3パターンで決める日常韓国語会話ネイティブ表現

2006年10月21日 / コラム


今井 久美雄著(語研 2000円+税)
 私が酒に溺れる日々を過ごしていると、一通のメールが届いてた。
 ここ一年間Webでの活動を休止していた「今井 久美雄」先生が新しい本を出すという連絡!
 先生は本業である医師の仕事をする傍ら、120時間もの「韓国語教師養成講座」を受講。
 それだけでも尋常なスケジュールではなかったと思うのに、新たな韓国語会話集を発表することになったそうだ。
 本当に頭が下がる思いであります。


 PDFファイルで本のサンプルと、付属CDの一部を聞かせていただいたのだが、非常に良くまとまっている教材だと思う。
 見た目にはチョナンカン氏の「チョンマルブック」のような、初級レベルの質疑応答集的なのだが、初級と言えども「ルビ」を排除し、ネイティブスピーカーの発音をそのまま覚えるように指導している点が良いと思う。
 それから、一つの項目を質問する上で、目上の人に質問するやり方、同等クラスの人に話す質問の仕方、目下の物に質問するくだけた表現など、タイトルの通り3パターンを用いて例文を作っている。
 初級クラスでは1パターン覚えるのが精一杯で、とても3パターン覚えきれないと思うかも知れないが、知っていて損は無いし、いずれは使い分けが出来るようにならなければ中級へも進めないので、一通り目を通しておくことをお薦めする。
 簡単な質疑応答集と書いてしまったが、それで終わる今井先生ではない。
 ところどころ、今井先生らしいエスプリの利いた(人を食ったような?)回答が用意されており、韓国語らしい面白い表現や、日本語で考えると間違えやすい表現を補足してある。
 中級クラスの人が力試しや復習をする意味でも単なる初級の会話本で終わっていないのが良いと思う。
 出版は平成18年11月10日だそうで、まだ店頭に並んではいないが、韓国語を勉強している初級中級クラスの人は要チェックである!

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