メ~ロン

2001年8月10日 / 役に立たない韓国語

 「メ~ロン」とはどう意味だろうか?
 あの果物のメロンとは違うのか?
 この「メ~ロン」という言葉は、韓国でも翻訳されている日本の漫画「くれよんしんちゃん」が良く使う言葉であるらしい。

 この「メ~ロン」は韓国初の猟奇殺人事件を主題にした映画「カル」(原題Tell me something)の1シーンにも登場する。
 幼い兄弟がエレベータの中でじゃれあっていたが、兄にいたずらをやめろ!と言って頭をたたいた。
 痛い!と頭をなでる兄。
 そして弟がベロを出しながら言った。

メ~ロン!
me~rong メ~ロン!

 もう御判りだろう。
 これは日本の「アカンベ~」と全く同じものなのだ。
 もしかして「くれよんしんちゃん」を韓国語に訳すとき「アッカンベ~」が訳すことが出来ないから「メ~ロン」と苦し紛れに訳したのかな・・・
 そしてそのアニメが韓国で大流行したから、子供たちの間で韓国語版「アッカンベ~」が定着したのかも知れない。

 その事実を確かめるために、わざわざ年配の先生に質問をしてみた。
 すると「メ~ロン」はその先生の生まれたときからすでにあったそうだ。
 今回は日本のアニメの影響は全く関係ようだ。

ところで「メ~ロン」と果物の「メロン」と何か関係があるでしょうかと、先生に聞いてみたのだが・・・

『メ~ロン』の意味って言ったって、昔からそうなっているから解りませんよ。
日本の『アッカンベ~』だって、何か意味があるわけじゃないでしょ?

 それはそうだ。
 「アッカンベ~」も「メ~ロン」も子供同士の悪たれ合言葉なのだ。
 親がわざわざ「アッカンベ~」を教えるわけでもないのに、子供は「アッカンベ~」を知っている。
 親から子供へ、古の頃から伝わる言語の中に、なぜか不思議な物を感じた。

<01/08/10>

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