問題3の考え方

 それでは、掃除の極意を伝授しよう!
 え?そんな話は後回しにしろって?
 少し待って下さいよ・・・
 問題2より役に立つから(^。^;)


■ 努力と結果

 四角い部屋を丸く掃く?
 どういうことかご理解いただけただろうか?

部屋の隅に埃が!
まぁ、こんな感じになってしまうということだ。

 要するに、隅っこの方が汚い、見えるところしか掃除していない→ポイントが押さえられていない→掃除の仕方を知らないと言うことを、皮肉って言った言葉だ。
 今後、現実社会でも言われることが有るかも知れませんよ!

 しかし、ここは考え方を紹介するコーナー。
 単に掃除の仕方を教えるところではない。
 私のどんな「考え方」に発展するのか、質問から推理できたでしょうか?

 サブタイトルに有る通り「努力」とその「結果」との関係が第一の鍵です。

 後輩君は、先輩に頼まれて掃除をしたわけだけど、自分ではちゃんとやったつもりでいた訳です。
 しかし、先輩の目から見ると「ダメ」な訳です。
 後輩君はそれなりの努力をしたつもりですが、一定のレベルを達成していない、結果を出していないと言うわけです。

■ Lookとsee

 もう少し掃除の話をします。
 汚い!やり直し!と言われたら、だめなところをやり直す訳です。
 だけど、どこがだめなのかが判らないと・・・・・

 オダムドウさんのように、冷蔵庫の中のばい菌まで見える特別な人以外(冗談です)、ごく一般の人にとって掃除とは目に付くゴミを取ることが「掃除」ですよね。
 しかしLook「注目」とsee「眺める」のように、同じ「見る」という動作にもレベルの違いが有ります。

 経験や理解度によっては、ゴミが見える人と見えない人、掃除のポイントが判っている人と、判っていない人がいます。
 しかし日常のレベルの掃除、年末に行うレベルの「大掃除」位の違いがわかっていたとしても、達人からすれば毎日大掃除をしたように見える、掃除のポイントが有るわけです。

 パソコンや掃除以外でもそうですけど、初めのうちは一生懸命にやっていても、何が分からないのかさえ分からないというのが有りますよね。
 私が熱帯魚を始めたのが2年ほど前なのですが、今まで気付きもしなかったところに「熱帯魚屋」が有ることに驚きました。
 同じように何事も興味をもつ、疑問を持つ、経験を積むと今まで見ていたはずでも、見えていなかったことに、だんだんと気付くということです。


 山下氏は、私の書名の中にある記号が文字化けしていることに対して、鬼の首を取ったかのように

★「相手の環境が自分の環境と異なることを想像できない」もしくは、
★「そう言った知識すらない」人間に、いったい何がかたれるのだろうか?
 と言ってくれました。(私の書名に対する面白い「突っ込み」参照)

 これは山下氏が「見えていないな」と思ったわけです。
 つまりシトロエンのマーク(ダブルシェブロン)を見たことのない人が、ただの上向き二重カッコとしか分からないわけです。
 彼が無知をさらけ出す前に、メールを出したのですが「途中まで読んで馬鹿馬鹿しくなった。誰か代りに読んでくれ」と努力を放棄しました。
 自分がすでに十分な知識が有ると思い込んでいるわけです。
 私が彼を「無知の知」という謙虚な態度をとれない「はな垂れ小僧」と言いかけたのは、そういう部分が「見えた」からです。

 私は色々な角度から物を見るようにしていますので、その人の考えに同調するように努力します。
 いわゆるキルマッカーが嫌う「マッカー系」のHomePageを見ても、何か違うなぁと思うことも有ります。

 山下氏のHomePageは非常に毒舌で、小気味よい「結果」を出すよう努力しているかも知れないけど、僕の目には途中経過に雑な物が見えるわけです。
 途中経過が雜だから、結果も雑に見えます。

 もちろん私のHomePageに関する、質問苦情はドンドン受け付けます。
 私は目を開いて待っていますから(^。^;)


 さて、もう1つだけ言っておかなければならないなぁ。
 それは「結果」を見て「努力」も考察しなければならないということ。
 外から内側を見るよう努力するということだろう。
 逆に質問1と2は内面を考察しなければ、外側の飾りに惑わされてはならないというものだ。
 これは矛盾している!と言われそうだが「色即是空、空即是色」と言うことだ。

 iMacはかなり冒険したなぁと思う。
 ちょっと欲しいと思う。(でもすぐには飛びつかない)
 しかしiMacやAPPLEを「もうおしまい」とか「価値がない」と言う人がいる。
 この人達の全てを「見えない人」とは言いたくない。
 逆に私に見えない物が「見える」かも知れないからだ。

 しかし、売り出してもいない、買ってもいない、ましてや触ってもいない物が、絶対に経営で失敗するという意見は面白い。
 結果すら出ていないのに、想像できてしまうのだから恐れ入る。
 それじゃあなたは、どんなパソコンをユーザーに提供できるの?
 どんなアプリケーション、どんなOSを提示できるの?
 上げ膳、据膳、上の世話から下の世話までパソコンにお世話してもらえるまで、使いづらいと文句を言い続けるのだろうか?

 現実に世に出たiMacは善戦しているけど、伸びるかどうかは私にはまだ判らない。
 売っても利益が出ないマシンらしいが、APPLEの注目株になったことは間違いない。
 それなりに努力して、考え抜いて発表したに違いない。
 iMacはそれなりの努力をした結果だと思える。

 G3はPen2より2倍速いというのは「嘘」と言う人がいる。
 見方を変えれば(いやこちらの方が正解だろうけど)確かに嘘かも知れないけど、そういうプログラムをあえて使ったのだからそうなった。
 だから見方を変えれば間違ったことをしたわけではない訳だ。
 どのメーカーも性能をよく見せるために数字のマジックを使う。
 マジック(手品)を見せられて「魔法なんか有りえない!嘘つき」とわめき散らすような恥ずかしいことはやめようよ。
 「だまされた人、被害者を出さないようにしているんだ!」と言う人へご苦労さんと言いたい。
 パソコンを買う理由はソフトを動かすためであって、ソフトが動かないというなら文句を言えばいい。
 少なくともMacの世界では、G3Macはそれなりに速いのだから。

 パソコンショップを自分で作って、Windowsの方が速くて安いと言い続ければいい。
 そうすれば経営の難しさが良く分かる。
 シェアだ、コストパフォーマンスだとかいう前に、自分がぼろくそに言っていたAPPLE社がどれだけ商売がうまいか気付くはずだ。

 自分でやったことが無いことを、机上の空論だけで批判するのは、へ理屈の袋小路に入るだけ。
 くれぐれも「四角い部屋を丸く掃く」ことのないようにね!

<98/9/02>