301 302
2004年8月4日 / コラム
お勧め度 ★
“New Hope Aparatment”の301号室に住むソンヒ は、料理好き過ぎて夫に嫌われ離婚。
隣の302号室に住むユニはかつて義父に性的虐待を受けたトラウマから拒食症に苦しんでいた。
ソンヒは自ら料理を作りユニの拒食症を治そうとするが、事は思ったようには進まない。
しかし、互いに心の傷を話し合うことで2人はやがて親友になっていく。
そして、ユニはソンヒに、驚くべき提案をするのだった・・・
この映画を見たのはもう3年以上前になるだろうか・・・
その時はまだヒヤリングなどほとんど出来なかったので、日本語字幕で見た様な気がする。
冬ソナブームになる前から、この「301 302」という映画はDVDとして発売されていたのだが、あえて購入してまでもう一度見たいと思えない作品だ。
上の粗筋にも書かれているが、301号室の女性が自分の料理を無理やり302号室の住人に食べさせる。
だが、302号室の住人は拒食症のためトイレに駆け込むはめになる。
この物語は基本的に301号室と、302号室だけでたんたんと進んで行く。
ソンヒはなぜそんなに料理を人に食べさせたいのか?
なぜユニは拒食症なのか?
その理由は、二人の回想シーンで明らかになるのだが、結構衝撃的なシーンが出てくる。
この話しの舞台は、韓国に限定されていると考える必要は無い。
一つの部屋に住む住人、一人ひとりに過去があり、現在が有る。
そしてその過去を忘れるため、人は自分を本当に理解してもらうため、その過去の忌まわしい思い出まで共有して貰おうと彼女は思ったのだろう。
この物語の最後も坦々と終わって行く・・・
この作品は大きなレンタルショップに行くと置いて有るところも有るので、ヒヤリングの練習など考えないで、この不思議な雰囲気を一度だけ味わってもらいたい。
一度だけで充分だけど・・・
<04/08/04>