電話

2001年8月11日 / 役に立たない韓国語

 「日本は世界一電話料金が高い国」だと言う話を聞いたことがある。
 その原因は、日本の電話会社がつい最近まで独占企業だったためだ。
 競争原理が働かないから、いくらサービスの質が悪くても、通話料金が高くても、客はしぶしぶお金を払わなければならなかったわけである。

 インターネット環境も同じことが言える。
 お隣の韓国ではとっくの昔に光ケーブルが張り巡らされており、高速インターネットが誰でも格安で利用できる。
 森前総理が「日本を世界一のIT国家にする」と表明したが、そういっていた本人はまともにメールを使うことができないそうだし、外国に訪問した時も、ITの概念すら知らなかったため、「電話線を張り巡らさなくても、日本には『i-Mode』と言う便利なものがある」と発言し、苦笑を買ったことも思い出される。

 余談はさておき、韓国は日本に比べて電話料金が非常に安いそうだ。
 それは携帯電話でも同じらしい。
 ただ、韓国では携帯電話本体の値段がかなり高額だという。
 そのため大学の入学祝いなどで「携帯電話」をプレゼントするという事も有るそうだ。
 考えてみれば、日本は電話機本体は非常に安い。
 その理由は通話料金で十分ペイできるからである。

 携帯電話が普及したせいで、日本ではめっきり公週電話の数が減ってきた。
 携帯電話をうっかり忘れたときなど、連絡をしたくても公衆電話を探すのに苦労したという経験は無いだろうか?
 公衆電話といえば、韓国と日本で決定的な違いがある。
 日本の公衆電話は10円玉と100円玉が入るが、たまたま10円玉の持ち合わせが無く、仕方なしに100円玉を入れるしかない場合がある。
 しかし10円で済む様な短い通話をしても、おつりは出てこない(-_-#

 その点、韓国では入れたお金の通話料分だけ、何回でも電話が掛けられるという。
 だから公衆電話に並んでいると面白い光景が見られるという。
 自分の用件が終わった後、まだ料金が残っていると思ったら、後ろで待っている人に権利をあげるというのだ。
 赤の他人でも家族のように接するという儒教思想の影響なのであろう。
 日本の電話も少しは見習ってもらいたいものである。

 韓国人は電話が大好きらしい。
 特に恋人ともなると、一日に何回も電話で愛を確かめあったりするそうだし、例えついさっきまでデートをして、たっぷり話をしたにも関わらず、彼女が家の中に入ったと思った途端、電話をかけたりするそうだ。
 逆に恋人関係になったとしても、頻繁に電話をかけないと「あの人、私に愛情が無いのね」と言われて嫌われるのだとか。

 日本人も最近「大した意味もなく」電話やメールを送る人が増えているそうだが、それでも韓国人の電話好きの国民性とは雲泥の差が有るという。

 日本の生活が長い先生が、久しぶりに韓国に戻った時のこと。
 家族の人数に比例して、取っ換え引っ換え電話が鳴るそうだ。
 そしてその先生の友達からも「いつ帰ってきたの?」と沢山の電話が来たそうだ。
 その時先生は

電話がこんなに五月蝿いものだとは思わなかった。
今度韓国に戻ってきたときには、友達に帰省のことを言わないほうが良いのかも知れない。

と感じたという。

 ちなみに韓国語で携帯電話は漢字語で「携帯電話」と言うか、英語のハングル表記である「ハンドフォン」という。

  hyu-dae jeon-hwa 携帯電話

 そして日本の「i-Mode」とほぼ同じ携帯電話情報サービスが韓国にもあるそうだが、名前がちょっぴり笑えた。
 その名も「Sky-Mode」。
 日本の物とどのように違うか解らないが・・・・
 やっぱりこの名前「i-Mode」と「J-Sky」のパクリ?(。☆)\(-_-#

<01/08/11>

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