恐れ知らず

 私は車が好きだし、むちゃな運転はしないので運転にはそこそこ自信がある。
 自慢する訳ではないが、おかげさまで今まで無事故無違反、ゴールド免許だ。
 ところが最近、車を運転していて物凄く恐いことが有る。
 命知らずの特攻隊が私を襲ってくるのだ。


韓国の歩行者信号

 自分は青信号で直進していると言うのに、横から信号無視をして走ってくる自転車が恐い。
 自転車も基本的にはキープレフトなのに、右側(対向車線)を走ってくる自転車も恐い。
 交差点の角に大きくはみ出て信号待ちをしている馬鹿学生も恐い。
 巻き込まれたらどうすんの?
 狭い道路なのに、3台くらい横に並んでいるおしゃべりをしている自転車。
 後ろから車が来ていると言う感覚はないのだろうか?

 世界最高の安全性能を持つ車でも、シートベルトをしなければ、例えエアバックが有ったとしても役に立たないと言うのに「窮屈だ」とか「死ぬ時は死ぬのだから関係ない」みたいな事を言って、シートベルトをしない連中もいる。

an-jeon-bel-teu:安全ベルト=シートベルト

 人間は自分の足で走る以上のスピードの衝撃を受けたら死んでしまうと言う。
 車なら30キロも出していれば充分人を殺せる。
 車は走る凶器なのだ。
 その凶器の前に、自分をさらすと言うのは恐くないのだろうか?

 先日もこんなことが有った。
 秋葉原の裏路地には信号が無い。
 歩行者は車が一時停止していることなんてお構いなしに、切れ目無く通りを横切ってくる。
 私が歩行者の切れ目を狙って車を走らせたところ、突然走ってきた歩行者とぶつかりそうになった。
 相手は「むっ」とした顔をしている。
 あきらかにその人は、車にぶつかりそうになった瞬間まで、自分の進みたい方向しか見ていなかった。
 その場では特に何のトラブルにならなかったが、相手の心の中は良くわかる。
 「ここは俺が優先なんだぞ!優先なんだからお前が止のが当たり前だ

 まったくもぅ・・・(-"-)
 私は止ことが出来たから良かったものの、もし車の運転手が「車の存在にも気を止めないで飛び出してくる、お前の方がおかしい」なんて考えの持ち主だったら、どうなっていたことか。

 今のご時世、逃げるが勝ちと思っている連中が沢山いる。
 「ひき逃げ」にでも会ったら大変だ。

bbaeng-so-ni:ひき逃げ

 前回「怖じ気づく」という話の中で

geob

について触れた。
 この単語は、どちらかと言うと自分の中から込み上げてくる「恐怖」で有ると思うのだが、その恐怖心を他人に与えるというニュアンスの表現が有る。

geob-jju-da:畏怖させる、恐がらせる

 本当に恐れ知らずの人間が多いので、車を運転していて恐い訳です。
 「恐い思いをしているのは俺の方だ!」と思っている人間の方が、相手に恐怖を与えていると言う現実。

 「恐れ知らず」という表現はいくつかあるが、何も考えずに「俺が優先」と思っている命知らずの人間には、こんな表現がピッタリだ。

   sin-gyeong eom-neun sa-ram:神経が無い人

 くれぐれも、過度の優先意識を持たず、譲り合って行きましょう。
 神経の無い人のために

  kong bab-eul meog-dda:豆ご飯を食べる=臭い飯を食う=刑務所に入る

のは馬鹿馬鹿しいですから。

<04/11/09>

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