殺菌FOO!!

 昨年度の流行語大賞にもノミネートされ、人気爆発中の「レーザーラモンHG」
 HGとは「ハード・ゲイ」の略だと言う。
 私が初めてレーザーラモンを見た時「日本のお笑いも終わったな…」と思った。
 こんな下ねたまがいの下品な映像を、恥ずかしくもなくお茶の間に出すよな…
 つくづく芸人の質や番組を作る人の質が落ちていると感じた。

 しかしながら、世間はこの芸も無い芸人を大歓迎した。
 確かにもの凄いインパクトのあるキャラクターではあるし、誰でもまねできる一発芸もある。
 「黒ひゲイ危機一髪」なんて商品まで発売されたし、話しのネタとしては確かに面白いと思う。
 この芸人はあっという間に過去の人になると思うが、稼げるうちに稼いで、新しい道を見つけてもらいたいものだ。

 さて、お隣の国韓国では「HG」ならぬ「Ag」が大流行しているそうだ。
 「Ag」とはシルバー、銀の元素記号である。
 銀には殺菌成分があるらしく、日本でも、この成分を使った消臭剤が発売されている。
 韓国ではこの「銀成分が含まれている衛生商品」が大量に開発されていて、関連商品の頭には

eun-na-no:銀ナノ

と言う単語が付くそうである。
 「ナノ」とは「ナノテク(ナノ・テクノロジー)」のナノ。
 そして、「銀ナノ」とは「10億分の1という意味で、金や銀という貴金属の中で、銀が殺菌性質を持っていているため、銀粒子を10億分の1ミリメーターの細く細かい粒子を生成し、殺菌力を高める技術」をいう。
 この言葉が付いていればみんな売れるとばかりに、猫もしゃくしも「銀ナノ」!
 「銀ナノ・洗濯機」だとか「銀ナノ・ポット」「銀ナノ・マスク」など、驚く程多くの商品が発売されていようだ。

 話しは変わって「NHKラジオハングル講座・応用編」の2005年2月に放送された「洗濯習慣」というスキットの中に「洗濯物を煮る」というフレーズが出てくる。

  bbal-lae-leul sam-dda:洗濯物を煮る

 韓国ではシーツやシャツなどを石鹸を入れたお湯で煮ると言う洗濯方法が有るそうだ。
 ちょっと日本では聞いた事が無い方法だが、お湯で煮ると殺菌ができるし、汚れもよく落ちるばかりではなく、漂白剤を使うより環境に優しいという。
 なるほど!理にかなった洗濯方法である。
 このハングル講座の中に「今では全自動洗濯機に、煮るコースという機能が有る製品も発売されている」と言っていた。
 まさか、洗濯槽を加熱し洗濯物をぐらぐら煮るのか?!
 このスキットの中で「そんな話しは初耳です」と言っていたので冗談なのかな…と思って調べてみたらLG電子から発売されておりました\(^o^)/


LG電子のスチーム洗濯機

 このドラム型洗濯機は高温スチームを噴射し、「煮洗濯」のような機能が有ると言う。
 へーへーへーですね。

 この製品であるか分からないが韓国で「殺菌洗濯なさいました?」

  sal-gyun se-tag ha-syeon-na-yo?

というCMが大流行したそうだ。
 このように、銀ナノ技術を使ったり、スチーム機能を使って、より衛生的なものを求めるのが、今韓国のトレンドと言う話し。

 さて、この「殺菌洗濯なさいました?」はもう一つ隠語として使われていると書いてあった。
 随分昔に書いたコンテンツであるが「見積もりを出す」と同じ意味。
 つまり「美容整形をする」ということらしい。
 ここまで書けばご理解いただけると思うが、顔を殺菌洗濯するように奇麗に整形するということ。

 まぁ、この隠語はネットの中で流行っている言葉だと書いてあったし、先日「水割り大学(韓国クラブ)」で確認してみたところ、「銀ナノ製品が流行っているのは知っているけど、そう言う言い方は初めて聞いた」とおっしゃっていた(^^;

 やはり、勉強しながら出て来た「役に立たない韓国語」は、実際使ってみない事には受けるかどうか分からないですね!

<06/01/22>

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