の気分で大騒ぎしていた。
あまりにも五月蝿いので、店員さんが注意したら「俺達は客だぞ!店員の分際で、店長を呼んで来い!絶対許さない!謝罪してもらう!」何て事をぶちきれながら叫んでいたので、我慢できなくなって口を挟んでしまったのだ。
大学生「おめぇよ〜、会社じゃ大して偉くないんだろ!偉そうなこと言うな!」
私「はいはい、平社員ですよ〜(お前達は社会的には無職のプーだろ)」
大学生「お前の会社に入って、こき使ってやるよ!」
私「どうぞお好きに。(どうせ入れないから)」
大学生「お前、英語出来っか?water(水)って発音して見ろよ!」
私「(mul)」
大学生「water」
私「(mul)」
大学生「water」
私「(mul)」
大学生「・・・・」
こんなやり取りを続けていたら、大学生も「なんだかこいつ、変なこと言ってんな」と気付いたらしい。
私「(日本語の水を、韓国語でmulと言います)」
そうしたら、その大学生、なにをとち狂ったのだか「なんだ!お前、朝鮮人か!」と言ってきた。
・・・いっぺん〆るか、こいつら・・・(-_-#
最近買った「韓国語のスラング」という本の中で「しめる」について記述があった。
mul-eul meog-i-da:水を飲ませる
この水を飲ませると言うのは、コップの水を「どうぞお飲み下さい」なんて言う意味ではなく、「無理やり水を飲ませる」という拷問の一種から派生したスラングらしい。
大学生が話していた英語は確かに流ちょうで、ちゃんとした発音練習をしていることは分かった。
だけど、なんで私のことを「韓国語を勉強している日本人」だと思わなかったのだろう?
本当に「勉強が出来る馬鹿」は、一度ぶん殴ってやりたくなる。
でも、殴っちゃいけませんね〜(^^;
こういう場面も韓国語学習のエネルギーにしましょう。
まず、殴るという単語なのだが、実は殴る力によって単語が違うのだ。
まず、ひっぱたく程度の「殴る」は
ddae-ri-da:殴る・ぶつ・はたく
で、OK。
例文としては
bbyam-eul ddae-ri-da:ほっぺたをひっぱたく
この「ddae-ri-da」によって、相手に与えるダメージは、「ほっぺたが赤くなる」位で、医者に行く必要はなさそうだ・・・
この程度の「殴る」は夫婦げんかなどの、日常会話にも出てきそう。
次ぎに強いのが、楽器の太鼓をバチで叩くくらい、思いっきり殴るのを
chi-da
という。
例文は
ju-meog-eu-ro chi-da:ゲンコツで殴る
この「chi-da」によって、相手に与えるダメージは、アザが出来るとか、鼻血が出るとか、全治一週間程度かな(^^;
でも、この程度の力ではまだまだ私の気分は晴れない。
もっと、強い力で殴ってやりたい!
そう言う時の表現はこれ。
pae-da:(思いきり)ぶん殴る
この動詞の例文を作る時には、補助的に文章を強調する副詞をつけると良いようだ。
pae-da:めちゃくちゃ、ぶん殴る
この動詞の前に、更にもう一つ強烈な動詞をつけた単語も有る。
du-deul-gi-da:金属の板を叩いて伸ばすために沢山叩く、むやみに殴る
+=
du-deul-gyeo-pae-da:タコ殴りにする
ついでだから、袋だたき=リンチにするという表現も紹介しよう。
mul-mae-rul ddae-ri-da:袋だたきにする
もしくは
mun-mae-rel ddae-ri-da:袋だたきにする
これをやられたら、相手は大けがをして気絶、即入院。
だけど、警察のご厄介になってしまうだろうな・・・
最近のこういう奴等は、勉強ばかりしてきたので、痛みを伴う喧嘩をしていないし、喧嘩の意味を分かっていない。
暴力にものを言わせて、相手をねじ伏せる。
殴られてゴメンナサイと言った方が負け。
分かりやすくて良いじゃない(^^;
実はこれも一定の条件では有りだと思っている。
居酒屋で大騒ぎを起こした揚げ句、さも自分たちの方が正しいと思っている野郎共達は、一回痛い目を見ないとこりないのだろう。
そもそも彼らは喧嘩をしたことが無い上に、酒の勢いがあるものだから、自分たちが「強い」何て言う「根拠の無い自信」を持っている。
ちょっと武道でもやっていれば、喧嘩した時どうなるかと言う事が分かっているので、争いごとは避けるものなのだ。
そういう彼らは、ちょっと手が当たった位で殴られたとほざきやがる(-_-#
これで本当に殴られたら、相手を訴えることによって、自分が悪くない→自分の方が強いんだと、他人に尻拭いをさせるのだ。
ちょっと頭が良いと思っている奴等は、問題用紙に書かれていることを解く能力が優れていると言うだけで、自分たちは優れた人間なんだと勘違いしてしまうのだろうな。
だから、見ず知らずの他人を捕まえて「お前大して偉くないのだろう」という発言が出てきてしまう。
jal-rasso! jeong-mal!!:はいはい、偉いでちゅね〜!!
本来は、やつらの保護者にこの場の尻拭いをさせるべきだろうが、「ウチは自由放任主義ですから。それにすでに成人していますので当方では関知いたしません」とか言って来ないだろうな・・・(-_-#
ja-yu-bang-im-ju-i:自由放任主義
「自由放任主義」なんて難しそうな漢字語使わないでさ、「自分じゃ飼いきれないから見放しています」
no-a-gi-reu-da:放し飼い
とか言えば良いじゃない。
彼らは「切れないナイフ」と同じだ。
切れないナイフは、余計な力が入ってしまうし、思ったような結果が得られないばかりか、自分で自分の手を切ってしまったり、思わぬ怪我をする。
居合抜きの達人の手にかかると、斬られた時の痛みさえ感じないらしいですよ。
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居酒屋でもめ事を起こした大学生連中は、数人で店長に食ってかかったたうえ、胸ぐらをつかんで謝れ!なんて暴れたものだから、全員警察に連行された。
彼らは連行される前、私を指さし「こいつも悪いんだ!なんでこいつも連れて行かないんだ!」とほざいていたが、私は仲裁に入っただけなので、その後もその場でまずい酒を飲むことになった。
だが、大人数で他人に迷惑をかけるような事をやらかすようなクズどもは・・・
mu-jji-reul-da:殲滅する、皆殺しにする
これだ!これしかない!
だけど、本当にやったらいけません。
頭の中だけで彼らを「皆殺し」にする想像をし、その怒りを使って新しい動詞を覚えるエネルギーにするんです!
<04/09/15>
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