106 何の音だ!

 衛星放送「SKY PerfecTV!」の韓国チャンネル「KN-テレビジョン」で、随分前に放送されていた「警察特攻隊SWAT」というドラマに、こんなセリフが有った。

  mu-seun so-ri-ya!

 ドラマの状況を考えれば、直ぐに意味が伝わってくるセリフなのだが、文字だけ並べて考えて見ると、簡単な単語の羅列なのに、意味が全く伝わってこない(^_^ゞ
 さて、どんな意味なのでしょうか!

 たった5文字のハングルだが、韓国語を勉強したことのない人の為に解説しよう。

 最初の二文字は「どんな」だとか「何の」とか言う意味だ。

mu-seun:何の

 次の二文字は、韓国語で「音」「声」を表すハングル。

so-ri:音、声

 余談だが、日本語では人間が口から発する「声」も、どこからか聞こえてくる雑音の「音」も、一つの言葉で表しているのが韓国語らしい。
 あえて人間が発した「声」と限定する時には、「喉」「首」を表すハングル「mog」を付けることも有る。

mog-sso-ri:人間の声

 最後の「ya」だが、パンマルの語尾。
 この単語を並べて見ると「何の音(声)だ!」という意味なのだが、個々の単語の意味が判って、そのドラマのセリフを直訳しても、その状況に似合わないのだ。
 そのドラマを再現してみましょう。

 バスジャック(バスハイジャック)犯人を前にして、膠着状態の警察特攻隊(SWAT)。
 隊員の一人が、小隊長にこんなことを言い始めた。

隊員:「私はあの犯人と関わりが有ります。自分一人で、説得に行かせて下さい。」
小隊長:「mu-seun so-ri-ya!」

 もう御判りのことだろう。
 あえて翻訳をするとしたら「お前!それはどういうことだ!説明しろ!」と言っているのだ。
 こういう生きた韓国語を覚えるのには、ドラマを見るのが非常に有効だと思うし、非常に印象に残るのでついつい口にしたくなる。

 韓国語学校の1年目が終わるとき、大宴会が開かれた。
 みんな酔っぱらっていて、先生方も冗談を言っていた。
 とある30代の女の先生が、若ぶって「私、20代だからよく判らな〜い」と言った。
 その時、私は思わず「mu-seun so-ri-ya!」と言ってしまった。
 酔っぱらっていたとはいえ、かなり失礼な事を言ってしまったのだが、そのセリフの使い方が的を得ていたのだろう。
 先生は「う、上手いですね・・・」と笑っておっしゃってくれた(^_^ゞ

<02/12/11>

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