♪〜ちゃららら〜ん ちゃらら ら〜ら〜らん ちゃららら〜ん ちゃらららら〜ららん ちゃらららら ちゃらららら〜ららん ちゃららら〜らら〜ん(BGM:「最初から今まで」インストロメンタル By「冬のソナタ」)
男「君を好きだと言った後から、ずいぶん長い事会えなかったね。元気だった?」
女「ほんとね。私、またあなたとこうしてお話しする事なんてできないと思っていた。あなたみたいに、いつもお酒を飲んでしかめっ面している人なんて大嫌いだと思っていたの。」
男「それは…君を好きだと言えなかったから、苦しくて酒ばかり飲んでいたんだよ。君に好きな人がいると聞いて、また酒ばかり飲んでいたけどね。」
女「あの頃、私の心の中には別の人がいたわ。だけど、あの頃は、あなたの気持ちが理解できなかったの。私がこんなにあなたの事を気にしていたのに、どうしていままで連絡もくれなかったの…」
男「電話をかけても何を話していいか分からなかったから…。君を思う気持ちは言葉では表せないから…何より君の声を聞くのが辛かったんだよ。だから君のことを意識しないように目を背けていたんだ。」
女「私はあなたが私を嫌いになったのだとばかり思っていたの。だからあなたからもメールも、受け取らないようにしただけなのよ…」
男「そうだったのか…馬鹿だね俺…だけど、それは…
ちゃん、ちゃん(。☆)\(-_-#)
突然、韓国ドラマ風の話しが始まって、面食らった人もいただろうなぁ(^^;
上の話しは、あくまでもフィクションですから、フィクション(ToT)
毎日会社で乗るエレベータは、各階に止まる毎に「○階です」と女性の声で喋ってくれる。
私はこのアナウンスを聞くと「誤解です」なんて言っているような気がして、一人でドラマを考えてしまう、変な人間なのだ(^^;
さて、今回は五階…じゃなかった誤解の話しだ。
韓国語を勉強している初期の頃は、それこそ間違いの連続だ。
習った表現をよく考えもせず口にしてしまう。
例えばこんな例文はどうだろう?
お客さん「遅くなってしまい、すいません。金社長はいらっしゃいますか?」
受付「申し訳ございません。金社長はもうお帰りになりました」
さて、この「お帰りになりました」を韓国誤訳しようとした時、初心者はついつい初歩的なミスに陥りやすい。
普通、韓国語で家に「帰る」は
dol-a-ga-da:帰る(帰って行く)
と表現する。
だが、このようなシュチュエーションの場合、日本語では例え上司であろうと、お客より下と言う表現をするため、社長にたいして敬語は使わない。
ところが、韓国は絶対的な縦社会である為、お客に対しても自分の社長を話す時は敬語を使うのが日本語と違う点だ。
次に、文法的な話しであるが、韓国語で尊敬形を作る時には、動詞の語幹に、尊敬を表す副詞を付ける。
さらにそれを過去形にすると…
dol-a-ga-syed-seum-ni-da:お帰りになりました
になるのだが、このまま上の表現をしたら、お客はびっくり仰天するだろう。
韓国語を勉強した事が無い人には申し訳ないが、
dol-a-ga-syed-seum-ni-da:お帰りになりました
とは、韓国語で「お亡くなりになりました」と言う意味なのだ。
これは実際、私が勉強しているうちにやってしまった失敗(。☆)\(-_-#)
それじゃこういう場合、どう表現すれば良いかと言うと、
daeg-e ga-syed-sseum-ni-da:お宅に行かれました=お帰りになりました。
とか、
daeg-e deul-eo-ga-syed-sseum-ni-da:お宅に入って行かれました(直訳)=お帰りになりました
もしくは
gwi-ga-ha-syed-sseum-ni-da:帰家なさいました。
という。
韓国語には出勤の反対語として「退勤=退社」という言葉が有る。
toe-geun:退勤=退社
この「退勤=退社」は目上の人には使えないそうで、
toe-geun-ha-syed-sseum-ni-da:退社なさいました
と尊敬形にしたとしてもなじまないそうだ。
さて、この退勤という言葉に関して、一つエピソードが有る。
先日、韓国の某会社の担当者に国際電話を電話をかけた。
すると、電話に出た人が「その人はもう退勤しました」と答えたのだ。
それなら、いつ電話したら良いかと質問したところ「もうその人は会社を辞めている」というではないか。
「出勤」の反対語が「退勤=退社」ではあるが、日本語の「退社」には「会社を辞める」という意味もある。
普段よく連絡を取っている人間なら「退勤しました」と聞いて「家に帰ったのだな」と思うだろうが、めったに連絡を取らない人の事を聞く時には、
会社をお辞めになったのですか?
と聞き直す必要が有るのかもしれない。
このやり取りに関して、ある高名な先生から「韓国語の退勤に会社を辞めるという意味は無い」と指摘を受けた。
しかしながら、このやり取りは実際に有った話しで、担当者が「面倒だから帰った事にしてしまえ」と適当に言ったものか、その人が日本語と同じ「退社=会社を辞めた」という意味で言ったのかわからない…(-"-)
これまた別の話しなのだが、後輩が自営業を辞めたと言う人に、「事業を辞めた後、どんな仕事をしていましたか?」と質問したところ、予想外の答えが返って来て慌てたと言う話しを聞いた事が有る。
その後輩は、こんな質問をしたらしい。
上の分を直訳すると「門を閉めた後、どのようにお過ごしになりましたか?」となる。
門を閉めるとは、この場合、店のシャッターだとか、入り口のドアを閉める=店じまいをするという表現の一つである。
だが、上に書いた「退勤」同様に、営業時間が終わったので店じまいする場合と、倒産したので店じまいする場合など、両方の意味が有るので誤解をしてしまったらしい。
この質問を受けた方は、怪訝な顔をしながら
「えっと…普通、食事をしてから風呂入って、その後酒飲みながらテレビを見て寝ていました」
と答えたそうで(^^;
間違いやすい質問をした方が悪いのか、会社をやめましたと言う話しを先にしておいて、頓珍漢な答えをしてしまう人間が悪いのか、聞きかじりの話しでは判断がつかないところだが、やはり語学は間違っても同じ過ちを繰り返さないように、色々な表現を沢山知っておくべきだろう。
最後だが、以前道案内をするという授業の中でこんな間違いをしてしまった事が有る。
oen-jjogeu-ro dol-a-ga-se-yo
私は「右に曲がってお行きください」と言ったつもりだったのだが、先生からは「文法的には間違っていないのですが、それでは死んで下さいと聞こえるので直した方が良いです(-_-#」
ははは…授業中に指摘されてよかったです(^^;
<05/07/23>
補足
上司が自宅に帰ったと表現するのを
jib-e ga-syed-seum-ni-da:家に行かれました=お帰りになりました
と書いておりましたが、これでは韓国語の尊敬形としては不十分だという事を教わりました。
訂正いたします。
また、
toe-geun:退勤=退社
に関してですが、「退勤=退社」という言葉には、日本語と同じように「会社を辞めると言う意味が有る」と書きましたが、すでに訂正したとおり、曖昧な部分が有りますので、また何か分かったら補足したいと思います。
<06/01/22>
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