53 論議と議論

 中国で発明された漢字は、韓国、日本、台湾等で使われている。
 ところが、日本では紆余曲折が有ってか、中国では使われない漢字、そして韓国とは違う意味の漢字が出てきてしまった。
 この事は以前「31 恋愛便紙」でほんの少しだけ触れたとおりである。
 現在、この歴史的流れについて勉強してみたいのはやまやまでは有るが、私がここで書きたいことは「役に立たない韓国語」であるからして、途中経過をすっ飛ばすことによって起こるギャップが大きければ大きいほどネタになってくれるのだ。(。☆)\(-_-#

 日本語で「議論」と「論議」と言う漢字が有る。
 二つの漢字を前後させただけであるのだが、意味は微妙に違っているように感じる。
 どちらかというと前者の「論議」の方が若干激しく意見を戦わせるというイメージがあるようなきがするのだが、上手く説明できない。

議論と論議
どっちがどっち?

 手がかりを探すために、ちょっと横道にそれる。
 韓国語で結婚をすることを「結婚」と全く同じ漢字語を使うのだが、「婚約」は「約婚」と語順が逆になる。
 日本語を習った先生によると「二文字の漢字と言うものは前者が動詞的要素が有り、後者に名詞的要素が含まれている場合が多い」とおっしゃっていた。
 つまり「婚約」とは「結婚」の「約束をする」ということだから「約婚」の方が法則に則っているかも知れないというのだ。
 それじゃこの法則?を元に「議論と論議」を解釈してみようと思って、それぞれの漢字の意味を調べてみた。
 どちらも名詞的意味は「意見、所説」であるので、ほぼ同じ言葉だと考えてよいと思うのだが、動詞的な要素を見るとほんの少しだけニュアンスが違うようだ。
「論」は「意見をたたかわす」という若干激しい意見交換という意味があり、「議」とは「話し合うこと」という程度に収まるようだ。

議論:意見、所説に関して話し合うこと
論議:意見、所説に関して意見をたたかわす

 もちろん話しあっているうちにエキサイトしてしまうことも有るだろうし、いつもエキサイトして話し合う会議もあるだろうから、その状態を表現するのは、その状態を見た人の判断でしか無いだろう。

 はぁ〜。相変わらず長い前置きだ。
 実は韓国語では「論議」と「議論」はもっと明確に意味が別れているのだ。
 「論議」とは日本の論議と同じで、意見をたたかわせたり、「論議の的になる」と言うようなつかわれかたをする。
 ところが議論の方は「相談をする」と言うニュアンスなのだ。
 もちろん「相談をする」という漢字語も有るのだが「議論」が「論議」とほぼ同じ意味として使っている日本人の感覚だと、想像が付かないものだ。

 韓国で「家出」と「出家」言う二つの言葉が有るのだが、前者は日本と同じ意味であるのに対して「出家」とは「女性が結婚するために家を出る」という全く違う意味になってしまう。

 他にも漢字が入れ替わると全く違う意味になってしまう単語が見つかったら紹介したいと思います。

<01/09/17>

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