
老弱者障害人座席
このネタを書きたくてかなりの時間が経ってしまった。
そのわけは上の写真をなかなか入手できなかったからである。
お題目の「敬老席」とは日本で言うところの「シルバーシート」のことだ。
なぜ「シルバーシート」と言うか?
当たり前のこんこんちき、席の色が「銀色」ぽかったからである。
ところが白髪のお年寄りをイメージして「銀色(灰色)」の席を作ったのではないらしい。
他の席と区別するために、急きょ席の布地の色を変える事になった。
ところが在庫していた布地が「銀色(灰色)」だけだったので、それを使うしかなかったというのが私の聞いた話だ。
お隣の国、韓国では上の写真のように背もたれに大きく「老弱者障害人座席」と書かれた黄色い生地が使われている。
全部が全部、黄色であるか確認していないが、韓国ではこれを「イエローシート」とは、言わず「敬老席」と呼んでいるようだ。
日本もいつのころから記憶が定かではないが、お年寄り以外にも妊婦や障害者が座れる席という意味で「優先席」と称されている。
ところで、韓国語で「お年寄り」は何というだろうか?
これは日本でも色々な表現が有るように、韓国語にも複数の表現が存在する。
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no-in 老人
基本注の基本だが「老人」という漢字語を使うときも有る。
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na-i deu-sin bun
これは直訳すると「年を召し上がった方」となるので、「お歳を召した方」と訳すのが適当かなぁと思う。
召し上がるというのは「食べる」という言葉の「尊敬語」である。
だから「年を取る」と言うのを「年を食べる」と表現するのだが、これって日本語でも使われる表現だ。
あ〜俺も歳食ったなぁって具合に。
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na-i-leul meog-dda
話を韓国の敬老席に戻します。
韓国では儒教思想が根強く残っているという話は良く耳にする。
先人である御年寄りに席を譲ってあげるという位は「つい最近まで」当たり前のことだったそうだ。
ところが日本でも「牛海綿状脳症」に掛かって、脳みそがすかすかになってしまったかのような顔をした高校生が、当然の権利とばかりに「優先席」に座っていたりする。
優先席の事を調べているうちに、いろいろこの話題に触れる記事を読んだ。
その中に「学校ではどんな教育をしているのか?」と言う意見が目に入ったのだが「家庭でどんな教育をされたのだろうか?」の間違いだろう。
学校に社会道徳という授業が有るにはあるが、道路の真ん中でカップラーメンを食べちゃいけないとか、信号機が赤になったら横断してはならないなんて、学校で教わる話では無いだろう。
学校は学問だけでなく、親の手から放れて社会生活を学ぶための訓練の場所でもある。
仲間達だけで楽しく生きてゆくという社会その物だと勘違いして生きている者が多い。
少年達が社会に適応していく為には、学校以外の場所での教育がもっとも重要だと思う。
その第一歩が家庭じゃないの?
閑話休題
韓国では席を自発的に譲らないと「席を譲れ!」と怒鳴る老人がいるそうだ。
ところが韓国でも同じように、若者の傍若無人化は甚だしく、寝たふりをして老人に席を譲らないどころか「席を譲れ!」と怒鳴りつけた老人に逆切れを起し、階段から突き落として死亡させてしまったという事件まで起こったそうだ。
こんな事件に発展しないまでも、疲れて寝ている女性を持っている杖でたたき起こして席を譲らせるといった、物凄い光景を見たと言う先生もいる。
同じように、ある先生が若い女性に怒鳴りつけて席を譲らせたのを見たという。
女性はいたたまれなくなって、次の駅で電車を降りてしまったそうだ。
そして席を譲ってもらった?御年寄りは皆に聞こえるような大声でこんな独り言を言っていたという。
最近の若いものは一体全体どうなっているんだ!
日本にはシルバーシートというものがあって、いつでも席が開いているというじゃないか・・・ブツブツブツ
その光景があまりにも腹が立ったので、その先生はこんなことを言ったそうだ。
おじさん、日本ではシルバーシートに人が座ってないって本当?
私は一ヶ月前、日本に行って来たんだけど、皆席は満杯だったわよ!
おじさんは日本に行って来たことあるの?
老人が何も言えなくなったのは言うまでもない。
<01/10/31>
2002年、韓国旅行に行った時、地下鉄の「敬老席」は黄色い布は貼っておらず、下のような表示になっていました。

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