今回は「8 気を付けて」「70 ネックレス」の様な「空耳アワー」的なお話である。
さて、日本のお札、千円札に描かれている人物は誰だろうか?
一般常識であるが「坊ちゃん」や「我が輩は猫である」を書いた文豪「夏目漱石」である。
日本文化のことをあまり知らないで日本に来た韓国人は、この千円札に描かれている人物の名前を初めて聞くと凄く驚くそうだ。
「え〜〜〜〜、ソウセキって言うんですか!!??」という具合に。
その訳は・・・もう少し後でお話します。
場所は変わって、ここは日本の学校だと思って欲しい。
その中に今日、日本に来たばかりの韓国人留学生のチョルス君もいた。
先生が朝出席を取っていた。
先生「阿部!」
阿部「ハイ!」
先生「荒井!」
荒井「ハ〜イ」
先生「石川!」
石川「はい!」
先生「宣教師!」
「・・・」
先生「宣教師いないのか?」
阿部「あ!宣教師君、今日欠席です!!」
チョルス「宣教師氏が、ケ、ケッセキですって〜〜〜?!」
何をそんなに驚くことが有るのか?
この話は日本に来た韓国人留学生の中では、比較的有名な話だと話して下さった先生がいる。
ちょっと話を大げさに書いたのだが、韓国人にしてみれば「夏目漱石」も「欠席」も、初めて聞くと全く違う意味として聞こえてしまうという。
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so sae-ggi ソウセキ
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gae sae-ggi ケッセキ
「so」とは「26 鼻角牛」で書いたが「牛」を表す単語。
そして「gea」とは毎度おなじみの「犬」を表す単語だ。
問題はその後の「sae-ggi」という単語。
辞書を見ると「生まれたばかりの動物の子(仔)」と言うことが書いてある。
「そうか、漱石も欠席も動物の子供という意味に聞こえていたんだ」と考えた人もいるかも知れない。
確かにそうでは有るのだが、韓国人にしてみると、この「sae-ggi」と言う言葉には特別な意味があるそうだ。
早い話が悪口の常套文句として「sae-ggi」が使われているのである。
その悪口のレベルはどの位であるかと言うことまでは触れないが、故意にこの言葉を言って大喧嘩になっても筆者は責任を持たない。
韓国のやくざ映画等を見ると、必ずと言ってよいほどこの単語が聞こえてくる。
韓国語には物凄い数の「悪口」が存在していて、特にその悪口に「動物」と「性に関する言葉」が多用されていると聞く。
悪口に動物と性の言葉が有ると聞くと、私は「アメリカ」のことを思い出した。
「マザーファッカー」だとか「アスフォール」だとか「チキン!」だとかがそれだ。
だが、韓国人は自信をもって「韓国こそ悪口世界一だ」と豪語する先生もいるくらい、悪口が発達しているそうだ。
考えてみれば、日本語の悪口を思い出そうとしても、あまり思い浮かばない。
日本人の場合、口で言い合いをするより大声で脅かしたり、顔をしかめて「てめ〜こら〜〜〜」的に威嚇するパターンが多いからだろう。
韓国語の悪口は軍隊で作られるという。
そして兵士達が酒場で酒を飲んでいると、普通の内容の会話なのにどういうわけだか「悪口」を織り交ぜて話しているそうだ。
ちょっと話しは横にずれるが、韓国の交通マナーはあまりよろしくないらしい。
横入りしようとしても絶対に入れなかったり、車が十字路で鉢合わせしたとしても、絶対に譲ろうとしなかったり・・・そして本当にぶつかってしまったりするそうだ。
両当事者は顔を引きつらせながら車を降り、喧嘩の第一段を始める。
「お前が悪い」「いいや!お前の方こそ悪い!」と、究極の悪口合戦が勃発するそうだ。
この勝負に勝つためには、どれだけ悪口を覚えているかも重要だが、最終兵器の様なとっておきの悪口も用意しておかなければならないらしい。
語学を学ぶためには、やはり奇麗な言葉から入らなければならないと思う。
だけど時には悪口の中に韓国文化の側面が垣間見えたりする。
<01/12/29>
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