赤いマスク

 最近、日本で公開される韓国映画の中には「恋愛中毒」や「四人の食卓」など、オカルトを題材にした映画もある。
 「四人の食卓」は「猟奇的な彼女」に主演した美人女優チョン・ジヒョン氏も出演する恐怖映画だ。(チョン・ジヒョン氏!かなり太ったね!)
 ちなみに韓国でもこのような映画を「恐怖映画」と呼ぶ。

gong-po-yeong-hwa:恐怖映画

 この映画には劇中誰も乗っていないはずの終電車の中に、ジャンバーを着た男が写っていると言う噂があり、監督にも確認したが「間違い無く、スタッフは電車の中にはいなかった」と報道されるなどの後日談がある。
 早くも興味津々だ。

 なんとも信じられない話ではあるが、1970年代に日本中の子供達を震え上がらせた「口裂け女」が、韓国に渡ったらしい。
 韓国版「口裂け女」は小学生の間で「赤いマスク」もしくは「赤いマスクの女」と呼ばれており、学校の先生が「根も葉もない作り話だ」と指導する程の大騒ぎになっているらしい。

:赤いマスク

 日本の検索サイトでも「韓国 口裂け女」と入力すれば、結構ヒットするので興味のある人はチェックしてみて欲しい。

 日本語ワープロで「こわい」と入力し変換したあと「恐い」「怖い」の二種類出て来て悩んだことはないだろうか。
 韓国語で「こわい」という表現が二つあるが、常に明確に使い分けている訳ではないものの、ある程度「恐い」「怖い」を使い分けているようで、逆に日本語の「こわい」という表現が曖昧であるような気がしてならない。

 「ゴリラ」で出てきた

   ga-ga-mel-i mu-seob-jjido an-nya?

という例文に出てきた「ムソップタ」

mu-seob-dda:恐い

は、いつも怒っている「先生そのもの」に対する恐怖感を表している。

 次に「トゥロップタ」

du-ryeob-dda:怖い

は、もしかしたらゴリラ先生に大目玉を食らうのではないか?という不安な心理状態を表している・・・と言うことをNHKハングル講座2001年1月「第10課 こわい」で取り上げていた。

 さて、怖い話や恐怖映画を見て震える時、人は「鳥肌が立つ」。
 これを韓国語でいうと

  so-reum ggi-chi-da

  dag-ssal dod-dda

という二つの表現がある。
 上の「so-reum ggi-chi-da」は、辞書を見ると「恐怖や寒さで肌が粟立つ」「身の毛もよだつ」と書いてある。
 ネイティブの先生曰く、この二つの表現をそれほど厳密に分けて使っていないそうだ。

 そうそう、「鳥肌が立つ」という表現は最近の授業で習ったのだが、これに関連した面白い単語を習った(^^;

dag-ssal keo-peul:鳥肌カップル

 これは電車の中や人前であるにもかかわらず、いちゃついているカップルのこと。
 そういうカップルを見た人は「嫌〜!鳥肌カップルよ〜!」と言うそうだ(^^;

<04/06/03>

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