ぶっ殺されて~か!?

2005年11月11日 / 戯れ言

 今日も会社のお使いで、あっちこっち飛び回っておりました。
 午後四時頃、とある駅に用事があって、ホームから改札に向かう途中、背広を着たおじさんがうずくまっているのが見えました。
 どうしたのうだろう?と思いながら近づいてみると…
 なんと!おじさんは気分が悪くなってうずくまっていたのでは無く、誰かを取り押さえているではあ~りませんか!


あの…どうしたんですか?」
 私がおじさんに聞いてみたところ、おじさんは実に落ち着き払った声でこう言いました。
いや~、こいつがですね、電車の中でやたら大きな声で電話していたから、注意したんですよ。
そうしたらいきなり逆切れしてですね…

…なるほど、それで若造を返り打ちにしたと言うわけですな
若造「放せよ!俺は仕事中なんだぞ!ごるら~」
と、おじさんに押さえ付けられ身動き取れず口だけで威圧しておりました。
 そのおじさん、おそらく学生時代レスリングやっていたんでしょう。
 若造は背面から覆いかぶさられ、腕を捕まれお団子のように丸まってます。
 袖触れ合うも他生の縁と申しますし、とりあえずこのままってわけにもいかないので、私はおじさんと若造の仲裁に入りました。
 いきなり殴られるのもいやですし、突然逃げ出すかも知れないので、若造の腕を掴んで引き起こしてやると…
 まだにきび跡が残っている二十歳位のお兄ちゃんでしたが、高校生と言っても通じる程幼いと言うか、脳みそ使ってなさそうな顔…
 自分より遥かに年食っている人間に返り討ちに会い、なおさら腹立たしかったのでしょう。
 若造はその怒りの矛先を私に向けてきました!
ってめ~関係ねぇだろうがよっ!ぶっ殺すぞ!ごるら!
若造は背が低い私を見下ろしながら、啖呵切って来ました。
…年長者に対してなんと無礼な態度なんでしょう。
…ぶっ殺されたいかだって!?
カッチ~ン(-_-#
 大外刈りですっ倒した後、そのまま袈裟固め。
 自分の肩を若造の顎に押し当てグリグリ←ただの嫌がらせです
※ 駅のホームでの柔道技は大変危険です。ちょっとひっくり返す程度にとどめましょう!
あのさぁ~、何が有ったか知らないけど、もう少し落ち着いてお話ししようよ…
 私はあえて丁寧な口調で若者のプライドをズタズタにしているうちに、駅員がやってきました。
 とりあえず私も若造を放して、駅長室までいく事になったのですが、その途中もその若造は
てめ~、やるって言うならやっぞ!ぶっ殺すぞ!
などとほざいておりました。
 あのさ…
 どうでも良いけど今さっきぶん投げられたのを忘れたのかい?
 駅長室に着くと、若造はまだ私に喧嘩を売ってきました。
オメェには関係ないだろ!早く帰れよ!
…(-_-#
 人が手加減してやっていると言うのに、まだ自分の立場とパワーバランスを分かっていないようです。
ぶっ殺すって言う意味が分かっていってんのかよ!このくそ餓鬼が!
 その後、彼がどうなったか分かりませんが、たまには世間をなめきっている若造に気合いを入れるのも良いものです。

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