部屋探し
2007年3月5日 / コラム
今日は一日、都内某所を行ったり来たりしながら「家探し」をしていた。
家探しといっても、
私が結婚するため新居を探している…
なんて話ならもっと派手に自慢したいが、部屋を探しているのは韓国語学校の先生なのだ。
先生は約2年間、学生寮のようなところに住んでいたのだが、その寮は2年経ったら出なくてはならないそうで、その期限が今月末だという。
あちこち探したそうだが、外国人留学生が一人でアパートを探すというのはかなり難しいらしい。
私の先生に付き合って部屋探しをしているうちに、その片鱗を知った。
まず、アパートを探そうと思ったらどこに行くだろうか?
私が直ぐに思い浮かべたのが、大手業者の「あぱまん」だとか「みにみに」という大手業者だった。
これだけ大手の業者なら、たくさんの物件も持っているだろうし、留学生の受け口もたくさんあるだろうと思った。
だけど、後から先生から聞いた話なのだけど、そういう業者は外国人留学生にとって非常に敷居の高い場所だというのだ。
実際私もそういう大手業者に入ってみて思い知らされた。
外国人が部屋を探そうと思ったら保証人が必要だという。
ところが、実際に保証人になることが出来るのは在日の家族だけで、私のような友達という関係ではだめで、「保障会社」の保障を受けなければ部屋を借りることができないという。
例えば六万円の部屋を借りようと思ったら、その半額の3万円を保障会社に保証金として払わなければならず、毎年1万円程度の保証金を積まなければならない。
そしてその保証金は全て掛け捨て!
マルドアンデェ!(話にならない!)
そういう話は先生も経験済みだったそうで、やはり先生が探していたのは町の不動産会社だったそうだ。
大手の業者は
大家さん→不動産会社→大手業者
という行程を経ているので値段交渉だとか言う前に、いやらしい金の問題が出てくる。
今回もある業者から聞いたのだが、大手業者は自分の会社が早くさばきたい物件や、金儲けになりそうな物件しか紹介しないそうだ。
なるほどね…
ここまで書いて言うのも変な話なのだが、今回私が先生と会ったのは、某所の賃貸物件の保証人になるためだった。
先生はすでに数万円の仮契約金を払い、まさにその業者に行って契約をするはずだったのだけどねぇ…
探せば探すほど、実際の相場という物も分かってくる。
同じような間取りでも駅から近ければ近いほどお得感も出てくるし、一見同じような間取りでも収納スペースがまったく無いところもある。
妥協点をどこに持ってくるかは先生次第だったのだけど…
不動産会社めぐりをしているうちに感じたのが、やっぱり町の不動産業者は人情味があるってこと。
金より人を見ながら部屋を貸す人を見ているなぁってことだった。
こういう店は、大家さんから値段交渉を任されているという部分もあって、最後の最後に行った店は
あんた学生さんなんだから、部屋の広だとか言わないで安いとこにしなさいよ!
儲けの事を考える私が言うのもなんなんだけどさぁ
なんて言われていました。
良いですねぇ。
人情を感じますよ。
だけど、やっぱり値段もさることながら、部屋の広さというのも問題になります。
最後の最後に行き着いたのが、都内某駅から歩いて五分程度の木造アパート。
和室が6畳と3畳、さらに新品のお風呂と別の間取りにキッチンまでついて六万円。
今日見た中でも最高ですよね!
2人で住んでも良いぐらい。
ただ問題が一つ…
その部屋は2階にあるのだけど、1階にスナックが入っているという。
もしかして、カラオケの音が五月蝿いのかもしれない…
カラオケの音がうるさいような部屋で、大学生が勉強するすることができるのでしょうか?
そう思いながら、丁度その不動産屋を訪ねたとき、すでにスナックが開業していて、カラオケもやっていました。
ところが実際部屋に入ってみたらほとんどカラオケの音が聞こえないじゃないですか!
これは掘り出し物かも知れない!
先生もこの物件を気に入ったらしく、もう少し家賃が下がればこの部屋に決めそうな勢いでした。
私もすかさず、
天下の宝刀
を抜いて強力支援です。
敷金礼金や、家賃が少しでも下がればこの家に決まりでしょう。
私としてもドキドキです。
全然関係の無い話なのだけど、今まで通っていた学校が無くなってしまい、少なくとも1ヶ月以上韓国語を話す機会がなくなってしまいました。
今日は先生に付き合いながら、保証人になるということもあって、昼食やコーヒー代もおごっていただきましたが、それ以上に先生と家を探している間に韓国語でずっと話しているのがとても充実した時間でしたね。
相変わらずつたない韓国語でしたが、これはこれで面白い経験でしたね。
やっぱり語学は話していないとあっという間に落ちてしまうので、出来る限りネイティブと触れ合っていたいです。
本当に今日は充実した時間でした。
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